ウォシュレット症候群に注意です!
子供のウォシュレットの使い過ぎは、便汁や切れ痔の原因にもなってしまうのです。
パンツについているうんちはウォシュレットの使い過ぎかもしれません。
子供の下着を洗濯しようと見てみると、パンツのお尻部分にうんちがついている、というこがありませんか?拭き足りなかったのかな?という程度のものから、広範囲が茶色に染まっていることも。
どうして、小学生になってもうんちを漏らしているんだろう?
もしかして何かの病気?
遺糞症?
でももしかすると、原因は、病気ではなく、ウォシュレット症候群かもしれませんよ?
この記事に書いてあること
ウォシュレット症候群とは?
ウォシュレットとは、家庭でも公共のトイレでも一般的になっている温水便座のことです。(ウォシュレットは商品名なので、本当は、温水便座症候群の方が良いのですが、「温水便座=ウォシュレット」というくらい広く認知されているので、ウォシュレット症候群と書いてしまいました。)
今では、子供でも、トイレで用を足した後に温水で洗うのが当たり前。小学校のトイレでさえ、温水便座がついていることも多くなってきましたし、温水便座でないと用を足せない、という子もいるくらいです。
特に、うんちをした後は、必要以上にキレイに清潔にしようと、長い時間温水で洗浄していることがあります。温水でキレイにしないと気が済まない、ウォシュレット(温水便座)症候群が非常に増えているのです。
でもこれって、本当はお尻にとって良いことではないんです。
ウォシュレット症候群により起こる症状
トイレで用を足した後、必要以上に清潔にするために温水をあてている、温水で洗わないと気が済まない人たちを、ウォシュレット(温水便座)症候群と言います。
必要以上に温水で肛門を洗うことで、肛門周りの皮膚を傷つけて、肌荒れを起してしまうことがあります。肛門は非常にデリケートな部分で、温水の刺激で傷がつきやすいのです。
そうすると、かゆみ(肛門掻痒症)が出ることが多く、無意識のうちに、かきむしってしまうことがあります。また、かゆみは、便がキレイに洗い流せていないから、と間違った認識をして、さらに熱心に温水で洗い続ける人もいるくらいです。でも、このかゆみ、肌荒れは、温水による洗いすぎからきているのです。洗えば洗うほど、悪化してしまうのです。
刺激による切れ痔
温水で洗うのが癖になっている人ほど、温水の勢いを「強」にしていることが多いのです。そうすると、勢いよく温水で洗うことで、肛門を刺激し、その刺激によって切れてしまうことがあるのです。つまりは、切れ痔(裂肛)を引き起こしてしまうのです。
切れ痔ができてしまうと、排泄時にピリピリと痛みを感じるようになり、便意の我慢につながってしまいます。便意を我慢をするようになると、直腸に便が溜まり、直腸性便秘の原因となります。直腸性便秘から痔ろうになることや遺糞症になることも少なくないので注意が必要です。切れ痔から痔ろうになってしまうこともあります。
うんち漏らしのような便汁
おならをすると、一緒に便も出てきてしまう、という人も増えてきているそうです。これを、うんち漏らしと勘違いしてしまい、どうして小学生にもなってうんちを漏らすんだろう? 何かの病気なのか? 遺糞症なのか? と心配される親御さんもいるようです。でもこれ、遺糞症ではなく、便汁です。
温水でお尻を洗いすぎて、その温水が肛門の中に入ってしまっていたのです。その肛門の中に溜まっていた温水が、おならをしたと同時に出てきてしまったものなのです。でもなぜ、それがただの温水ではなく、うんち漏らしのような便汁なのでしょうか?
おならと同時に便汁が出てきてしまうのはなぜ?
ウォシュレット(温水便座)症候群の人に起こりやすい症状を説明しましたが、なぜ、おならと同時に便汁が出てくるのでしょうか?
それは、直腸に便が溜まっているからです。小学生の便秘に多い直腸性便秘になっているからこそ、温水と混ざってうんち漏らしのような便汁が出てしまうのです。スッキリと排便できていれば、例え、肛門内に温水が溜まっていたとしても、出てくるのはキレイな温水です。そして、便汁でパンツが汚れてしまうのであって、うんちが漏れてきているのとは違うのです。
でも、このまま放置しておくのは良くありません。
便汁によるパンツ汚しを改善するのは?
