妊娠後期の便秘解消は?子宮による臓器への圧迫が原因

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妊娠後期の便秘解消法についてです。

妊娠中期にもなると、ほとんどの人は、つわりも収まり、体調も安定してきます。

でも、ほっとするのもつかの間。

中期の後半から後期にかけては、どんどん大きくなる子宮が内蔵を圧迫するので、様々な体調不良が起こりやすくなってきます。

そのひとつが便秘です。大きなお腹で大変な妊婦にとって、この時期の便秘はつらいもの。

そこで、今回は妊婦が子宮による圧迫から便秘になる原因や、その解消方法を探っていきたいと思います。

妊娠後期、お腹が大きいってこんなに大変!

お腹の中の赤ちゃんは日々、ものすごい早さで、どんどん成長しています。

中期にもなると、胎動を感じられたり、お腹の中で赤ちゃんが生きているのを実感できたりするようになります。

それと同時に、階段の上り下りが大変になる、足の爪が切れない、座った姿勢から立ち上がるのが大変になるなど、今までは簡単だったことが難しくなります。

それだけではなく、大きなお腹は、妊婦の体に様々な不調ももたらします

妊娠中期から後期にかけて、お腹が大きくなると、動きづらいという問題と同時に、便秘になる、便秘が悪化するという妊婦さんは意外と多いのです。

妊娠中期から後期にかけての子宮の状態

妊娠6~7ヶ月にもなると、お腹のふくらみを感じる妊婦が多いのではないでしょうか?

妊娠5ヶ月では、お腹の赤ちゃんはだいたい280gくらいしかありません。しかし、妊娠7ヶ月になると赤ちゃんの体重は1000g強。2ヶ月の間で4倍近く大きくなっているのです。

その後、赤ちゃんはさらに成長し続け、8ヶ月には1,700g、9ヶ月では2,400g、臨月になると3,000gとなります。だいたい、7ヶ月くらいからお腹の大きさ、重さによる不便を感じる人が多いようです。

その後さらに赤ちゃんが大きくなると、子宮による臓器圧迫の影響で、腰痛、頻尿、胃のむかつき、便秘など様々な不快症状を訴える女性が増えてきます。

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子宮による内蔵への圧迫が便秘を引き起こす理由


妊娠中の女性は、妊娠によるストレス、運動不足、つわりによる食習慣の乱れなどから、妊娠以前よりも、便秘を引き起こす要因を多く抱えています。

それに加えて、妊娠も中期から後期になると、子宮が大きくなり、周りの臓器や血管を圧迫するようになります。それによって妊婦の体はさらに便秘を引き起こしやすい状態になってしまうのです。

でも、なぜ、子宮による圧迫が便秘を引き起こす原因になるのでしょうか? それらを詳しく見てみましょう。

腸管が圧迫されて便が通過しにくい

大きくなった子宮に腸管が圧迫されると、腸管が細くなってしまい、便がスムーズに通過しにくい状態になってしまいます。また、圧迫されることで腸の血流が悪くなり、腸の働きが低下します。

