カブトムシとクワガタの違いって何でしょうか?どらちが強いのでしょうか?
長女に聞かれた素朴な疑問。
私は、今までまったくもって興味がなく、即座に答えられませんでした。
同じようなママさん、多いのではないでしょうか?
そこで、インターネットでちょちょっと検索。
子供が納得する、カブトムシとクワガタの違いをまとめてみました。
これで、子供に「カブトムシとクワガタの違い」を聞かれても、バッチリ答えられるでしょう!
カブトムシとクワガタは甲虫類の仲間
カブトムシとクワガタはどちらも同じ甲虫類(こうちゅうるい)に分類される昆虫です。
甲虫類ってどんな昆虫?
甲虫類の特徴は、全身が固くて丈夫な殻(外骨格)でできているところです。カブトムシとクワガタだけではなく、コガネムシやホタル、ゾウムシなども同じ甲虫類の仲間です。
また、卵→幼虫→さなぎ→成虫の順番に脱皮して成長する完全変態をする昆虫です。甲虫類は昆虫の中でも一番種類が多くて、35万種以上が知られていますが、実はまだまだ知られていない新種がたくさんいるそうです。
カブトムシとクワガタの共通点は?
その甲虫類の中でも、カブトムシとクワガタは近い種類になります(コガネムシに似ている仲間に分類されるそうです)。
カブトムシもクワガタも成虫は羽をもっているので空を飛ぶことができ、夜行性で、クヌギなどの樹液を吸うそうです。
幼虫の方は白いイモムシ型で、腐葉土や朽ち木(くちき。枯れてくさった木のこと)を食べて育ちます。
そして、成虫がツノやハサミのような武器を持っているのも共通してますね。ではカブトムシとクワガタは何が違うのでしょう?
カブトムシとクワガタの違い
カブトムシとクワガタの一番大きな違いって、やっぱり「ツノ」を持ってるか「ハサミ」を持ってるかじゃないでしょうか?
カブトムシとクワガタの特徴をそれぞれまとめてみました。
カブトムシの特徴
日本にいる一般的なカブトムシは正式には「ヤマトカブトムシ」といいます。日本全体を見ると、ヤマトカブトムシの他にも何種類か生息しているようです。けれど、普通は日本でカブトムシと言われるのはヤマトカブトムシのことです。
カブトムシのツノと、名前の由来
カブトムシのオスの頭には大きくて立派な「ツノ」が生えています。頭のすぐ後ろの胸部(きょうぶ)にも小さな角が生えています。カブトムシの名前は、日本の兜(かぶと)に似ていることが由来です。
また、ツノを持っているのはオスだけで、メスにはありません。
そして、オスがケンカになると、このツノでいかくをしたり、相手を2本のツノで上下から挟んで放り投げたりしてしまいます。餌場やメスの取り合いで威力を発揮します。
カブトムシの体形や大きさ、寿命
体は赤茶色から茶色をしていて、全体的に丸みと厚みがあります。体の大きさは、頭から胴体の末端までで3cmから5.5cm程度が普通。ツノの長さまで含めると大きいものでは8cmを超えることもあるんだそうです。
クワガタと比べるとカブトムシは体が分厚く、足は太く力強いように見えます。
腐葉土などに産卵し、幼虫は朽ち木より腐葉土を好む傾向があるようです。カブトムシの寿命はだいたい1年で、そのうち10か月くらいは幼虫でいる期間だそうです。夏に成虫になって土の中から出てきます。
クワガタの特徴
日本では、クワガタ(クワガタムシ)は、カブトムシより色々な形や大きさの種類が目につきます。それもそのはず、カブトムシより種類が多くて日本中には40種近くのクワガタが分布しているそうです。
ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、オオクワガタ、コクワガタなどが代表でしょうか?
