痔って、実は小学生でもなるんです。
何となく、おじさんがなるようなイメージがあるのですが、痔になるような原因があれば、小学生でも立派な、“痔主”となってしまうんです。
そして、一言に痔と言っても、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)と種類があります。その中でも、特に厄介なのが、痔ろう(あな痔)です。
小学生はなぜ痔ろうとなるのでしょうか?
では、その原因とは何でしょうか?
この記事に書いてあること
小学生が痔になる原因は、便意の我慢!
小学生が痔になる原因としては、第一に、便意の我慢があります
というのは、ほとんどの子が、小学生にあがると、「うんちをするのが恥ずかしい」「うんちをしていると誰かに知られたくない」「うんちをしてからかわれたくない」と羞恥心が出てくるのです。
これは、当然と言えば当然のことなので、「うんちをするのは恥ずかしいことではないんだよ!」「みんな、誰だってうんちをするんだよ!」といくら子供に言い聞かせたところで、頭ではわかるけど、でもやっぱり実際は…となりがちではないでしょうか?
そうすると、学校のトイレではうんちをしたくない、となります。実際に、小学生の2人1人は「学校でうんちをしない・したくない」と思っています。
我慢すると、便意がなくなる?
学校でうんちをしたくないと思っている子は、学校にいる間に便意をもよおしても、我慢することで便意をなくしてしまうんです。
多くの人が、便意があっても我慢してしまった、という経験が何回かはあるのではないでしょうか? トイレが近くにないところで便意が起きてしまい、やむを得ず我慢してしまった、という経験はないでしょうか?
我慢すると、不思議と便意はなくなってしまうんです。
やむを得ない状況で我慢をしてしまったが、通常はしっかりと排便できていれば何の問題もないのです。しかしながら、常に便意を我慢する、ということを続けていくと、直腸に便がおりてきていても便意を感じなくなってしまうんです。
便意はなぜ起こるのでしょうか?
口から食べ物が入ると、食道から胃、小腸、大腸と消化・吸収されながら移動していきます。そして、食べ物のかすによって作られた便が大腸から直腸にいき、便が溜まってくると、脳への反射がおき、「便意」を感じるのです。
それから、便意が起きた時、人は、「排便をする」のか、「我慢する」のか、意思決定ができるのです。我慢をする場合には、肛門をギュッと締め付けることで、肛門括約筋という筋肉が締まり、排便を我慢することができるのです。
便意を我慢するとどうなるの?
便意を我慢することが多くなると、便意が起きて、「便意は我慢するもの」と脳が認識してしまうのです。
そうなると、実際には直腸に便が溜まっているのにも関わらず、脳からは指令が出ず、便意を感じることなく、どんどん便が溜まっていく、という状態になってしまうんです。
そして、直腸に溜まった便は、腸壁に水分を吸収されてしまい、非常に固い便となり、排泄されずに溜まることで便秘を引き起こしてしまうのです。
この直腸に便が溜まる便秘を、直腸性便秘と言います。まさに、小学生に多い便秘の種類なのです。
直腸性便秘が痔ろうを引き起こす
便意の我慢により直腸に便がたまる直腸性便秘になってしまうと、腸壁に水分を吸収され、どんどん固い便となり、排泄しづらくなってしまいます。
そうすると、直腸にたまった便は、肛門の歯状線にある肛門小窩(こうもんしょうか)という上向きのポケットに入り込み、大腸菌などの細菌が侵入して炎症を起こしてしまうのです。これを肛門周囲膿瘍と言い、膿の溜まったおできのようなものが出来ます。
肛門周囲膿瘍は、いわば痔ろうの前段階です。
肛門周囲膿瘍で溜まった膿は排出先を求めて、瘻管(ろうかん)という管を伸ばします。この瘻管が皮膚にまで貫通し、トンネル状のものができることを痔ろう(あな痔)と言います。
直腸性便秘で起きる、もう一つの痔、切れ痔(裂肛)
直腸性便秘で起こりやすい痔がもう一つあります。
それは、切れ痔(裂肛)です。
切れ痔とは、直腸性便秘によって固くなった便を、力いっぱいいきんで排泄すると、肛門が切れてしまうことです。
直腸で溜まった便は、腸壁に水分を吸収されることで非常に固くなりますが、同時に太くもなるのです。太く固くなった便を排泄すると、肛門がその太さに耐えられず切れてしまうんです。
切れ痔から起こる痔ろう
切れ痔が起きてしまうと、排泄時にピリピリとした痛みを感じるようになります。痛みが怖くて、便意が起きても、排泄を我慢するようになってしまうことがあります。
そうすると、便意の我慢より、直腸性便秘を引き起こしてしまうのです。すると、切れ痔が治りかけてきても、また太く固い便を出すことで切れてしまい、切れ痔を再発させることとなってしまうのです。
また、直腸に溜まった便が肛門の歯状線にある肛門小窩に入り込み、痔ろうを引き起こすことにもつながってしまいます。
さらに、切れ痔で傷ついた部分に溜まった便が入り込み、細菌によって化膿してしまうこともあります。これが原因で、化膿からトンネルを作り、それが瘻管となり、痔ろうとなってしまうこともあるのです。裂肛痔ろうと言います。
小学生の痔ろうの本当の原因は、便意の我慢
このように、小学生の痔ろうの原因は、便意の我慢なのです。そして、便意の我慢から起きる直腸性便秘なのです。
小学生の痔ろうを改善するには?
