ダンゴムシの餌はコンクリートって本当?飼い方は?
そして、ダンゴムシがいっぱいいる季節はいつでしょうか?
幼稚園児って、ダンゴムシが大好きですよね。聞くところによると、ダンゴムシの動きと幼児の動きがピッタリ合っているらしいです。幼児でも捕まえやすい、ってことですかね。
そして、我が家の次女は、頻繁にダンゴムシを捕まえて、持ち帰ってきます。
今までは、そのまま庭に逃がしていましたが、「ダンゴムシを飼いたい」と言い出した次女。
そこで、ダンゴムシの餌や飼い方、ダンゴムシが大量にいる季節について調べてみました。
ダンゴムシの餌。コンクリート!?
ダンゴムシは雑食性で、野菜や肉など大概のものを食べられます。自然な状態では主に落ち葉や枯れ葉、農作物の新芽などを食べています。
飼育環境では放っておいても、飼育ケースに敷いた腐葉土や枯れ葉を食べてくれるそうです。
…でも、ただ放置するだけではペットとしては味気ないし、栄養の偏りも出てきそうです。
では、ダンゴムシの餌にはどんなものをあげればいいのでしょうか?
ダンゴムシの餌の基本:枯れ葉
ダンゴムシの餌の基本はやはり「枯れ葉」です。
放っておいても枯れ葉を勝手に食べるといっても、ちゃんとダンゴムシの食べやすいものを選んであげないといけません。ダンゴムシの好むのは、やわらかくて湿った枯れ葉です。新しい枯れ葉やカサカサになった枯れ葉はあまり食べてくれません。
葉っぱの柔らかい部分をだいたい食べ切ったものは取り除きます。少なくなってきたら枯れ葉を追加しましょう。
枯れ葉は手に入りやすく、ダンゴムシの隠れ場所にもなる優れものです。
また、ほとんど臭わないのも利点です。これはありがたいです!(普通のペットの餌って悪くなるとかなり臭いますからね…)
ダンゴムシの餌の基本:カルシウム
ダンゴムシの体は殻に覆われています。この殻を作るにはカルシウムの摂取が必要です。
餌に含まれるカルシウムで不十分にならないように、ときどき卵の殻を砕いて与えるとよいみたいです。インコ用のカルシウム剤をあげる人もいるようです。
それから、私もビックリしたのですが、ダンゴムシはコンクリートからもカルシウムを摂取することもできるそうです。だから、卵の殻などの代わりにコンクリートのかけらを飼育ケースの中に入れて飼う人もいるようですよ。
コンクリートを食べちゃう…ホントかしら!?
ダンゴムシの食いつきのよい餌は?
やっぱりペットなら、色々な種類の餌を食べてくれて、食べる様子がしっかり観察できる方が楽しいものですよね。主食の枯れ葉の他にダンゴムシが好んで食べてくれて、見栄えのする餌を調べました。
まずは、きゅうり。ダンゴムシが大好きな餌です。栄養は期待できませんが水分補給ができるのがグッドです。皮より柔らかい部分を食べます。
いりごま。カルシウムも豊富な餌です。足で抱えて物陰に持って行って食べてくれます。
ニンジン・カボチャ。定番の餌です。固い皮は食べないので、皮をむいて与えます。
にぼし。カルシウムが含まれていますが、骨の部分はあまり食べてくれません。にぼし臭くなるのがすこし困るところでしょうか。
ダンゴムシの飼い方は?
調べてみるとダンゴムシは簡単に飼うことができそうです。他の昆虫や小動物をペットにするのに比べるとかなーり楽みたいですよ。
ダンゴムシの飼育ケース
ダンゴムシを飼うために飼育ケースを用意します。小さい水槽や昆虫用の飼育ケースなんかが手間がないですね。
わざわざ買ってこなくても自作も可能です。空気の通りがあって、ダンゴムシが逃げないだけの高さがあれば何でもいいそうです。例えば、ペットボトルを半分に切って、サランラップで蓋(換気用に楊枝で穴をあける)をしたものとかでも…。
私は去年ホームセンターで買ってきた「鈴虫用の透明なプラスチック飼育ケース」を使うことにしました。
ダンゴムシの飼い方・床材と隠れ場所
飼育ケースの床に、土とか腐葉土を敷きつめます。庭の土でも構わないそうです。5cm以上は入れた方がよいそうです。この床材が飼育ケース内の湿度を保つ役割を果たしてくれます。
次にダンゴムシが隠れられるように、適当な大きさの石などを床材の上に置きます。枯れ葉などで床材の上を覆うようにしてもOKです。ダンゴムシは普段この隠れ場所の下で休むことができます。
私は昆虫用のマット(腐葉土)を使いました(庭の土は虫とか交じってるとちょっと嫌なので…)。このマットは以前、カブトムシを飼ったときに余っていたものです。そして、隠れ場所として、割れた植木鉢のかけらを置きました。
ぜんぶ家にあるもので済ませることができました!
