新生児のしゃっくりが多いのはなぜ?原因と止め方についてです。
出産後、多くの新米ママが驚くことの1つに「赤ちゃんのしゃっくりが多い」があります。特に新生児の頃はよくしゃっくりをします。
そもそも新生児がしゃっくりをすると思っていなかった私は何度も起こるしゃっくりに「え、また?!」「大丈夫かな?」と驚かされました。きっと、同じように驚かれたママも多いことでしょう。
そこで、新生児のしゃっくりがなぜ多く起きるのか、原因と止め方をご紹介します。
この記事に書いてあること
新生児のしゃっくりが多い!なぜ起きる?
新生児のしゃっくりはなぜ多く起きるのでしょうか?
しゃっくりとは、お腹の中にある横隔膜が様々な要因で刺激を受け、けいれんを起こしている状態のことです。大人でも急に始まり、なかなか止まらず煩わしくてイライラしてしまいますよね。
通常、横隔膜は収縮と弛緩を繰り返すことで呼吸を助ける働きをします。この横隔膜が大食いや早食い、急な大声、急に冷えたなどの刺激により空気が吸い込まれ声帯にある隙間の声門が閉じてしまったことで呼吸に変化が生じ起こります。
横隔膜がビックリしている状態なので、自然と治まっていきます。
新生児の赤ちゃんでもしゃっくりは自然に治まります。
胎児の頃からしゃっくりを多くしていた
実は、お腹の中にいる頃から赤ちゃんはしゃっくりが始まっています。
私自身も「小さな胎動かな?」と思いながらも、ピクピクとした一定リズムの動きが「変わった胎動だな」と感じ、産婦人科の看護師さんに聞きました。その返答が「しゃっくりなんでですよ」と言われたときは驚きました。
胎児がしゃっくりをする原因は実際のところ分かっていないらしく『肺呼吸の練習』『羊水の中にゴミが混ざっていて吐き出している』『羊水が冷たい』など様々な意見があります。
胎児のしゃっくりはいつ頃から?
この胎児のしゃっくりは妊娠5か月ごろから感じ始めるママが多いようです。
全てのママが感じることではなく、まったく感じずに出産するママもいます。しゃっくりをしているということは、胎児の肺や筋肉が順調に育っている証拠なので安心してください。
しゃっくりの振動はお腹の外側でも感じられます。触るとなぜか止まってしまう胎動と違い、しゃっくりは一定期間動くので胎動をなかなか感じられずにソワソワしているパパにも赤ちゃんの存在を実感してもらえると喜ぶママもいます。
新生児のしゃっくりが多い原因は?
新生児のしゃっくりが多い原因は何でしょうか?
大人でも長引くと辛く感じる人もいるしゃっくりですが、横隔膜の未熟な新生児の赤ちゃんは少しの刺激でもしゃっくりを起こしてしまいます。
赤ちゃんがしゃっくりをしている様子を見ると「ヒックヒック」としながらも元気な様子を見せてくれるので「辛くないのかな?」と疑問に思うママも多くいます。赤ちゃんのしゃっくりの原因は不確定ではありますが『授乳』や『おむつ』、『気温変化』と言われます。
◆授乳をするとしゃっくりが出る!?
母乳やミルクを飲む際に空気を飲み込んでしまうことも、しゃっくりを引き起こします。また、授乳をすることで胃や食道の動きが活発になり、その刺激から起こるとも言われています。
◆おむつが濡れているとしゃっくりが出る!?
おしっこをしたことでおむつが濡れ、体温が下がることが刺激となり、しゃっくりが起きている場合もあります。
◆気温変化
エアコンなどの冷気が当たり、体温が下がってしまったことでしゃっくりを起こします。体の小さな赤ちゃんは気温による体温変化にとても敏感です。
新生児のしゃっくりの止め方
赤ちゃんの多いしゃっくりも自然と治まるとは言ってもやはり心配ですよね。しゃっくりが出始めたらどうしたらいいのでしょうか。
いくつか新生児のしゃっくりの止め方をご紹介しますので、参考にしてみてください。
◆げっぷをさせる
空気を飲み込んでしまったことで起きている場合、授乳後のげっぷが足りていないのかもしれません。銃乳後と同じように縦抱きにしてげっぷをさせることで刺激を和らげることができます。
◆おむつをチェック
おしっこをしていないかチェックをしてあげてください。濡れているようであれば取り替えてあげましょう。
◆体を温める
体が冷えたことで起きているしゃっくりの場合、冷房の設定を確認し、温めたタオルやおくるみをお腹にあてると体が温まり、治まります。
また、冷房や外気が直接赤ちゃんにかかるとしゃっくりの原因になりやすいので、普段から間接的になるようにするなど心がけましょう。
◆無理に止めようとしない!
大人によく使われる「呼吸を止める」「驚かせる」などは赤ちゃんには効果的ではなく、泣かせてしまったり、危険を伴いますので避けましょう。
注意が必要な新生児のしゃっくり
自然に治まるしゃっくりが一般的ですが、まれに注意が必要なしゃっくりもあります。観察をし、普段と様子が違うようなら早めに受診をしましょう。
◆呼吸が異常
大人と違い、呼吸は鼻からしか呼吸ができません。そのため、鼻水などで鼻が詰まっているとしゃっくりをすると呼吸困難になる場合もあります。呼吸に乱れがないか確認をしましょう。
◆長引いている
自然に治まるしゃっくりですが、2日以上続くしゃっくりは「難治性しゃっくり」と言われ、脳梗塞や中枢神経の病気などが原因で起こっている場合があります。何時間も続くようであれば、病院に相談をしてみるといいでしょう。
新生児のしゃっくりが多いのはなぜ?原因と止め方 まとめ
新生児のしゃっくりが多い原因や止め方ついて説明しました。
新生児の多いしゃっくりは、今だけの可愛い姿でもあります。大きくなるにつれて、しゃっくりの回数は減っていきます。新生児の頃は頻繁にしていても1歳を迎える頃になるとしなくなっている子も多くいます。
私も1歳の誕生日を迎える頃には、心配していたことを忘れるぐらい気が付くとまったくしなくなっていました。
赤ちゃん自身が苦しそうにしていないのであれば、心配ばかりして不安な顔を見せるよりは、しゃっくりは自然現象だと理解し、頻繁にするのは「今だけ」と考えて暖かく見守ってあげたいですね。