小学生の痔ろうを改善するには、原因となる、便意を我慢しないこと、これが一番重要なのです!
便意が起きたら、学校であってもトイレに行って排便をする、これが一番重要です。
しかしながら、2人1人は、「学校のトイレでうんちをしたくない・しない」と答えているのが現状です。「学校でうんちをしなさい!」と言っても、ついつい我慢してしまう子がほとんどではないでしょうか?
そこで大切なのは、排泄コントロールをすることです。
排便コントロールとは、排泄障害(便秘)を人工的に改善する工程のことです。
つまりは、便秘を解消し、便秘になりにくい状態を作ってあげること、うんちが出やすい状態を作ってあげること、です。
排便コントロール
基本的な考え方として、痔ろうに悩む小学生のほとんどは、学校のトイレでうんちをしたくありません。ですから、学校で排便の心配をしなくて済むように、朝、登校前に排便を済ませるように習慣つけましょう。
そのためにはまず、便秘により腸内の悪玉菌が増えた状態を改善する必要があります。乱れた腸内環境を善玉菌を増やすことで整えるのです。
腸内環境を整えるには?
毎朝、登校前に排便できるようにコントロールするには、まずは、便秘によって乱れた腸内環境を整える必要があります。善玉菌を増やして腸内環境を整えることで、腸内が正常な状態に近づき、便秘を解消しやすくします。そして、排便コントロールが可能となるのです。
では、どうしたら腸内の善玉菌を増やすことができるのでしょうか?見てみましょう。
オリゴ糖で善玉菌(ビフィズス菌)を増やす
腸内の善玉菌と悪玉菌は、常にその割合を競うように共存しています。そのため、悪玉菌が増えた腸内を、善玉菌を増やすことで腸内環境を整えることが大切です。
オリゴ糖は、大腸の善玉菌であるビフィズス菌のエサとなり、もともと腸内にあるビフィズス菌を増やす働きがあります。
オリゴ糖は、バナナや大豆、ゴボウ、タマネギ、はちみつなどに含まれていますが、食物に含まれているオリゴ糖は少量であり、また腸まで消化されずに届く難消化性オリゴ糖は非常に少ないのです。当然、大腸まで消化されずに届かなければ、ビフィズス菌のエサとはなりません。
そのため、健康食品である、オリゴ糖の力を借りることが最善策なのです。とはいっても、オリゴ糖とつく商品なら何でも良いわけではなりません。ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖ですが、ビフィズス菌によって好みのオリゴ糖が異なるのです。
ですから、オリゴ糖の中でも、含まれるオリゴ糖の種類が多いもの、多くの方に愛用されていて、より多くの人が効果を実感しているもの、つまりは効果が期待できる確率が高いものが良いのです。
オリゴ糖ならカイテキオリゴ
そこで、数あるオリゴ糖の中で一番のおすすめは<カイテキオリゴ>です。カイテキオリゴは難消化性オリゴ糖を含む6種類のオリゴ糖でできており、さらには、食物繊維2種類が追加され、便のカサを増やしながら、便が固くなってしまうことを防いでくれるはたらきもあるのです。
カイテキオリゴ糖は多くのオリゴ糖商品の中でも、便秘を意識した商品作りがされているのです。
そして、牛乳やヨーグルトに入れたり、料理の中に混ぜても摂取できるので、小学生であっても手軽に続けることができるのです。もちろん、カイテキオリゴは子供だけなく、赤ちゃんから大人、高齢の方まで摂取可能ですから、家族みんなで腸内環境を整えることができます。
カイテキオリゴ体験談。3年目の口コミ
善玉菌である乳酸菌を増やす
次におすすめの方法としては、乳酸菌を直接摂って善玉菌を増やす方法です。
乳酸菌といえば、ヨーグルトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
そして、ヨーグルトを毎日のように摂っていても便秘が解消されない、まったく効果がない、と思っている人も少なくないのではないでしょうか?