そのため、必要以上に長時間、便が腸内に留まってしまい、便がどんどん硬くなり、さらに停滞していまうという悪循環が生まれます。

常に圧迫され続けると腸が鈍感になってしまう

子宮による圧迫が続くと、腸は外からの刺激に鈍感になってしまいます。そのために腸の蠕動運動も低下し、便を肛門へと運ぶ動きが滞りがちになります。

腸だけでなく、肛門も同じように圧迫されます。肛門は、普通、便が到達する刺激によって便意を伝える働きがあります。

しかし、子宮により常に圧迫される状態が続くと、刺激に対しどんどんと鈍感になってしまい、便意を伝えられなくなり、それが直腸性便秘の原因にもなっています。

また、肛門への圧迫は、肛門近辺の血流を悪化させるために、うっ血しやすくなります。

そのため痔を引き起こす妊婦も多く、痛みから排便を我慢することでさらに便秘を悪化させるケースも見られます。

胃が圧迫されて、食欲不振や消化不良

大きくなった子宮は腸だけではなく、胃も圧迫することになります。

妊娠後期になると胃は、子宮によって下から押し上げられたような状態になります。

そのために胃が十分に機能できず、消化不良になったり、胃酸が逆流しやすくなります。

具体的には、胃が痛くなったり、食欲不振、胸焼け、吐き気を感じたり、げっぷがでやすくなったりという症状が出てきます。

胃が押されて小さくなっているため、一回にたくさん食べることもできません。そのため、1日に摂取する食事の量が極端に減ってしまう人もいます。

食事の量が減れば、便のカサも小さくなってしまいますから、そのことも便秘を悪化させる要因になってしまいます。

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膀胱の圧迫による頻尿を嫌っての水分不足

膀胱も大きくなった子宮の圧迫を受けますので、妊娠後期には、頻尿や尿漏れで悩む妊婦も増えてきます。

中には、夜中に何回もトレイに行かなくてはならないほど頻尿に悩まれることもあるようです。

そのため、頻尿や尿漏れを嫌って、水分を控える女性もいます。でも、妊娠中、特に、妊娠後期の水分不足はよくありません。お腹の中の赤ちゃんが必要とする水分の量も後期になるほど多くなります。

また、水分不足は便秘とも多いに関係があるのです。

体の水分が不足すると、水分不足から、便が硬くなってしまうのです。ひどい時には、コロコロのうさぎの糞のような便になってしまいますので、水分は十分に補給したいものです。

血行不良は冷えや筋肉の動きの低下を招く

大きくなったお腹は、子宮の裏側にある血管や、足の股関節の血管を圧迫しますので、妊娠後期には、血の巡りが悪くなる女性が増えてきます。

血行不良は、足腰の冷えの原因になりますが、体が冷えると、内蔵の機能は低下する傾向にあります。もちろん、腸の動きも悪くなり、蠕動運動が十分行われないために、便秘を引き起こしやすくなります。

大きなお腹の圧迫で眠れない

妊娠後期になると、大きなお腹が重くて仰向けでは、寝苦しく感じることが増えてきます。

後期になれば、お腹に3~4キロのものをのせて寝ているような状態ですから、重苦しく感じるのも当たりまえです。

また、仰向けだと、背中側にある、大静脈などの大きな血管を圧迫し、体全体の血行も悪化しますし、呼吸しづらく感じる女性も多くいます。

ですので、この時期、頻尿や、冷え、胃のむかつきなども加わり、睡眠不足に悩む女性が増えてきます。

この睡眠不足は、自律神経を乱れさせ、便秘を引き起こしたり、悪化させたりすることもあります。

子宮後屈で直腸を圧迫している

子宮後屈で直腸を圧迫し、腸が細くなることで便秘を引き起こしていることがあります。

子宮後屈とは、子宮の形が背中の方に向かって傾いたようになっているので、胎児が大きくなるにつれて、直腸を圧迫してしまうのです。病気という訳ではなく、そういう形ということのようです。

無理に息張ってしまうと肛門が切れて痔になってしまうこともありますから、気をつけましょう。

このように、大きくなった子宮が内蔵などを圧迫することは、腸に対する直接的な圧迫以外にも、様々な便秘の原因を作り出します。
そのために、妊娠後期の女性は、便秘に対する注意が必要なのです。

黄体ホルモンが妊娠中の便秘と関係している!?


もともと女性に多い便秘ですが、妊娠するとさらに便秘で悩む女性が増えるのは、妊婦特有のホルモンの分泌による影響もあります。

妊娠すると、黄体ホルモンの分泌が活発になります。黄体ホルモンは、主に子宮の収縮を抑えて、妊娠を継続させる方向に働くホルモンです。

しかし、この働きの影響は子宮にとどまらず、平滑筋という筋肉の収縮も抑えてしまいます。平滑筋は、腸の蠕動運動に関係する筋肉で、平滑筋の動きが低下することで、腸の働きが鈍くなります。

この黄体ホルモンは、妊娠初期よりも、中期、後期にかけて分泌量が増えてきて、そのピークは、臨月になります。

黄体ホルモンは、妊娠の継続には欠かせないホルモンではありますが、その影響で妊娠中の女性は便秘になりやすくなっています。

黄体ホルモン(プロゲステロン)とは

黄体ホルモンはプロゲステロンとも呼ばれる女性ホルモンの一種。卵巣で作られるホルモンで、排卵日後から次の生理までの間にかけて分泌されます。

主に受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くし、体温を上げる働きをします。

女性が妊娠するためには、プロゲステロンの働きが必要になります。そのために、「妊娠を助けるホルモン」と呼ばれています。

妊娠後の黄体ホルモンの働き

黄体ホルモンは、妊娠すると、さらに分泌量が増加します。卵巣から分泌された黄体ホルモンは、子宮内に胎盤を形成するために働きます。

妊娠16週頃には、胎盤が完成し、胎盤から黄体ホルモンが分泌されるようになります。妊娠中には、黄体ホルモンは、子宮筋の興奮を抑え、子宮の収縮性を低下することで流産を防ぐ作用をします。

また、乳腺の発達や、基礎体温の上昇にもこのホルモンが関係しています。このように、黄体ホルモンは、妊娠後は「妊娠を持続させるホルモン」として働きます。

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妊娠後期の便秘解消方法は?


