痙攣性便秘は、自律神経の乱れから起きる便秘です。主な原因は、ストレスになります。
そして、痙攣性便秘の特徴として、便秘と下痢を交互に起こしやすいというのがあります。
ではなぜ、自律神経の乱れから便秘が起きるのでしょうか? なぜ、便秘と下痢を交互に起こすのでしょうか? それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
この記事に書いてあること
便秘の種類 痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)
習慣性便秘(しゅうかんせいべんぴ)とは、一過性便秘に対して習慣化した便秘で、3日以上うんちが出ない日が月に4回以上あることが判断の目安となります。また、習慣性便秘は<弛緩性便秘><痙攣性便秘><直腸性便秘>の3つに分かれます。
痙攣性便秘とは、腸の中の蠕動運動が過剰になり、痙攣のような状態になることで起きる便秘です。
通常、腸内のうんちは、蠕動運動により肛門に移動して排泄されるのですが、痙攣性便秘の時は正常な蠕動運動ではないため、便がスムーズに運ばれません。腸内に便がつまってしまうと便秘になり、きちんと形作られないままに排泄されてしまうと下痢になってしまいます。また、コロコロうんちの場合もあります。このように、便秘と下痢を繰り返すのが、痙攣性便秘の特徴でもあります。
そして、痙攣性便秘の場合、お腹の張りや強烈な腹痛を感じることが多く、便意はあってもうんちが出ず、冷汗が出てくるくらいの苦しさを伴います。排便が済めば、その腹痛は治まることが多いです。
痙攣性便秘により起こる症状
便意はあるがうんちが出ない
便秘と下痢を交互に繰り返す
排便後には腹痛が治まる
丸く硬いうんち(コロコロうんち)が出る
では、小学生の痙攣性便秘の原因となることは何でしょうか?
小学生の痙攣性便秘の原因となることを考えてみました。
小学生の痙攣性便秘の原因となること
ストレス
ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。腸の動きは自律神経によってコントロールされているため、影響を受けやすいのです。
小学生でも、さまざまなストレスを抱えています。痙攣性便秘にならないようにするには、ストレスの元を解消したり、ストレスを発散することが重要です。
小学生でもストレスが溜まる!?便秘の原因にもなるって本当?
睡眠不足
睡眠不足になる理由はいろいろとありますが、睡眠が不足すると自律神経の乱れが生じ、痙攣性便秘を引き起こしやすくします。
また、睡眠不足は、他の種類の便秘の原因となったり、便を作り出す働きを妨げてしまうことにもなるのです。
小学生の睡眠不足は悪影響!モチリンの分泌が不十分で便秘に
ストレスが原因で起こる痙攣性便秘
小学生の痙攣性便秘の原因は、主にストレスで、ストレスを感じることで自律神経のバランスが乱れ、便秘または下痢となります。
小学生は、日々の生活の中で意外とストレスを感じながら過ごしています。友達や先生との人間関係、入学や転入、進級、クラス替えなどの環境の変化、塾や習い事などのプレッシャー、中学受験のための勉強など、あらゆるストレスがあります。
小学生のストレスの原因
(2)人間関係の悩み
(3)塾や習い事のプレッシャー
(4)中学受験・中学入学への不安
(5)家庭環境
ストレスと痙攣性便秘の関係
腸の動きは自律神経によってコントロールされています。そして、自律神経は、交感神経と副交感神経が交互に切り替わりバランスを保っているのです。人間は、ストレスを感じることで自律神経のバランスを崩しやすくなります。すると、腸の動きにも影響し、痙攣性便秘となってしまうのです。
痙攣性便秘は、別名、「ストレス性便秘」と言われるほど、ストレスが原因となり起こる便秘です。
交感神経と副交感神経の働き
交感神経
優位になる時・・・運動、勉強など、身体を意識的に働かせる時。
腸との関係・・・食欲や腸の働きを抑えます
副交感神経
優位になる時・・・休息、睡眠、リラックスなど、身体を意識的に休めている時。
腸との関係・・・食欲がわき、腸の動きが活発になります
ストレスによる痙攣性便秘の解消法
ストレスによる痙攣性便秘の解消法は、ストレスが原因となりますから、そのストレスの元となるものを取り除くことが一番の早道です。小学生の子供の場合、友達や先生との人間関係、入学や転入、進級、クラス替えなどの環境の変化、塾や習い事などのプレッシャー、中学受験のための勉強など、お子さんのストレスになるものがないか探ってみましょう。
また、子供たちが自分で、ストレスを感じていると認識をして、それらを解決したり、解消したりすることはなかなか難しいです。小学生くらいだとまだまだ人生経験も社会経験も少ないですから、その部分は親である私たちがフォローしてあげる必要があります。
しかし、ストレスの原因が分からなかったり、なくすことができない場合は、そのストレスを発散できる何かを探しましょう。内容によっては、親が親身になって話を聞いてあげるだけで解消するものもあります。また、一緒に何かに取り組むとか、遊ぶ、どこかに出掛ける、新たに熱中できることを探してあげる、など意識を他に向かせてあげることも有効です。小学生はまだまだ子供ですから、親とのスキンシップやコミュニケーションの見直しで改善する場合も多いです。
そして、常にストレスを抱えた状態では、便秘はひどくなるばかりです。できるだけ早くにストレスの原因を取り除いてあげたり、ストレスを解消できるようにしてあげましょう。
ストレスに強い腸内環境とは?
