子供のおならが臭い!
食べ物や便秘と関係があるのかもしれません。
小学生の便秘の状態が続くと、おならにも影響が出てきます。おならは便臭のように臭くなり、否応なく気になるようになります。
人前でおならをするというのは、子供だって大人だって避けたいもの。しかも、強烈な臭いであれば、すぐに周囲の人に知られてしまい、非常にに恥ずかしい思いをしてしまいます。
もしお子様がそのような臭いおならに悩んでいたら、もしかしたら便秘が原因による症状かもしれません。
では、どうして便秘になると、おならが臭くなるのでしょうか?その原因やメカニズムを見てみましょう。
おならはどうして出るの?
そもそも、おならはなぜ出るのでしょう?
おならの原因となるもの
2 体内の血液中のガスが腸内出たもの
3 食べ物のカスから発生するガス
1 食べ物と一緒に空気も体内に飲み込んだもの
人は食べ物を食べる時に、食べ物や唾液と一緒に無意識に空気も体内に飲み込んでいます。また、息をする時にも、特に口呼吸をしていると体内に空気が入りやすいです。
その空気が口から出ればゲップとなり、下から出ればおならとなるのです。
また、このように口から入る空気がおならの70%となっているそうです。そして、口から入る空気は、窒素や水素、炭酸ガス、メタン、酸素で構成されており、無臭と言われています。
炭酸飲料を飲むとおならが増える!?
スーパーやコンビニなどには、コカ・コーラやファンタ、三ツ矢サイダー、オランジーナなど、炭酸飲料がたくさん売られています。
炭酸飲料を多く摂っていると、おならが増える原因にもなります。それは、炭酸飲料は体内に入ると、水と二酸化炭素に分解されるからです。
小学生の場合、炭酸飲料はできるだけ控えるようにしましょう。おならの原因になることだけでなく、糖分が非常に多く含まれていること、口内が酸性化することで虫歯になったり歯を溶かしたりしやすいです。また、炭酸飲料を飲む場合は口の中に溜めずにストローで飲んだり、飲み終わった後には口をすすいだりするようにし、口内に炭酸飲料が残らないようにしましょう。そうすることで、虫歯などを防ぐことができます。
それから、一方で、炭酸水は便秘解消に役立つとも言われてます。炭酸の刺激で腸の蠕動運動が活発化し、うんちの排泄を促す働きがあるのです。そのような効果を期待する場合は、市販の炭酸飲料ではなく、無味の炭酸水を飲むようにしましょう。
2 体内の血液中のガスが腸内出たもの
体内をめぐる血液中のガスが、腸壁を通して腸に出てきます。
おならの20%がこのガスで、無臭と言われています。
3 食べ物のカスから発生するガス
おならの残りの10%が、食べ物のカスから発生するガスです。
消化・吸収されなかった食べ物のカスが腸内に残り、その分解の際にガスが発生します。
この10%の中に、おならの臭いの原因となるものが含まれます。
その成分はアンモニアや硫化水素、インドール等となり、それらが刺激臭つまりはおならの臭みの原因となるのです。
臭いおならと臭くないおなら、その違いは?
おならは、
血液中のガス 20%
食べ物のカスから発生するガス 10%
口から入る空気と血液中のガスは無臭と言われていますから、おならの臭いの原因となるのは食べ物のカスから発生するガスとなります。つまりは、 “何を食べたか?”によって、おならの臭いが変化するのです。強い臭いを発生しない食べ物を多く食べていれば、おならもそれほど臭くないのです。
無臭と刺激臭のガス
おならを構成しているガスは、約99%は無臭で、残りの約1%以下が刺激臭になると言われています。
1 無臭のガス
窒素や水素、炭酸ガス、メタン、酸素など
おならの約99%の成分と言われています
2 刺激臭となるガス
アンモニア 尿のような臭い
硫化水素(りゅうかすいそ) 腐った卵や温泉の硫黄のような臭い
スカトール・インドール 糞尿臭
酪酸(らくさん) 腐ったバターの臭いの元
など
おならの約1%以下の成分と言われています
臭くないおなら(発酵型)
臭くないおならとは、大きい音の割にそれほど臭わないおならのことです。
例えば、焼き芋を食べるとおならが出ることが多いと思います。このおならは、この臭くないおならです。というのは、大腸で善玉菌が炭水化物を分解する際に出るガスで、二酸化炭素や水素、水蒸気が排出されるおならなのです。
発酵型のおならと言われています。腸内で、善玉菌が正常に働いている証拠でもあるので、よいおならとされています。
臭いおなら(腐敗型)
発酵型に比べて音が小さかったり、音のしないおならのことです。いわゆるすかしっ屁も含まれます。
例えば、肉類をたくさん食べた次の日は、腐敗臭のようなおならが出ることがあると思います。これは、腸内で消化しきれなかった肉のタンパク質を悪玉菌が腐敗させることにより発生した悪臭ガスによるものです。腐敗型のおならと言われています。
臭いおならになる食べ物
食べ物と関係があるおならの臭い。では、おならが臭くなる食べ物とは何でしょうか?
