産後、くしゃみをしたら尿漏れが!そんな産後の尿漏れ原因と対策は何でしょうか?
産後の尿漏れ、なかなか人には言いにくいですよね。
最近ではCMでも尿漏れ用のパッドを宣伝していたり、世間的にも馴染んできたのかなって印象があります。そういう尿漏れパッドも便利ですが、いつまでもそれを使うわけにもいきませんし、症状によっては尿漏れパッドでは間に合わない場合もあります。
そこで、産後の尿漏れを治したい!原因と対策調べてみました。
産後の尿漏れの原因 ポイントは骨盤底筋
妊娠中の尿漏れはよく聞きますよね。これは大きくなった子宮が膀胱を圧迫するのが原因です。
これとは別で、産後の尿漏れは、「骨盤底」という子宮や内臓を支える筋肉が、妊娠・出産によってダメージを受けることが原因と言われています。
またそれ以外にも、膀胱の周辺の神経がダメージを受けることで尿漏れだけでなく、排尿そのものに関わるトラブルが起こることもあります。そして高齢出産や難産だった場合、そのダメージが大きいと言われています。
産後の尿漏れ、二つのタイプ
さて、産後の尿漏れには二つのタイプがあります。
対処法も変わる場合もあるので自分はどのタイプか確認しましょう。
1. 腹圧性尿失禁
尿意がないのに、重い荷物を持った時や、くしゃみをした時など、おなかに力が入った時に尿漏れが起こるタイプ。
これは骨盤底筋を鍛えることで、回復するケースが多いと言われています。
それでも治らない場合は、泌尿器科に受診した方がいいようです。投薬や手術、という治療法もあります。
2.切迫性尿失禁
寒さを感じたり尿意をもよおした時に、トイレに行っても間に合わないタイプ。
過活動膀胱が原因とされます。
これも骨盤底筋を鍛えることや泌尿器科での治療が有効とされています。
3.混合型尿失禁
以上のように、産後の尿漏れの場合、タイプは大きく二つに分かれますが、1と2が組み合された混合型尿失禁、というのもあります(主に高齢者に多いもの)。またストレスが尿漏れに大きくかかわる場合もあります。
産後の尿漏れを放っておくと、後々、高齢になった時などに再発する場合もあるようなので、早いうちに治しておいた方が良いとのこと。
骨盤底筋を鍛える方法で良くならない場合は、早めに泌尿器科を受診するのがいいですね。
産後の尿漏れ対策に骨盤底筋体操
骨盤底筋が緩むと、尿漏れだけでなく、骨盤内の子宮が下がって外に飛び出してくる子宮脱や膣脱という症状が出てくる場合もあります。こうなると手術をしなければならない場合もあり、厄介です。
そして、骨盤底筋体操は、まだ尿漏れのない人もインナーマッスルを鍛え、アンチエイジング効果があると言われています。「骨盤底筋体操」とネットで検索すれば、たくさん出てきますし、動画でも紹介されていますね。
自分に合ったものを選んでやるのが効果もあってベスト!ではありますが、とにかく産後の育児生活、時間がない!という方にお勧めの簡単な骨盤底体操に、ペットボトルを使った体操があります。
これはテレビでも頻繁に紹介されていたもので、横になったり場所を取ることもなく、簡単にできるものです。
骨盤底筋体操
用意するものは、2Lの空のペットボトルと水。
この時、水は入れなくても構いません。
① ペットボトルを太ももの間に挟み、立つ
② 力を入れて締める(空の場合は「ボコっ」と音が鳴るまで)
③ 緩める
④ 5~10回ぐらい繰り返す(これが1セット)
⑤ 1日5セットほどやる
これなら簡単ですよね!料理しながら、歯磨きしながら、赤ちゃん抱っこしながらできちゃいます。慣れてきたら水を増やして重さも加えれば、さらに鍛えられます。
それさえも面倒、時間がない、という場合は、水を入れたペットボトルを挟んで、落ちないようにキープする、だけでも効果があります。早ければ2週間程度で効果が出ますが、2~3か月は続けた方がいいですし、これは産後に限らず、更年期などの尿漏れや高齢者の尿漏れにも効果的です。
ぜひ試してみてくださいね。
産後、くしゃみで尿漏れ!原因と対策は? まとめ
・産後の尿漏れの原因は、妊娠・出産によって骨盤底筋が緩んだり、膀胱周辺の神経がダメージを受けることによるもの。その度合いは、個人差があります。
・尿漏れには大きく、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁があります。どちらも骨盤底筋を鍛えることや、泌尿器科で投薬などの治療で治ります。放っておくと、再発を繰り返したりするので長引く場合は受診しましょう。
・骨盤底筋体操にもいろいろあります。時間がない産後のママにお勧めなのが、ペットボトルを使ったながら体操。アンチエイジング効果もあり、知っておくだけでも将来的に役に立ちます。