赤ちゃんとペットの同居についてです。
ペットを飼っているお宅ではペットも大事な家族です。現在日本ではペットを飼っている世帯は3世帯に1世帯という報告もあります。
ペットと言っても、犬や猫、熱帯魚や鳥など様々です。ペットや動物は癒しの存在として近年、動物カフェなども流行しています。
しかし、その癒しの存在が妊娠・出産を機に「実家に預けるべきか」「悪影響はあるのか」など不安や心配の種となってしまうケースも多くあります。そんな不安を感じているママの参考になるよう、ペットと赤ちゃんの同居についてメリット、デメリットをまとめました。
また、ペットを飼っている家庭に赤ちゃんを連れていくのもペットを飼っていないママにとっては悩みの種です。そんな時の対処法も紹介します。
この記事に書いてあること
赤ちゃんがペットを飼っている家に産まれたら
すでにペットが家族の一員となっている家庭に赤ちゃんがやってくるという場合、無理に赤ちゃんとペットを引き離す必要はありません。
ペットの「トイレトレーニング」や「健康管理」「トリミングなどのケア」など飼い方がきちんとできているようであれば問題ありません。メリット、デメリットを紹介しますのできちんと把握し、事前に準備をしていくと良いでしょう。
<メリット>
・ママにとって、ペットの存在が癒しとなる
・情操教育に良い
・赤ちゃんの免疫力が向上するという説もある
<デメリット>
・生活スタイルが変わる
・衛生面に注意が必要
<注意点>
喘息を引き起こす可能性があるので、アレルギーの有無を確認しておくと安心です。
ペットの心のケアも大切に
大人とばかり暮らしてきた犬などのペットにとって、急に赤ちゃんが家庭に入ってくるのは精神的にも負担になります。
部屋が狭い場合、力加減のできない赤ちゃんがペットを乱暴に扱ったりした時思うように逃げることができなかったり、赤ちゃん用のグッズや家具の配置が変わるなど急激な変化に対応できずストレスとなることがあります。
赤ちゃん側のケアだけでなく、ペット側の心のケアも大切にし、退院前に赤ちゃんの臭いのついた服やおむつの匂いをかがせてあげると赤ちゃんの存在の認識ができます。
赤ちゃんは大人よりも長時間寝て過ごすため、床に寝かせると毛を吸い込んでしまうことがあります。
部屋の掃除を小まめに行う、ベビーベッドなど高い位置で寝かせるなど配慮をしてあげると赤ちゃんにとってもママにとってもペットは心を満たす存在となってくれます。
赤ちゃんをペットを飼っている家に連れていくなら
小さな赤ちゃんだからと言って、すべての子がアレルギーになるわけではありません。アレルギーの可能性が高いようであれば訪問は控える必要がありますが、そうでないのであれば神経質にならなくてもいいでしょう。
しかし、普段から動物と触れあっていない赤ちゃんにとって、突然目の前に現れる犬や猫は「好奇心」や「恐怖」の対象となります。思いもよらない行動をとって訪問先と咬んだ、咬まれたといったトラブルになることがあります。
赤ちゃんとペットに十分距離を取ることができるようであれば連れていっても問題はありません。
赤ちゃんとペット、立場が変われば意見も変わる
どれだけ動物と一緒にいることがメリットもあると説明しても「ペットを手放すべき」と言われるなど、分かってもらえないこともあります。それは見ているポイントや立場が違うため感覚が違うからです。
もともとペットを飼っている人は「ペットがいると子どもも優しく育つよね」と思いながら「でも、ケガとか大丈夫かな」「ペットにストレスは無いのかな」と心配をします。
しかし、ペットを飼っていない、もしくは動物嫌いな人からすると「衛生面は大丈夫かな」「噛まれたら可愛そう」と赤ちゃんにとって心配な部分ばかりに目が向いてしまうのです。
実際に、私もペットを飼っていない状況から子供が産まれた際、主人の実家にいる犬は「よく吠える」「飼い主を噛んだことがある」と聞いていたので遊びに行くことに抵抗がありました。
訪問すると隔離をしてくれていても逃げ出してくることがあり、「怖い」と感じたこともあります。しかし、何度か行くうちにその恐怖心は薄れ「ワンちゃんとお話しできるかな?」など遠くから見せてあげるなど触れ合いができるようになりました。
逆にペットを可愛がっている立場の人から見ると「アレルギー源のように扱われて嫌」「赤ちゃんがペットに乱暴をする」と捉える人もいます。
お互いの立場を理解することで、発言や行動に配慮をしてあげることも必要となります。
赤ちゃんとペットの同居は危険?メリットとデメリット まとめ
「ペットと赤ちゃんが兄弟のように仲良く暮らす」という光景は微笑ましいですね。ペットのいる生活は子どもの情緒を育てることに良い影響を与えてくれます。
しかし、普段どれだけ優しくて吠えたり噛んだりしないペットでも、赤ちゃんとペットだけにはしないように気をつけましょう。赤ちゃんは好奇心に任せて大人が想像もしない行動をとります。
突然叩かれたり、毛をつかまれたりすればペットも思わず咬んでしまうこともあるでしょう。「やってはダメなこと・悪いこと」の理解できていない赤ちゃんがペットをケガさせてしまうこともありますので、目を離さないように配慮をしましょう。
ただし、神経質になり過ぎないことも大切です。ペットも赤ちゃんも自然と仲良くなれる環境でストレスなく育ててあげたいですね。