肉類
現代の食事は欧米化が進み、本来の和食に比べて、肉を使うメニューが非常に多くなりました。小学生が大好きなハンバーグもハンバーガーもから揚げもステーキも、みんな肉料理です。
肉料理を多く食べると、消化が悪く、腸内で腐敗便となり悪玉菌のエサとなってしまいます。悪玉菌は、その肉類のタンパク質やアミノ酸をエサとし、有害物質を放出するのです。その有害物質が、おならの臭みとなります。
にんにく
にんにくには、強い刺激臭となる硫黄化合物が含まれています。
そのため、腸内に入ると、臭いおならの原因となります。
また、にんにくには強い殺菌作用があり、食べ過ぎると、悪玉菌だけでなく、善玉菌までも殺菌してしまい、腸内バランスが乱れてしまいます。
そのように悪玉菌が優勢になってしまうと、有害物質を発生させることになり、おならの臭いの原因となるのです。
ただ、にんにくには疲労回復効果もあるので、適量食べる方が良いです。たまねぎやねぎ、にらを食べてもおならが臭くなりますが、にんにくと同じように硫黄化合物による作用です。
インスタント食品
カップラーメンなどのインスタント食品にはたくさんの添加物が含まれています。冷凍食品やレトルト食品、コンビニ弁当、ファーストフードも同様です。
添加物を多く摂り続けていると、腸内の善玉菌の動きを鈍化し、悪玉菌が増える原因となり、有害物質を発生させることになります。そのために、おならの臭いを引き起こすのです。
日本でよく使われている添加物
食品の腐敗を防ぐ防腐剤
化学合成で作られた物質で水に溶けやすい。
清涼飲料水や醤油などの液体食品、マーガリンや缶詰などにも使われています。。
しらこたん白抽出物(しらこたん白、しらこ分解物、しらこ、プロタミン)
コンビニ弁当などによく使われている保存料の一種
ネト(微生物が増えることによって生じるネバネバ)の発生を遅くする効果があります。
魚肉ねり製品や調味料など多くの食品に使われています。
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸K
水によく溶ける保存料で、カビ、酵母、細菌と幅広く効く
チーズや魚肉ねり製品、食肉製品、魚介乾製品、つくだ煮、煮豆、しょう油漬、こうじ漬など
様々な食品に使われています。
プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸Ca、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸Na
カビや細菌の発育を防止
チーズやパン洋菓子に使われています。
ポリリジン、ε-ポリリジン
天然系の代表的な保存料
カビ以外の微生物や酵母、細菌などの生育を抑制する効果があります。
一般食品に幅広く使われています。
トランス脂肪酸
フライドポテトやフライドチキン、チキンナゲット、マーガリン、ケーキ、お菓子、カップ麺、冷凍食品など
子供たちが大好きなものにたくさん使われています。
中性脂肪を増やしたり、動脈硬化の促進、アレルギー発症の可能性など、
身体に悪影響を与えると言われています。
お菓子
子供達が大好きなお菓子。ポテトチップに、スナック菓子、チョコレート、飴、ラムネ… お菓子には、糖分や油分が大量に使われています。
この糖分や油分が悪玉菌のエサとなり、腸内が悪玉菌優勢となってしまうのです。
それにより、おならの臭いに影響し、臭くなるのです。
善玉菌が優勢だと、おならも臭くならないのです。
便秘だと、なぜ臭くなるの?
おならが臭くなる食べ物について説明しましたが、おならが臭くなる原因としてもう一つ、腸内の悪玉菌が優勢になることがあります。つまりは、悪玉菌が悪臭の元となるのです。
ということは、便秘になると、腸内に溜まった食べ物のカスなどが腐敗し、悪玉菌が増え、悪玉菌が優勢となります。悪玉菌が優勢となると、腸の蠕動運動に悪影響を及ぼし、さらに便秘を悪化させ、便秘→悪玉菌→便秘…という悪循環を作り出します。そうすると、アンモニアやスカトール、インドールと言った有害物質が作られ、これがおならの臭いの元となるのです。
それから、便秘になる原因として、食生活や生活習慣の乱れ、運動不足、ストレスなどがあります。これらも悪玉菌が増える原因となりますから、便秘になりやすくなると同時に、おならの臭いにも影響してくるのです。
便秘による臭いおならの解消法は?