ストレスによって便秘になりやすい子の場合は、多少のストレスを感じても、便秘になりにくい腸内環境を整えてあげることが重要です。頻繁にストレスを感じて便秘を引き越していると、便秘が慢性化することで腸内環境が悪化し、痔になったり、口臭や体臭の原因となったり、風邪やインフルエンザにかかりやすい状態になってしまいます。そのため、善玉菌を増やして腸内環境を整えてあげることが必要です。
代表的な善玉菌として、ビフィズス菌や乳酸菌があります。それらを増やすには、ヨーグルトなどの発酵乳を食べて直接善玉菌を増やす方法、腸内のビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を摂って腸内のビフィズス菌を増やす方法があります。
<発酵乳を食べて善玉菌を増やす>
発酵乳を食べることで、腸内の乳酸菌(善玉菌)を増やすことができます。発酵乳とはヨーグルトなどを指しますが、腸内の善玉菌を増やすには、腸まで生きたまま届く乳酸菌が配合されている発酵乳を摂らなければいけません。一般に市販されているヨーグルトの場合、腸に届く前に胃酸や胆汁によって死滅してしまう乳酸菌であることがほとんどなのです。
そのため、当サイトでは、ヨーグルトに似た発酵乳である「オリジナルケフィア」をおすすめします。ヨーグルトは1種類の乳酸菌ですが、「オリジナルケフィア」には数種類の乳酸菌と酵母菌で発酵しています。その分、腸内の乳酸菌を増やしやすくなっています。また、牛乳や豆乳などで家庭で気軽に手作りできるのもオススメのポイントです。常にフレッシュなものが食べられるのは嬉しいですよね。
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<オリゴ糖を食べて善玉菌を増やす>
オリゴ糖は腸内にすむビフィズス菌のエサとなり、腸内のビフィズス菌を増やすことができます。そこでオススメなのは、「カイテキオリゴ」です。
「カイテキオリゴ」は6種類のオリゴ糖と2種類の食物繊維が配合されています。腸内のビフィズス菌は30種類以上あると言われており、ビフィズス菌の種類によって好みのオリゴ糖も違ってきます。そのため、1種類のオリゴ糖でできているオリゴ糖商品だと、効果が実感できない可能性が高いのです。
その点、「カイテキオリゴ」はもっとも多い6種類のオリゴ糖が含まれていますし、さらに、独自の方法で30種類以上のビフィズス菌を活性化することができるのです。そのため、「カイテキオリゴ」で効果を実感している人が非常に多くいるのです。1分に1個売れているという驚異的な商品なのです。
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睡眠不足が原因で起こる痙攣性便秘
小学生の痙攣性便秘は、睡眠不足が原因のこともあります。痙攣性便秘は自律神経の乱れが原因となりますから、睡眠不足によっても自律神経の乱れが起きるために痙攣性便秘を引き起こす要因となる可能性があります。
小学生の場合、朝の登校時間は決まっていますから、そこから逆算していくと、6時や6時半には起きている子が多いのではないでしょうか。逆に、6時や6時半頃には起きていないと、ゆっくりと朝食を摂って、排便を済ませて登校する、ということができなくなりますから、起きる時間が遅い場合は起床時間が便秘の原因となることもあります。登校時間ギリギリに起きて、慌ただしく着替えて、朝食を摂らずに登校している場合は、今すぐ改善する必要があります!
