計画出産とは？メリットとデメリットは？

計画出産とは何でしょうか？

また、計画出産のメリットとデメリットはあるのでしょうか？

赤ちゃんを産むときって、突然陣痛が始まってそこから病院に駆け込む、というイメージがありますよね。実はそのような自然分娩以外に、「計画出産」という出産方法があります。

そこで、計画出産のメリットとデメリットをまとめてみました。

計画出産とは？どんな出産方法なの？

計画出産とは、自然に陣痛がきて出産する「自然分娩」とは違い、事前に決めた出産予定日に人工的に出産することを言います。また、陣痛の痛みを和らげる「無痛分娩」も計画出産のうちに入ります。

また、出産方法は妊婦さんの状態によって異なります。帝王切開にするか経膣分娩（けいちつぶんべん・産道からの出産）にするかはお医者さんと相談して決めることになります。

計画出産を選択する理由は？

計画出産にする理由は大きく二つに分けられます。

母体の状態から自然分娩が難しい場合

妊婦さんの体の状態から、自然分娩が厳しい場合にお医者さんから計画出産をすすめられるケースです。

友人の場合、妊娠38週の妊婦健診で「羊水の状態があまり良くないため赤ちゃんがこれ以上育たない可能性がある」と言われ、翌週39週に経膣での計画出産になりました。それまで順調だったのでとてもビックリしたそうです。このように妊婦健診で異常が見つかった場合に計画出産になることもあります。

また、前置胎盤や多胎児妊娠、子宮筋腫などの理由で出産が分かったときから、帝王切開での計画出産が決まる場合もあります。

自然分娩だと家族の協力が難しい場合

もう一つは、自然分娩だと家族の協力が難しいケースです。

出産は妊婦さん以外の家族にとっても一大イベントであり、家族の協力があると心強いですね。特に2人目以降の出産の場合、出産・入院時の上の子のお世話や通園通学はママにとって大きな気がかりです。予定日が確実に決まることで、サポート体制もとりやすくなります。

人によっては、上の子が幼稚園や小学校に通っているために里帰り出産ができずに計画出産を選ぶことがあります。計画出産ならば、突然の陣痛や入院で日中子供たちだけになってしまう心配がなく安心です。

計画出産にすることで、確実に上の子の子守りができる人が調整できますし、遠距離から手伝いに来てくれる両親の飛行機や新幹線のチケットも事前に用意できて便利です。

計画出産のメリットは？

計画出産を選ぶメリットについてです。

① 出産準備が確実にできる

出産日が分かっていることで、事前の準備が確実にできます。出産前に退院の日までの家族の夕飯のストックまで用意する余裕もあります。

② 家族のスケジュールが立てやすい

出産前にやっておきたい手続きを済ませ、しばらくできないレジャーなど家族の時間もきちんと取ることができます。また、小学校や幼稚園のイベントを避けることもできます。

立ち合い出産を希望している場合は、事前にパパに会社を休む準備もしてもらえるので、「間に合わなかった」という事態を防げますね。

そしてパパはもちろん、まだ仕事をしている両親・義両親にお手伝いを頼むときも、日にちをきちんと指定することができるので、スケジュールを調整しやすくなります。

③ 安心できる

外出中や真夜中に陣痛が来たり破水したりしたらどうしよう、という不安もなく、予定日までリラックスして過ごせます。破水は赤ちゃんへの細菌感染が心配ですが、そういった緊急事態も避けられるという安心もあります。

計画出産のデメリットは？

計画出産を選ぶデメリットは何でしょうか？

① 母体に負担がかかる

人工的に陣痛を促すために「陣痛促進剤」を投与したり、子宮口が固い場合はバルーンなど子宮口を広げる器具を入れたりします。

そのため、自然分娩に比べ急激な痛みを伴うことが多く、薬の影響で産後ふらついたり頭痛に悩まされたりすることもあり、母体に負担がかかります。薬も効き目には個人差があり、すぐに効かない場合は数日がかりになったりもします。

友人は促進剤が効きすぎてしまい、陣痛中激しい吐き気でとても辛かったそうです。また無痛分娩を選択した友人は、硬膜外麻酔があまり効かず、普通分娩とほとんど変わらない出産の痛みだったそうです。

② 赤ちゃんにも負担がかかる

人工的に陣痛を発生させることになりますので、陣痛の急な強まりは赤ちゃんにとっても苦しいと言われています。まれに、子宮破裂や胎児機能不全などの医療事故が起こる場合もあります。

③ 費用がかかる

陣痛促進剤、バルーン、硬膜外麻酔などの点滴や麻酔の費用、帝王切開の場合は切開の手術費用が掛かります。病院によっては事前に検査入院が必要なときはその分入院費がかかります。（保険適用もありますのでチェックしてみてください）

計画出産の日数と費用

計画出産の日数と費用についてです。

病院にもよりますが、初産婦のときは2日前から検査入院、経産婦のときは予定日当日の入院となるようです。

計画出産による入院費用についても、病院によって異なるので分娩希望の病院に相談してみてくださいね。

計画出産とは？メリットとデメリットは？　まとめ

計画出産と、メリットとデメリットについてまとめました。

① 計画出産とは、事前に決めた出産予定日に人工的に出産すること。無痛分娩も含まれる。出産方法は、帝王切開と経膣分娩に分かれる。

② 計画出産は、母体の状態と家族のスケジュールで判断しよう。

③ 計画出産のメリットは、準備が確実、予定が立てやすい、安心できること。

④ 計画出産のデメリットは、母体・胎児に負担がかかること、費用がかかること。

出産方法に正解はありませんが、家族の理解を得ることもとても大切です。自然分娩と比較してどちらが自分と家族のためにいいかをよく話し合って、より良い出産を目指してくださいね。