便秘が原因の臭いおならは、便秘を解消することが一番の解消法です。便秘の原因となっていることを探り、その原因を解消することが重要です。
また、便秘を含め、臭いおならの原因は悪玉菌が関係しています。そのために、腸内環境を整え、善玉菌を増やすことで、臭いおならを減らすことができます。同時に、善玉菌が増え、腸内環境が整えば、多少の食生活や生活習慣の乱れ、ストレスが生じても便秘になりにくくなります。結果、便秘も防げるうえに、臭いおならも解消できるというわけです。
便秘による臭いおならを解消したい!具体的に気を付けることは?
便秘による臭いおならを解消するには、便秘自体の解消が必要です。具体的には、以下の事項について改善をしていきましょう。
食物繊維を含む野菜などを食べる
レトルト食品やお菓子を食べ過ぎない
しっかりと睡眠をとる(早寝早起き)
運動をする
ストレスが溜まらないようにする
善玉菌を増やして腸内環境を整える
便秘解消には、具体的な食生活や生活環境を改善することも必要ですが、同時に腸内環境を整えることが非常に重要です。悪玉菌がおならの臭いの元となっていますし、腸内環境が悪化したままだと、便秘になりやすくなります。そのため、善玉菌を増やして腸内環境を整え、便秘になりにくくすることが大切なのです。
善玉菌を増やして腸内環境を整えるには?
腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整えるには、主に2つの方法があります。
1 ビフィズス菌(善玉菌)のエサとなるオリゴ糖を摂る
腸内には、善玉菌であるビフィズス菌がすんでいます。そのビフィズス菌を増やすには、エサとなるオリゴ糖を摂ることが非常に有効です。「カイテキオリゴ」は、他のオリゴ糖に比べて非常に優れていて、6種類ものオリゴ糖の他、2種類の食物繊維も含まれており、便秘解消や腸内環境を整えるのに高い効果が期待できるのです。
さらに、腸内のビフィズス菌は30種類以上いると言われており、ビフィズス菌によって好みのオリゴ糖も変わるのです。そのため、タイプが合わないオリゴ糖を摂っても効果は見込めないのですが、「カイテキオリゴ」の場合は、独自の特殊な製法によって、30種類以上のビフィズス菌をほぼ活性化することができるのです。だからこそ、「カイテキオリゴ」は多くの人に支持さえされており、1分に1個売れているという驚異的な人気商品なのです。
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2 生きたまま腸に届く乳酸菌(善玉菌)を摂る
生きたまま腸に届く乳酸菌(善玉菌)を摂ることでも、腸内の善玉菌を増やすことはできます。その際、必ず、生きたまま届く乳酸菌を摂ることが重要です。一般のヨーグルトなどに含まれている乳酸菌は、多くの場合、胃酸や胆汁によって死滅してしまい、生きたまま腸にまで届かないのです。それでは、腸内の善玉菌を増やすことにはなりません。
その点、「オリジナルケフィア」は、ヨーグルトに似た発酵乳ですが、通常1種類の乳酸菌で発酵しているヨーグルトと比べて、複数の種類の乳酸菌と酵母菌で発酵しているため、より効率的に腸内の善玉菌を増やすことが可能なのです。また、自宅で簡単に手作りができ、牛乳以外でも、豆乳や調整乳でも作れますので、味や食感に飽きることなく毎日食べ続けられます。
オリジナルケフィアの詳細はコチラから
一番のおすすめは、「カイテキオリゴと」と「オリジナルケフィア」の併用です。両行の方法を一度に試すことで、より効果的に善玉菌を増やして、腸内環境を整えることができます。
おならを減らすにはどうしたら良い?
臭う臭わないにかかわらず、おならが多い人の原因は何でしょう? おならが多い人に共通する項目があるので参考にしてみてください。
1 肉類を多く食べている
肉類を多く食べていると、消化の悪いたんぱく質が腸内に長くとどまり、腐敗し、有害ガスを多く発生させます。
2 炭酸飲料を多く飲んでいる
炭酸飲料には多くの二酸化炭素が含まれています。
そのため、炭酸飲料をよく飲む子は、一緒にガスを飲み込んでいますので、それがおならの元となります
3 麺類をよく食べている
麺類をよく食べる子は、麺をすする際に、空気を一緒に体内に飲み込んでいます。
4 早食い
早く食べる子は、よく噛まずに飲み込んでいますので、空気を一緒に体内に飲み込みやすいです。
そのため、おならの量を減らすには、1~4を減らすことが大切です。
肉類メニューや麺類を減らし、炭酸飲料を控え、食事の際はよく噛みゆっくり食べましょう。そうすることにより、おならの回数が減っていきます。
おならを我慢するとどうなる?
