セミの羽化、時間と場所は?
セミの抜け殻をたくさん集めたい!という我が家の姉妹。
セミの抜け殻は大量にあるとかなりグロテスクで、私個人的にはかなり苦手なのですが、セミの抜け殻は幸運の証とも聞くので、それも良いのかな、と。
そこで、セミの抜け殻をたくさん集めるために、セミの羽化(うか)が行われやすい場所と時間帯について調べてみました。
この記事に書いてあること
セミの抜け殻って、そもそも何なの?
セミは成虫になるまでに、何度か脱皮して大きく成長します。例えば、アブラゼミなら幼虫時代には4回くらい脱皮するそうです。
でも、幼虫は土の中にいるため、脱皮した殻は私たちが目にすることはありません。ではいわゆる「セミの抜け殻」はどの脱皮の時のものなのでしょうか?
セミの抜け殻は最後の脱皮(羽化)のもの
幼虫は脱皮を何回かすると成虫になる準備がととのいます。すると、幼虫は地面より高いところに上って最後の脱皮を行います。
この脱皮でセミは幼虫から成虫になることができ、その後にはおなじみの「セミの抜け殻」が残ります。羽の生えた成虫になるため、最後の脱皮は「羽化(うか)」と呼ばれます。
つまり、子供たちが取ってくる「セミの抜け殻」は幼虫が成虫になる最後の脱皮・羽化(うか)のときものだったのです。
セミの抜け殻が取れる場所は!?
セミの抜け殻は成虫になる羽化(うか)のときの抜け殻だと分かりました。
…ということは、セミが羽化をする場所を探せば抜け殻がいっぱい集められそうです。
セミの幼虫がいるところ
羽化する前のセミの幼虫がいっぱいいそうな場所なら、抜け殻が見つかる可能性が高くなりそうです。
それはどこでしょう?
幼虫は木の根から樹液を吸って栄養を取って成長します。幼虫がいる場所は、エサになる樹液がある場所と考えられます。
つまり、木のある場所。例えば、林や森、木の生えた公園や庭ということになります。木が多い方がエサが豊富になるため、幼虫も多くいることでしょう。
セミの幼虫はどこで羽化するの?
セミの幼虫は大人になるまで十分に成長すると、土の中から出てきて、羽化する場所を探し始めます。
セミの幼虫は近くで羽化する
幼虫はのそのそと遅く歩くので、あまり遠くまでは移動できません。深いくぼみや、水たまり、川なども越えていくことはできません。
それに、天敵に狙われないためにも、幼虫は早く羽化する場所を探さなければなりません。
つまり、セミの抜け殻は木のある場所から遠くを探しても見つかりません。
セミの羽化に適した条件
羽化に適した場所は、地面より高く、足場がしっかりしているところです。羽化する高さは地面から40~60cmくらいがほとんどだとそうです。昼間に日なたになる場所より、日陰の方が多く見つかるともいわれています。
セミは木の幹や枝など上りやすい場所で羽化することが多いです。幼虫時代に樹液を吸っていた木が近くにあるはずなので、そのあたりを探してみましょう。
セミの羽化は、条件さえ合えばどこでもする
地面より高く、足場がしっかりしている場所が近くにあれば、セミの幼虫はどこでも羽化をします。
条件さえ合えば木の幹でなくてもどこでもいいので、植え込みとか、しっかりした草とか、網目の細かいネットとか、粗いロープとかでも羽化することがあります。
もし近くにあれば、ブロック塀や家の網戸、カーテンのような布地でも、問題なく羽化することは可能なのです。
木の周りから少し視線を外してみれば、もしかすると意外な場所で見つかるかもしれませんね。
セミの抜け殻が見つけられるのはいつ?
セミの抜け殻はいつ頃見つけることができるのでしょうか?
セミの羽化が盛んに行われる時期はやっぱりセミが鳴く夏なのでしょうか?
セミが羽化する季節は?
セミの成虫の寿命は1週間から1ヶ月程度と言われているので、羽化する時期はセミの成虫が多い時期とほぼ同じと思っていいでしょう。
セミの多い季節は初夏から秋ごろまででしょうか…。セミの羽化は7月下旬から8月が一番増えるそうです。その頃なら羽化した後のセミの抜け殻がたくさん取れるはずです。
セミの羽化、時間は?
羽化する時期、セミの幼虫は日が落ちる夕方になると、のそのそと地面の穴から出てきます。
羽化する場所を見つけると夜のうちに脱皮して、朝早く夜明けとともに元気に飛んでいきます。羽化はだいたい午後8時頃から午後10時頃に行われるそうです。
セミの抜け殻を取りに行く時間
羽化が午後10時頃には終わるということなので、深夜には一番多くの新しい抜け殻が見つかることになりますが…。明りのない暗い夜に探すのは得策ではありませんよね。
となると、朝早くがいいでしょう。明るくなってきた朝早くなら見つけやすいし、朝は気温がまだ低めで取りに行きやすいです。くれぐれも暑い季節には熱中症・日射病に十分注意しましょう。
セミの抜け殻は幸運の証
ところで、セミの抜け殻は縁起がいい、幸運の証って話を聞いたことありますか?
木や壁にくっついたまま落ちなかったセミの抜け殻は受験のお守りになるのだとか…。なるほど、分かりやすい縁起担ぎですね。セミの抜け殻を勝負運上昇のお守りにする人もいるようですよ。
外国でもセミを幸運の証と考えるところがあるようです。
中国では「復活」や「永遠の美」の象徴なんだそうで、セミをモチーフとした飾りは幸運を呼ぶと好まれるのだそうです。
フランスではセミは「太陽の申し子」、「幸運のシンボル」です。セミは南のプロヴァンス地方にしかいないので、フランス人はセミを見ると南の暑い夏をイメージするのかもしれませんね。
セミの羽化、時間は?場所?抜け殻をたくさん集めたい! まとめ
おなじみの「セミの抜け殻」はセミが成虫になる最後の脱皮・羽化(うか)の時のものです。
セミの幼虫は木の周りで暮らすため、セミの抜け殻は林や森、公園や庭などで見つかります。セミは地面より40~60cmくらい高いところで、足場のしっかりした日陰で羽化します。
セミの羽化は7月下旬から8月がピークです。午後8時から10時頃に羽化します。朝早くの涼しいうちなら抜け殻がいっぱい見つかるでしょう。
セミの抜け殻は幸運の証なんだそうです。はてさて、うちの子供たちが持ち帰った沢山のセミの抜け殻も、我が家に幸運をもたらしてくれたらいいのだけれど…。