実は、腸内の乳酸菌を増やすには、腸まで生きたまま届く乳酸菌が配合されている食品でないと意味がないのです。一般的な市販のヨーグルトは、腸まで生きたまま届く乳酸菌が配合されていないことが多いのです。また、乳酸菌をしっかりと摂り続けるためには、毎日、最低でも100g、できれば200-300g食べることが必要です。ヨーグルトを200gも300gも毎日食べるというのは、本当にヨーグルトが大好きな人でない限り、容易なことではありません。毎日食べ続けると飽きてきますしね。
乳酸菌の摂取ならオリジナルケフィア
そのため、乳酸菌の摂取には、手軽に必要量が摂れる<オリジナルケフィア>がおすすめです。
ケフィアは、長寿で知られるロシアの南西部コーカサス地方で何千年も前から食されている発酵乳の一種で、ヨーグルトのようなものです。複数の乳酸菌を複数の酵母で発酵させているため、より効果的に乳酸菌を増やすことができるのです。
また、牛乳や豆乳、加工乳などで作ることができ、ベースを変えることで味に飽きない、という特徴もあります。
オリゴ糖と乳酸菌の併用もおすすめ!
オリゴ糖でビフィズス菌の増加を助け、乳酸菌も直接摂る、という併用ももちろんおすすめです。というより、痔ろうになるほどの頑固な便秘には、1つの方法よりは2つの方法を同時に試す方がおすすめです。
オリジナルケフィアであれば、カイテキオリゴ(オリゴ糖)をかけて食べることもできます。ケフィアは、牛乳だけでなく、豆乳などでも作れるので味に飽きないというポイントがありますし、カイテキオリゴは直接食べるだけなく料理の中に入れてしまうことも可能です。毎日手軽に続けることができる組み合わせなので、とてもオススメなのです。
ただし、大前提として、便秘を引き起こしやすい生活習慣や食生活があるのであれば、改善出来る限り改善する必要があります。
そのため、便秘の原因となることも把握し、改善すべきことは改善しましょう。
腸内環境を整えると良いことがたくさん!
昨今、「菌活」が大切だとも言われていますが、善玉菌を増やし腸内環境を整えると、便秘になりにくくなるだけでなく、他にも良いことがたくさんあります。
風邪やインフルエンザになりにくくなる
アトピー性皮膚炎の改善
花粉症予防、症状の軽減
美肌効果
口臭、体臭予防
高血圧予防
コレステロール低下
など
腸内環境を整えることで、小学生としては、免疫力が高まり、風邪やインフルエンザになりにくくなる、アトピー性皮膚炎の改善につながることが特に利点ではないでしょうか?
大人にとってはその他のことも非常に有用ですので、お子さんと一緒に家族みんなで腸内環境を整えることがおすすめです。
毎朝の排便習慣をつける
善玉菌を増やして腸内環境を整えると、生活習慣や食習慣が多少乱れても便秘になりにくい状態になります。
そして、学校で便意を気にせずに済むよう、朝のうちに排泄する習慣をつけることが大切です。
朝起きたら、水を一杯飲む
朝起きたら水を一杯飲むことで、腸を刺激することができます。常温でもぬるま湯でも大丈夫です。
お水が苦手な場合は、野菜ジュースやスムージーなどでも良いと思います。
必ず朝食を摂る
毎朝、必ず朝食を摂るようにしましょう。
毎朝朝食を摂る子は、摂らない子よりも成績が良い、という調査結果も出ているほど、朝食は大切です。
また、朝食を摂ることで、腸の蠕動運動を引き起こし、排便を促す作用があります。朝食時に、ケフィアヨーグルトにオリゴ糖を食べるのも良いと思います。
トイレに行く習慣をつける
朝食後20分ほどで排便が起きる、と言われています。まずは、出なくてもトイレに行く習慣をつけましょう。
朝、朝食を食べたらトイレで排泄をする、と習慣つけることが非常に大切です。
ただし、20分も30分もトイレにこもっていきむのはおすすめできません。無理にいきむことで痔を引き起こす原因にもなります。5分程度で出なければトイレから出るようにしましょう。
小学生が痔ろうになる、本当の原因って何? まとめ
・小学生の痔ろうの本当の原因は、便意の我慢による、直腸性便秘です
・便秘を解消するには、便意を我慢せずに便意を感じた時に排泄をするのが一番ですが、小学生の2人に1人は「学校のトイレでうんちをしたくない・しない」と思っています
・学校で便意を気にしなくて済むよう、朝の登校前に排泄する習慣をつけましょう
・便秘を解消し、便秘になりにくくするには、腸内環境を整える必要があります
・腸内環境を整えるには、オリゴ糖で腸内にもともとあるビフィズス菌を増やす方法と、乳酸菌を直接口から摂る方法があります
・朝は起きたら一杯の水を飲み、必ず朝食を食べましょう
・朝食後にトイレに行き排泄する習慣をつけましょう
小学生の痔ろうを改善するには、腸内環境を整えて、朝の登校前に排泄習慣をつけることが非常に大切です。
将来的に痔ろうにならないように、子供のうちから腸内環境を整えて、便秘になりにくくしておきましょう。
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