鈴虫とコオロギの鳴き声は?どんな違いがあるの?

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鈴虫とコオロギの鳴き声、違いあるのでしょうか?どんな鳴き声なのでしょうか?

鈴虫やコオロギは秋の風物詩です。鳴き声や生態を詳しく調べてみました。
秋の夜長に聞こえてくる虫の声。リーンリーン、リリリリ、コロコロコロ…と色々な虫の音が聞こえてきます。

自然の多い親戚の家にお泊りすると、沢山の虫の鳴き声の大合唱になります。ああ、秋なんだなとしみじみ感じてしまいます。住宅地の我が家の庭でさえたまにリリリ…と鳴いています。

鈴虫やコオロギの鳴き声だな~とのんきに聞いていましたが、鈴虫とコオロギってどっちがどういう鳴き声なんでしたっけ?「あれ鈴虫が鳴き出した~♪」と歌に歌われていたはずなのに…どうにも記憶があやふやです。

こんな時は調べてはっきりさせてすっきりしましょう。今回も図書館で鈴虫やコオロギの鳴き声と生態を調べてきました

鈴虫とコオロギの違いとは?

実はコオロギとは一種類の虫の名前ではありません。昆虫の中でも「バッタ目コオロギ科」に分類される色々な昆虫が、広い意味で「コオロギ」と呼ばれる昆虫になります。

具体的に言うとコオロギ科には、エンマコオロギ、ミツカドコオロギ、オカメコオロギ、ツヅレサセコオロギなどといった名前のコオロギがいます。また、名前にコオロギと付かなくても、マツムシ、カネタタキなど本当に沢山の種類が含まれています。

では、鈴虫はというと実は鈴虫もコオロギ科の昆虫です。つまり、鈴虫はコオロギの一種なのです。

ちなみに古語では「コオロギ」のことを「キリギリス」と呼んでいましたが、現在ではキリギリスはコオロギ科とは違うバッタ目キリギリス科の昆虫を指します。キリギリスやクツワムシ、ウマオイ、クサキリなどがキリギリス科です。

コオロギ科の特徴

コオロギ科の昆虫は、オスメス変わらず体の色はだいたい黒から茶色のものが多いようです。後ろ足が発達していて、ぴょんっとジャンプします。普通は羽で飛ぶことはしませんが、育つ環境が変わるとある程度の距離を羽で飛べる長翅型の個体も出てくるようです。

コオロギ科の昆虫は鳴くのはオスだけで、羽をすり合わせて音を出します。一方、メスには腹部の先に細長い産卵管(さんらんかん)があります。産卵管は土の中や草の茎などに卵を産むためのメスだけの器官です。

では、次は鈴虫と一般的なコオロギ(エンマコオロギ)を比較してみましょう。だいぶ特徴が違うようです。

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鈴虫の特徴


鈴虫は体長が1.7~2.5cm程度で、黒や黒っぽい茶色をしています。

鳴き声は「リーンリーン」とか「リリリリ」、「リンリンリン」です(鳴き声を文字にすると、人によって少し表現が違ってくるみたいですね)。

鈴虫は頭が小さく、長い2本の触角があります。羽の形がやや末広がりで「瓜(うり)の種」のような形とよく言われているのですが、私にはピンときません(瓜の種ってどんな形でしたっけ?)。私なりに鈴虫に似てる形を連想すると…「カボチャの種」とか「丸い団扇(うちわ)」みたいな姿に見えます。なんとなくですが。

鈴虫は昔から「鳴く虫の王」と呼ばれ、美しい鳴き声を楽しむためにペットとして親しまれてきました。

エンマコオロギの特徴


エンマコオロギは日本で最も身近で代表的なコオロギと言われる種類です。

エンマコオロギは体長が2.6~3.2cm程度で、背中側は黒っぽい茶色ですが、他の部分は背中より淡い茶色だったり赤っぽい色合いをしています。

鳴き声は「コロコロコロコロ」とか「コロコロリー」とかに聞こえます。オス同士の争いでは「キリリリ」と鳴き方が変わります。

体つきは太く短い円筒形といった感じです。太さは頭から腹部までだいたい同じです。頭は大きく、体より長い2本の触角が生えています。短い足は鈴虫よりがっしりしています。日本本土のコオロギでも最大種と言われます。

普通の人がコオロギの姿を思い浮かべた時に、想像する特徴はエンマコオロギと同じと言っていいと思います。まさに日本コオロギの代表選手というわけですね。

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秋の夜に鳴く虫

鈴虫やエンマコオロギの他にも秋に鳴く虫はたくさんいます。その中でも唱歌「虫のこえ」に出てくるような代表的なコオロギやキリギリスの仲間をピックアップしてみました。

マツムシ


マツムシはバッタ目コオロギ科の昆虫です。唱歌「虫のこえ」では「ちんちろちんちろ ちんちろりん」と歌われていますが、マツムシの実際の鳴き声は「チッ、チリリ…」と高い音を出します。

歌の歌詞と鳴き方が違う理由は、実は昔はマツムシと鈴虫の名前が混同されていたり、逆に呼ばれていたためなんだそうです。

クツワムシ

クツワムシはバッタ目キリギリス科の昆虫です。唱歌「虫のこえ」にも出てくるクツワムシの鳴き声は「ガチャガチャ」です。

ウマオイ

ウマオイはバッタ目キリギリス科の昆虫です。ハヤシノウマオイとハタケノウマオイという種類がいます。名前を聞いてもピンと来ないかもしれませんが、唱歌「虫のこえ」で「ちょんちょんちょんちょん すいっちょん」と歌われているのがウマオイです。

もちろんウマオイの鳴き声は「スイッチョン」です。独特ですよね。

キリギリス


キリギリスはバッタ目キリギリス科の昆虫です。鳴き声は「ギーギー」とか「ギーチョン」、「チョンギース」などに聞こえます。「ギーギー」の合間に「チョン」と鳴く感じです。

ちなみに唱歌「虫のこえ」の古い歌詞ではキリギリスが出てきますが、これは古語でコオロギのことなので、現在のキリギリスとは関係ありません。

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鈴虫とコオロギの鳴き声は?どんな違いがあるの? まとめ


コオロギはバッタ目コオロギ科の昆虫のことを言います。鈴虫はコオロギ科の一種です。

鈴虫は頭が小さく、瓜(ウリ)の種のようなシルエットをしています。鳴き声は「リーンリーン」とか「リリリリ」、「リンリンリン」です。鈴虫は昔から「鳴く虫の王」と呼ばれ、ペットとして親しまれてきました。

日本で最も身近なエンマコオロギは、鈴虫よりもがっしりとした姿をしています。鳴き声は「コロコロコロコロ」とか「コロコロリー」、「キリリリリ」です。一般的なコオロギといって思い浮かべる姿がエンマコオロギです。

つまり、秋の虫の鳴き声を聞いたとき、大雑把に言うと「リーンリーン」「リリリリ」と鳴いていたら鈴虫、「コロコロコロリー」と鳴いているならエンマコオロギです。

秋に鳴く虫には沢山のコオロギやキリギリスの仲間がいます。例えば、唱歌「虫のこえ」にも歌われるクツワムシ(ガチャガチャ)、ウマオイ(スイッチョン)などが有名です。

秋の風物詩の虫の声。時には家族でよく耳を澄ませて、音色の違いを聞き比べてみるのも面白いかもしれませんよ。

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