それから、寝る時間も問題となります。小学生であれば、18~19時頃には夕食を済ませて、21時頃までに就寝というのが理想です。寝る時間が遅くなって睡眠不足となると、便秘を引き起こしやすくなります。
小学生の寝る時間が遅くなる原因
睡眠不足と痙攣性便秘の関係
痙攣性便秘は、自律神経の乱れから起こりますので、睡眠不足でも、自律神経の乱れを起こしますから、痙攣性便秘になってしまうことがあるのです。
小学生の子供が23時や24時という本来寝ている時間に起きていたりすると、自律神経のバランスが乱れ、寝ている時にも交感神経が優位になってしまいます。何日も寝不足の状態が続いていくと、常に自律神経のバランスが乱れている状態となり、腸の働きにも影響が出てきて、痙攣性便秘となってしまうのです。
そのため、睡眠不足にならないよう規則正しい生活習慣を送ることが大切です。特に小学生の場合は、登校時間が決まっているのですから寝る時間が重要です。
睡眠不足による痙攣性便秘の解消法
睡眠不足による痙攣性便秘の解消法は、まさに睡眠不足を解消することです。小学生であれば、21時、遅くても22時前には寝るようにしましょう。
また、睡眠時間が十分であっても、質の良い睡眠がとれていなければ、睡眠不足と同じ状態となります。特に、就寝前のスマホやタブレットの使用は、ブルーライトの影響で質の良い睡眠の妨害をしてしまいますので、注意が必要です。自律神経が活発化してしまい、寝ているのにも関わらず副交感神経が優位ならなくなってしまうのです。そうなると、消化管ホルモンのモチリンが十分に分泌されなくなり、寝ている間に作られるはずのうんちが作られなくなってしまいます。それも便秘の原因です。
また、何かしらの事情で、どうしても就寝時間が遅くなってしまう場合、その原因を明確にし、対策を立てる必要があります。
痙攣性便秘には、食物繊維の過剰摂取はダメ!
便秘解消には、食物繊維を食べよう!と当たり前のように認識している人は少なくないのではないでしょうか?
でも、この食物繊維。便秘解消に役立つ時もあれば、逆に便秘を悪化させてしまうことがあるのです。
というのは、今回のテーマである痙攣性便秘の場合には、食物繊維の過剰摂取は絶対に避けたいことなのです。
では、その理由について詳しく見ていきたいと思います。
腸内での食物繊維の働き
蠕動運動を促す
腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす
有害物質を吸収し、体外へ排出する
食物繊維には上記のような働きがあるのですが、今回注目したい働きは、3番目の「蠕動運動を促す」です。
痙攣性便秘というのは、ストレスなどによる自律神経の乱れにより、腸内の蠕動運動が正常に働かないことにより起こる便秘です。腸が痙攣を起こしているような状態のため、腸内の便がスムーズに運ばれずに便秘となるのです。そのため、食物繊維を過剰摂取し、蠕動運動を促そうとすると、ただでさえ正常な動きが出来ていない腸をより刺激することとなってしまいます。すると、腹痛を起こしたり、便秘をより悪化する原因となってしまうのです。
なので、痙攣性便秘の際は、食物繊維は必要以上に摂らないよう、控える方ことが重要です。
食物繊維の中でも、「不溶性食物繊維」は要注意!
食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類がありますが、痙攣性便秘の時に特に控えたいのは、蠕動運動を促す作用がある「不溶性食物繊維」の方です。
イモ類、豆類、ゴボウ、かんぴょう、切干し大根、アーモンドなどになります。
痙攣性便秘には、下剤(便秘薬)の使用はダメ!
ひどい便秘状態の時には、まずは腸に溜まったうんちを取り除くために、下剤(便秘薬)を使ってあげようと思う親御さんもいるでしょう。便秘による腹痛で苦しんでいる我が子を目の前にしていれば、一刻も早く楽にしてあげたい!という気持ちは非常に分かります。しかしながら、痙攣性便秘の場合は、下剤を使用しても効果を見込めるとは限りません。
というのは、痙攣性便秘は腸が過剰に動きすぎていて痙攣起こしているような状態です。一方、一般的な下剤は、腸に刺激を与えて、蠕動運動を促して便を排泄させるものです。そのため、痙攣性便秘の場合に、下剤を使用しても逆効果となり、腹痛を起こしたり、便秘を悪化させる原因となってしまいますので要注意です。
小学生の下剤(便秘薬)常用は避けて!