では、便汁によるパンツ汚しを改善するにはどうしたら良いでしょうか?
ウォシュレットを使わない!
一つは、ウォシュレット(温水便座)での洗い過ぎを止めること。できれば、使わない。
温水による過剰な洗浄は、切れ痔を引き起こすこともありますからお尻とって良いことはありません。過剰な洗浄を止めることで、肛門内に温水が入ってしまうのを防げます。
また、排泄の度にウォシュレットで洗わなくても実は何の問題もないのです。便がついていそうで心配…というは分かりますが、便秘をしておらずすっきり排便できていれば、トイレットペーパーで軽く3回ほど拭けばキレイになります。トイレットペーパーだけではキレイにならない、温水で洗わないとキレイにならない、というのは、排便しても便が詰まっているからなのです。
便秘の改善
そしてもう一つは小学生に多い、直腸性便秘を改善することです。直腸に便が溜まっているから、温水と混ざって便汁が出てしまうのです。小学生の5人に1人以上は便秘で悩んでおり、そして小学生に多い便秘は直腸性便秘なのです。
その理由は、「便意を我慢してしまう」からです。小学生の2人に1人は、「学校のトイレでうんちをしたくない・しない」と思っています。そのために、学校で便意を感じても、我慢してしまいがちなのです。そして、常に便意を我慢し続けていると、直腸まで便がおりてきていも、便意を感じなくなってしまうのです。そうなってしまうと、どんどん便が溜まっていき、直腸性便秘になってしまうのです。
直腸性便秘の改善には、便意の我慢を止めること、そして、朝のうちに排便する習慣をつけることが非常に大切です。学校で便意の心配をしなくても済むように、朝の登校前に排便してしまう習慣をつけるのです。
朝のうちに排便の習慣をつけるには?
小学生に多い便秘は、小学校のトイレでうんちをしたくない、という便意の我慢から起きることが多いのです。そのため、学校で便意の心配をしなくて済むように、朝のうちに自宅で排便するように習慣づけてあげることが重要です。時間に余裕をもって起きて、朝食をきちんと食べ、トイレに行くようにしましょう。初めは思うように排便できなくても、毎日トイレに行くようにすることで排便習慣ができてきます。
また、朝のうちの排便する習慣をつけるには、まずは、便秘によって悪玉菌が増えてしまった腸内環境を改善する必要があります。そのためには、腸内の善玉菌を増やすことが大切です。善玉菌で腸内環境を整えることによって、便秘を解消しやすくするだけでなく、便秘になりにくくなります。
手軽に善玉菌を増やすには2つの方法があります。
ビフィズス菌(善玉菌)をオリゴ糖で増やす
大腸の善玉菌であるビフィズス菌を増やすには、オリゴ糖を摂ることが非常に有効です。オリゴ糖は腸内のビフィズス菌のエサとなり、元々ある腸内のビフィズス菌を増やす働きがあるのです。
しかしながら、バナナや大豆、ゴボウ、タマネギ、はちみつなどに含まれているオリゴ糖ですが、食物に含まれているオリゴ糖は少量であり、また腸まで消化されずに届く難消化性オリゴ糖は非常に少ないのです。
そのため、オリゴ糖食品よって、オリゴ糖を摂ることが効率的です。
おすすめは、「カイテキオリゴ」です。その理由としては、腸内のビフィズス菌は複数の種類があり、またビフィズス菌の種類によって好むオリゴ糖の種類も異なるのです。「カイテキオリゴ」は6種類ものオリゴ糖が配合されており、さらに便秘解消に有用な食物繊維も2種類含まれています。
しかも、ビフィズス菌がすむ腸まで消化されずに届く難消化性オリゴ糖になります。だからこそ、「カイテキオリゴ」で効果を感じている人が非常に多いのです。「カイテキオリゴ」は粉末状で、ヨーグルトや牛乳などに入れて食べることもできますし、熱に強いので料理の中に入れてしまうこともできます。
小学生でも手軽に摂れるので、苦なく続けることができるのです。もちろん、子供だけでなく、大人も妊婦さんも摂取可能ですので、ご家族で一緒に摂ることができます。