ダンゴムシの飼い方。その他の注意点
ダンゴムシを飼うときに、飼育ケースと餌の他に気をつけるポイントをまとめました。
ダンゴムシは乾燥が苦手!
ダンゴムシを飼うときに気をつけなければいけないのが「乾燥」です。
毎日、飼育ケース内に霧吹きして湿度を保つようにしましょう。
ダンゴムシは夜行性
ダンゴムシは暗くなってから夜活動する生き物です。昼間は物陰でじっと休んでいます。
あまり昼間にいじくり過ぎると弱ってしまいます。
ダンゴムシは冬眠する
寒い時期になるとダンゴムシは動きが鈍くなって冬眠に入ります。枯れ葉や岩の下なのに集団で集まって冬眠します。冬は餌も取れなくなるので春までお休みというわけですね。
ダンゴムシの寿命は?
ダンゴムシの寿命は3~4年と言われています。冬は冬眠してしまいますが、長い間ペットとして可愛がることができるでしょう。
ダンゴムシはどこにいる?いっぱいいる季節は?
ダンゴムシは暗く湿ったところを好みます。特に何かの下に隠れていることが多いです。庭にある石や植木鉢の下など、どかしてみるとダンゴムシが隠れているかもしれません。
ダンゴムシを取るときは傷つけないように、スプーンを使ってすくい取るのがよいそうです。コンビニとかスーパーでもらえるプラスチックのスプーンで十分です。
ダンゴムシの活動は2月から11月までと1年のほとんどの時期で見られます。でも、ダンゴムシは寒くなると冬眠して隠れてしまうので、餌の豊富な暖かい時期の方がたくさん見つかります。
ダンゴムシとワラジムシの違いは?
ダンゴムシとよく似ている虫にワラジムシがいます。同じような場所に住み同じようなものを食べる生き物です。実はダンゴムシとワラジムシはとても近い種類の仲間なのです。
細かい違いはあるようなのですが、大雑把に言って、刺激を受けると丸まるのがダンゴムシで、丸まれないのがワラジムシです。
また、海の浜辺のテトラポッドとか堤防で見かけるフナムシも、ダンゴムシやワラジムシに近い仲間です。
ダンゴムシの餌や飼い方。次女の大失敗!?
実は私がダンゴムシの餌や飼い方を調べ始めた後で、次女がこっそりダンゴムシを飼っていたことが判明しました。でも、それが次女が号泣する大変な事態に…。
次女は幼稚園で捕まえたダンゴムシ3匹をプリンの空カップに、新聞のちらしで蓋をして持ち帰ってきました。いつもは、家の庭に逃がして終わりなのですが、この日は、小さなお菓子の空き缶に入れたようなのです。
お菓子の空き缶はしっかりと蓋を閉めたまま、すっかり忘れてそのまま放置してしまいました(まだ幼稚園児なので仕方がないのですが…)。
そして3日後。ふと、ダンゴムシのことを思い出した次女がお菓子の缶を開けてみると、すでにダンゴムシは死んでいました。白くなって動かないダンゴムシ…。密封された何もない缶の中で死んでしまったのです。
次女はビックリして、悲しくて、もう大号泣です。私もビックリでした。
なだめて泣き止むまで、本当に大変でした。こうなったら、この子に悲しい思いをさせないためにも、きちんとした飼い方を調べなければなりません!そんな思いが出てきてしまったのです。
ダンゴムシの餌はコンクリート!?飼い方は?いっぱいいる季節は? まとめ
ダンゴムシの飼育は、他の昆虫や小動物をペットにするのに比べるとかなり楽です。飼育ケースに腐葉土を敷いて、石や枯れ葉で隠れ場所を作ってあげるだけでも飼えてしまいます。ただし、乾燥は大の苦手なので十分注意しましょう。
ダンゴムシは雑食性です。枯れ葉が主食ですが、煮干しや野菜の切れ端など大概のものを食べます。カルシウムが不足しないように卵の殻も与えましょう。
また、コンクリートからカルシウムを摂取することもできるそうです。
ダンゴムシは庭の石や植木の下などの、暗くて湿った場所を探せば簡単に見つけられます。冬は冬眠して隠れてしまうので、餌も豊富な暖かい季節ならたくさんのダンゴムシが見つけられるでしょう。
調べ終わったところで、私は子供たちにかみ砕いて説明しました。
「ダンゴムシも人間と同じ生き物なの。だから、ちゃんとお家が必要だし、食べ物や水分がないとお腹が減って生きていけないのよ。分かった?」
「うん。」「分かった。」と神妙にうなずいていましたが、まだまだ難しかったかもしれません…。
さて、現在の次女はダンゴムシを死なせてしまった悲しさから立ち直って、新しく捕まえてきたダンゴムシの世話をしています。この子なりにかわいがっている様子です。こうして子供は生き物を飼うことを通して、命の尊さや生き物とはなにかを学んでいくのでしょうね。