そもそも便秘で悩む小学生に、安易に下剤を使うことは考え物です。
目の前で我が子が便秘で苦しんでいれば、すぐに楽になる下剤を使ってあげたくなるのも分かります。でも、下剤は大人にとっても身体的負担が大きいものです。人によっては効きすぎて、腹痛を起こしたり、下痢を起こしたりします。便秘で苦しんでいたお子さんが、下剤を使うことで今度は腹痛や下剤で苦しむようなことは、絶対に避けてあげたいですね。
また、頻繁に下剤を使用していると、下剤がなければ排便できないようになってしまうこともあります。そのため、下剤は市販で売っているものもありますが、使用する際には、まずは医師の診察を受け、相談することをおすすめします。
痙攣性便秘は、下痢と便秘を繰り返しやすい
痙攣性便秘は、便秘と下痢を繰り返すことが多いです。
というのは、腸の蠕動運動が過剰になり、正常ではない状態ですから、うんちがスムーズに腸内を移動しないことで起きる便秘だけでなく、腸内を移動している間に水分吸収を十分に行われないままの便が下痢として出てしまうことがあります。そのために、便秘と下痢を繰り返し起こしやすいのです。小学生の子供にとって、便秘や下痢を繰り返すというのは、身体的負担だけでなく、精神的にも負担が大きいものでしょう。
また、上手に便が直腸に運ばれないため、水分の少ない硬いコロコロうんちが出ることもあります。そして、排便後の残便感があることが多いのです。毎日うんちが出ているといっても、いわゆるバナナうんちではなく、水分の少ない硬いコロコロうんちや細く量の少ないうんちは、実は便秘と言えるのです。そのようなうんちが出た後は、すっきりせず、残便感を感じることが多いですから、子供にも不快感が続いてしまうでしょう。
痙攣性便秘による便秘と下痢の繰り返しを改善するには?
痙攣性便秘は主にストレスが原因で起こりやすい便秘です。そのため、その原因となるストレスを溜めないこと、上手に発散することが重要になります。しかしながら、子供自身が意識していなくても、ストレスを感じて便秘になってしまうこともあります。特に、痙攣性便秘は、便と下痢を繰り返すのが特徴ですから、そのような状態が続けば子供も疲れてしまいます。
そこで、痙攣性便秘を繰り返さないよう対策をとることが重要です。そのためには、乱れている腸内環境を整えることが必要です。便秘や下痢を繰り返していると、腸内には悪玉菌が増えて、乱れた状態になっているのです。
そこでするべきことは、乳酸菌やビフィズス菌という善玉菌を増やすことです。善玉菌が優勢になれば、理想的な腸内環境に整うのです。善玉菌を増やす方法は、2通りあります。「オリジナルケフィア」のような生きたまま腸に届く乳酸菌を摂って、直接腸内の善玉菌(乳酸菌)を増やす方法。そして、ビフィズス菌(善玉菌)のエサとなる「カイテキオリゴ」のようなオリゴ糖を摂って、腸内のビフィズス菌を増やす方法です。
もっとも効率的に腸内の善玉菌を増やすには、「オリジナルケフィア」に「カイテキオリゴ」をかけて毎日食べることです。二つの方法を同時に、毎日続けることで、より最速に効果が期待できるのです。
腸内環境が整えば、繰り返し起きる痙攣性便秘を防止するだけでなく、便秘自体になりにくくなります。さらには、免疫力が高まり、風邪やインフルエンザ、花粉症にもかかりにくくなります。どちらも、子供だけでなく、大人も食べられる食品ですから、ご家族で召し上がることをオススメします。
子供の便秘と下痢が交互に起きる【痙攣性便秘】。ストレスが原因かも まとめ
小学生の痙攣性便秘は、ストレスや睡眠不足などの影響で、自律神経のバランスが乱れ、腸の蠕動運動が過剰になることにより起きる便秘です。
症状として、便秘症状だけでなく、下痢を起こすこともあり、便秘と下痢を繰り返すという特徴があります。また、硬いコロコロとしたうんちが出ることもあります。排便後に残便感をあることも多いです。
改善には、ストレスの原因をなくすことが一番ですが、ストレスの原因が不明だったり、なくすことが出来な場合は、ストレスを解消する方法を探りましょう。また、自律神経のバランスを乱すような生活習慣の改善を図り、特に質の良い睡眠を十分とるように心がけましょう。
それから、小学生の便秘を解消するには、腸内環境を整えることが大切です。腸内環境が整っていて、善玉菌が豊富にあれば、多少のストレスや生活習慣の乱れが起きても、便秘にはならないようになります。便秘と下痢を繰り返す痙攣性便秘は非常に辛いものです。その辛さを味合わせないためにも、腸内環境を整えることを第一に考えていきましょう。
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