妊娠後期になると、子宮が大きくなるため、胃腸を始めとする臓器圧迫を避けることはできません。

ただ、便秘の予防や悪化を防ぐために、できることもありますので、ここでご紹介していきます。

小分けにして、食事量を増やそう

胃が圧迫されて、食事が満足に取れなくなる女性も多いのですが、食事量が減ると便のカサが不足して便秘を引き起こします。

後期になると、胃が子宮に押されて小さくなるので、一度に多くの量を食べることができませんので、一回の量は少なめにして、5〜6回に分けて摂取しましょう。

また、胃の消化力も低下している時期なので、なるべく消化しやすいものを食べるようにするといいでしょう。

体を温めよう

妊娠後期になると、子宮の圧迫でどうしても血行不良になりがちです。血行が悪くなると体が冷えるし、腸の機能も低下しますので、体を温めることが大事です。

ゆっくりと足湯につかるのは、足だけでなく体全体を温めてくれますし、足のだるさもとれるのでおすすめです。

また、後期になるとお腹が重くなるため、運動不足になりがちですが、軽い運動は血行をよくしてくれるので、無理のない範囲で体を動かしてみましょう。

十分な水分の摂取

妊娠後期になると、赤ちゃんに送られる水も増えるため、普段よりも必要な水分量が増えてきます。

頻尿や尿漏れが気になるかもしれませんが、十分な水分を補給するようにしましょう。

ただし、冷たい飲み物を大量に取るのは、お腹を冷やしてしまうので、オススメできません。夏でも室温のものを飲むようにしましょう。

しっかり眠れるように工夫しよう

睡眠不足も、腸の活動を低下させる要因の一つ。後期には仰向けに寝るのが苦しくなることが多いので、自分が楽な姿勢を見つけましょう。

横向きに寝ても苦しい、足の置き場が落ち着かないという人は、抱き枕をつかってみるのもいいかもしれません。

腸内環境を整えよう

便秘気味で出るものが出ないと、本当に苦しいですね。下剤や浣腸を使って楽になりたい、でも妊娠中だし…と悩む方もいるのではないでしょうか?

本当に辛くてどうしようもない時には産院の担当医に相談をすれば、妊婦でも使用可能な便秘薬を処方してくれると思います。

しかしながら、妊娠中でも使用可能と言われてもやっぱり心配だからなるべく使いたくない、という考えの方もいるでしょう。

便秘の時には、腸内の悪玉菌が増え、腸内環境が悪化している状態です。便秘を解消し、便秘になりにくい腸内環境にするためには、善玉菌を増やしてあげることが大切です。

腸内環境が整っていれば、大きな子宮の影響を多少受けても、便秘になりづらい状態にすることが可能となります。

そのためには、善玉菌となる乳酸菌やビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を摂ることが必要です。食べ物に気を付けることも大切ですが、必要な要素を食べ物だけで摂取するのは含有量が少なく難しいです。

妊婦でも手軽に安心して摂れるオリゴ糖食品に頼るのも手だと思います。
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妊娠後期の便秘解消は?子宮による臓器への圧迫が原因 まとめ


妊娠中期から後期にかけては、子宮が日に日に大きくなり、周りの臓器や血管を圧迫するようになってきます。また、腸の動きを抑制する黄体ホルモンの分泌もますます増えてきます。

そのために、中期から後期にかけての妊婦の体は、今まで以上に便秘を引き起こす可能性が高くなっています。

ただ、妊娠している以上、子宮による腸や臓器への圧迫は避けることができません。

できるだけ、便秘の原因となるものを排除する努力をするとともに、日頃から腸内環境を整えて、便秘になりにくい体質づくりを心がけましょう。それには、オリゴ糖の摂取が手軽でおすすめです。

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