カイテキオリゴの詳細はコチラから
乳酸菌(善玉菌)を口から摂って増やす
もう一つ善玉菌を増やす方法としては、乳酸菌を直接口から摂ることです。乳酸菌もいろいろと種類がありますが、大切なのは、生きたまま腸まで届く乳酸菌を摂ることです。多くの乳酸菌は胃酸に弱く、腸に届く前に死滅してしまいます。すると、腸内の善玉菌(乳酸菌)を増やすことにはつながりませんので、ほとんど意味がないのです。
ですから、乳酸菌というとヨーグルトを思い浮かべる人も多いと思うのですが、乳酸菌を増やしたいなら生きたまま腸に届くオリジナルケフィアがおすすめです。自宅で簡単に手づくりができますので、お子さんと楽しみながら酸味の少ないケフィアヨーグルトを楽しめます。
「オリジナルケフィア」は、長寿で知られるコーカサス地方で何千年も前から食されている発酵乳の一種です。牛乳や豆乳、調整乳などで発酵させることで、ヨーグルトのような状態になります。一般的なヨーグルトよりも多種の乳酸菌と多種の酵母菌が発酵されているため、効率的に乳酸菌を増やすことが可能となっています。
オリジナルケフィアの詳細はコチラから
ビフィズス菌と乳酸菌を同時に増やすとより良い!!
オリゴ糖をエサにしてビフィズス菌を増やすのも、生きたまま腸に届く乳酸菌を直接口から摂って増やすのも、どちらの方法を選択しても良いのですが、さらに良いのは、「オリジナルケフィア」に「カイテキオリゴ」をかけて食べるなど、両方同時に摂取することです。
そして、毎日続けることが大切です。
直腸性便秘を放置すると、本当に遺糞症になることも
ウォシュレット症候群の便汁によるパンツ汚しは、直腸性便秘であることが多いです。この直腸性便秘を放置していると、本当に遺糞症となってしまうこともあれば、厄介な痔にもなる可能性があります。
小学生に多い便意の我慢などによって直腸に溜まった便は、どんどん腸壁に水分を吸収され、非常に固くなってしまいます。固くなればなるほど、排便は困難となり、さらに便は溜まり続けます。そして、新たにできた便の水分が、詰まった便の隙間を通って軟便として漏れ出てきたり、直腸性便秘によって便意を感じなくなっている状態で便が漏れ出てきてしまったりするのです。これを遺糞症と言います。
遺糞症となってしまうと、改善は非常に大変になります。
まずは、直腸に溜まった便を取り除かなくてはなりません。浣腸や摘便(手で便を掻きだす医療行為)によって詰まった便を取り除くのですが、ひどい場合には一度では掻きだせず、何日も何週間も辛い思いをさせることとなってしまいます。そして、詰まった便を取り除いたら、便秘を再発させないように、善玉菌を増やす腸内環境を整えて、便秘になりにくくすることが大切です。
また、小学生の直腸性便秘の原因は便意の我慢によることがほとんどですので、朝の排便習慣をつけてあげることが重要です。
ウォシュレット症候群に注意!便汁や切れ痔の原因に まとめ
・便汁によるパンツ汚しは、ウォシュレット(温水便座)症候群が原因かもしれません
・必要以上に肛門をキレイにすることで、肌荒れや切れ痔、便汁によるパンツ汚しを引き起こします
・便汁は、直腸性便秘が原因です
・直腸性便秘の改善には、善玉菌を増やして腸内環境を整えることが大切です
・直腸性便秘を放置すると、遺糞症を引き起こすことがあります
家庭でも公共のトイレでも、温水便座は一般的になりつつあります。しかしながら、必要以上に肛門をキレイにしようとすることは、お尻とって必ずしも良いことはありません。温水によるお尻の過剰な洗浄は止めましょう。
また、便汁でパンツを汚してしまうのは、小学生に多い直腸性便秘が原因です。便秘を放置しておくと、遺糞症や痔になるだけでなく、将来的に腸閉塞や大腸癌になるリスクを高めてしまいますので、小学生の便秘は放置せずにすぐに改善するようにしましょう。