クワガタのハサミ(大顎)と、名前の由来
クワガタのオスは、左右2本1組の大きな「ハサミ」を持っています。この「ハサミ」は口の部分の顎(あご)が発達したもので「大顎(おおあご)」というのだそうです(ちょっと分かりにくいのでこの記事では「ハサミ」と呼びます)。
クワガタの名前もカブトムシと同じように、昔の武将の兜(かぶと)が由来になっています。この「ハサミ」の形が兜の「鍬形(くわがた)」というパーツに似ているんだそうです。
また、大きく発達したハサミを持つのはオスだけで、メスは小さいハサミしかありません。
そして、オスはケンカでこのハサミを使って相手を挟んで、持ち上げたり、遠くへ放り投げたり、時には真っ二つに切断(!?)してしまうこともあります。餌場やメスの取り合いで武器になります。
クワガタの体形や寿命
クワガタのハサミの形や大きさは種類によって違いがあります。
ただ、大雑把にカブトムシに比べると、クワガタの方が体は平べったく、足は少し細めのようですね。
クワガタは朽ち木に産卵し、幼虫も腐葉土でなく朽ち木を好んで食べるようです。カブトムシの幼虫よりも長い間、幼虫の姿で過ごすともいわれています。2年以上も幼虫の種類もいるとか…ただし、ちょっと詳しい寿命はこれだ!とまでは調べられませんでした。種類や環境によって変わるようです。ただ、カブトムシよりも長生きそうな感じは受けました。
クワガタの種類ごとの特徴と違いも調べてみました。
クワガタの種類
日本でよく知られているクワガタの特徴をまとめてみました。ペットショップでも見かけるクワガタたちです。体長は、閉じた状態のハサミの先から胴体の末端までの長さです。
<ノコギリクワガタ>
日本で最も身近なクワガタの代表選手がノコギリクワガタでしょう。
オスのハサミはノコギリのようにギザギザのとげが何本もあります。ただし、ハサミの大きさや形には個体ごとに差が出るようです。大型のオスは大きくて湾曲した立派なハサミになりますが、小型のオスになると、あまり湾曲しないで直線に近い小ぶりのハサミになるようです。
色は赤茶色や茶色、黒。体長はオスで2.5~7.7cm、メスは少し小ぶりで2cm~4cmくらいです。
<ミヤマクワガタ>
ミヤマクワガタも、ノコギリと並んで昔から日本のクワガタとして親しまれている種類です。ノコギリクワガタに似ていますが、頭部の左右に冠上の出っ張りがあるのが最大の特徴です。オスは全身に細かい毛が生えていて金色のような色合いをしています。
ミヤマとは「深山(みやま)」つまり山奥のことです。ノコギリクワガタより標高の高い山に住んでいるようです。大きさはノコギリクワガタより少し大きいくらいです。
<オオクワガタ>
オオクワガタは名前の通り「大きいクワガタ」です。体色は黒。ハサミは内側に鋭い突起が2対あります。
体長はオスで2cm~7.7cm程度、メスは2cm~5cm弱くらいになります。飼育したオオクワガタはもっと大型になってオス9cmやメス6cmの記録があるそうです。
昔のペットブームで人気が出たそうです。今は絶滅危惧種Ⅱ類(絶滅の危険が増大している)に指定されているそうです。ペットショップで手に入りますが、他の日本産クワガタよりも高級のようですね。
<コクワガタ>
コクワガタの名前は「小さいクワガタ」という意味ですが、日本のクワガタ全体でみると中型くらいのサイズだそうです。体の色は黒(たまに赤っぽいものもいる)、形はオオクワガタに似ていますがサイズはかなり小ぶりです。体長はオスで2cm弱~5.5cmくらい、メスは2cm~3cm強だそうです。
カブトムシ対クワガタ 強いのはどっち?
カブトムシとクワガタが戦ったらどっちが強いの!?男の子なら特に興味があるのではないでしょうか?
カブトムシもクワガタも食べるものは同じクヌギなどの樹液。餌場を奪い合うために戦いが始まることもあるそうです。
カブトムシのツノで挟まれれば餌場から木の下に落とされてしまうでしょう。一方、クワガタにだって強力な武器であるハサミがあります。ハサミで挟んでしまえばカブトムシをやっつけることだって可能なはずです。
私が調べてみたところ、どちらが必ず勝つとまでは言い切れないようですが…。日本ではカブトムシはクワガタより大きめで、足腰もしっかりしています。だから、足場さえしっかりしていればカブトムシの方が有利だ、という意見がやや多いようでした。
カブトムシとクワガタの違いって何?強いのはどっち? まとめ
1 カブトムシとクワガタは同じ甲虫類の昆虫で、コガネムシの仲間です。
2 カブトムシには「ツノ」、クワガタムシには「ハサミ」があることが、一番大きな違いです。
3 カブトムシの特徴。日本にいる普通のカブトムシはヤマトカブトムシ。ツノが兜(かぶと)に似ているのが名前の由来です。
4 クワガタムシの特徴。ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、オオクワガタ、コクワガタなどの種類がいます。武将の兜の鍬形(くわがた)に似ていることから、クワガタと名づけられました。
5 カブトムシとクワガタは自然界で餌場をめぐって戦うこともあります。カブトムシにはツノと恵まれた体格があり、クワガタはハサミが強力な武器となります。