実は、健康な人であれば、おならは一日10回前後は出ていると言われています。
とはいえ、人前で堂々とおならをするには勇気もいりますし、臭いを考えると気が引けます。それは小学生でも同じで、友達の前で臭いおならをして、笑っていられる子も多くないでしょう。場合によっては、臭いおならによって冷やかされたり、いじめにつながったりすることもあるでしょう。
そのため、多くの人は、
●トイレでおならをする
●人がいないところでおならをする
●おならを我慢する
のどれかを選択するでしょう。
その中で、おならを我慢するとどうなるのでしょうか?
おならが出そうなのを我慢していると、そのうちおなら自体がなくなったような感覚になります。しかしながら、おならは自然となくなることはないのです。
おならを我慢することで起きる腹痛
おならを我慢すると、腹痛が起きることがあるのです。
というのは、おならとして放出されなかったガスは腸内に溜まり、溜まったガスの圧力で内臓が圧迫され、腹痛となるのです。
大抵の場合、おならを放出することで、その腹痛は治まります。
おならを我慢することで起きる口臭
おならを我慢し続けると、そのガスが逆流し、腸壁から血液を通して、体内を巡ります。
そして、肺の中で空気と交換され、口から排出されることで、口臭の原因となるのです。
毎日きちんと歯磨きをしているのに口臭が気になる、虫歯がないのに口臭が気になる、という場合には、もしかするとおならや便秘が原因となっているのかもしれません。
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おならを我慢すると、体調不良の原因になる
おならを我慢し続けると、有害物質が体内に残り、血液を通して体内を巡ります。
そうすると、腸内には悪玉菌が増え腸内環境が悪化することで、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザ、花粉症などにかかりやすくなったりします。さらには、体内を有害物質が巡ることで、最悪、がんの原因にもなってしまうのです。
小学生のうちからおならを我慢し続けると、将来的に、がんのような大病になってしまう可能性もあるのです。そのため、おならは極力我慢せずに出すことが大切です。
おならは誰しもするものですから、あまり気にしすぎないようにしましょう。また、腸内環境を整えることでおならの臭いも防ぐこともできます。臭いが気にならなくなれば、おならを出しやすくなるでしょう。
臭いおなら、便秘以外の原因
にんにくやたまねぎなどおならの原因となるようなものを食べておらず、また便秘でもないのに臭いおならが出ている場合、何かしらの疾患が原因かもしれません。
クローン病
胃腸炎(いちょうえん)
食中毒(しょくちゅうどく)
小児うつ(しょうにうつ)
不眠症(ふみんしょう)
呑気症(どんきしょう)
大腸がん(だいちょうがん)
潰瘍性大腸炎(えんしょうせいだいちょうえん)
憩室(けいしつ)
慢性胃炎(まんせんいえん)
直腸(ちょくちょう)の腫瘍
膵臓(すいぞう)・肝臓(かんぞう)・胆嚢(たんのう)の疾患
尿路結石(にょうろけっせき)
おならの臭いが気になり、便秘でもない場合、医師の診察を受けてみるのも良いと思います。
小学生であれば、まずは小児科に行きましょう。小児科で何かしらの異常が認められれば、専門の科や大学病院・総合病院などに紹介されることもあるでしょう。
ネット上の情報だけで素人に的確な判断はできないと思います。そのため、何かしら気になることがあれば、不安なまま過ごすよりは、医師の診断を受けることがおすすめです。
おならが臭い!食べ物や便秘との関係は?解消法は? まとめ
おならの臭いの原因は、食べ物や便秘による、腸内の悪玉菌の増加です。便秘になると、腸内に溜まった食べ物のカスなどが腐敗し、悪玉菌が増え、悪玉菌が優勢となり、腸の蠕動運動に悪影響を及ぼし、さらに便秘を悪化させ…という悪循環を作り出します。
そのため、便秘により、おならも臭うようになるのです。そして、おならを我慢すると、腹痛や口臭、体調不良のを引き起こします。
便秘による臭いおならを解消するには、便秘を解消し、善玉菌を増やし、腸内環境を整えることが大切です。腸内環境を整えることにより、便秘になりにくくなります。そうすると、臭いおならを解消できるだけでなく、免疫力が高まり、風邪やインフルエンザ、花粉症などにもなりにくくなります。