国立小学校は、兄弟ならば優先的に入学できるのでしょうか?
答えは・・・
NO!!!!!!!
です。
兄弟だからと言って、国立小学校に優先的に入学できるということはありません。
というのは・・・
この記事に書いてあること
国立小学校、兄弟枠の受験制度はある?
国立小学校は、兄弟枠の受験制度があるでしょうか?
答えは・・・
ありません。
残念ながら、すでに上の子が通っているからと言って、優先的に入学できる、ということは一切ないのです。
私立小学校ならば、兄弟が優先的に入学できる、兄弟枠での受験方法を設けているところもあると思いますが、国立小学校の場合はありません。
国立小学校の場合は、全員が同じ考査を受けて、抽選をして、実力と運で厳しい受験を突破した子しか入学できないのです。
全国に70以上の国立小学校がありますから、絶対に、とは言い切れないところもあるのですが、少なくとも、我が家の長女が受験し入学した国立小学校はそうですし、おそらく、日本全国どこの国立小学校もあてはまると思われます。
国立小学校、兄弟の受験は有利?加点される?
では、国立小学校、兄弟の受験は有利になったり、加点の対象になったりするのでしょうか?
兄弟枠がないのと同様に、上の子がすでに国立小学校に通っていても、このような特別待遇は一切ありません。
兄弟の有無や通学先など一切関係なく、一人の子として考査の評価をされて、公平な抽選をして、合格を勝ち取れた子だけが国立小学校に入学ができるのです。
国立小学校にすでに通う兄弟がいるからと言って、有利になることも、加点されることもないのが、国立小学校です。本当に公平なのです。
絶対に兄弟同じ小学校に入れたいと思えば、地域の公立小学校や、兄弟枠の受験が可能な私立小学校を選択する方が確実です。
国立小学校、兄弟で通っている子が多いのは何故?
とはいっても、兄弟で国立小学校に通っている子が多いのは何故でしょうか?
兄弟2人、3人と国立小学校に通わせている家庭は実際に多いです。我が家も、次女はまだ幼稚園生ですが、国立幼稚園に通っていますので、数年後には姉妹揃って国立小学校に通うことになります。
でもこれは結果論でしかないんですよね。
兄弟・姉妹だから、同じ国立小学校に入学できた、ということではなくて、2人3人の子供がそれぞれ国立小学校を受験して合格できたから、結果として、兄弟・姉妹で同じ国立小学校に通うことができている、というだけのことなのです。
考査の他に抽選もありますから、実力だけでなく、運も強かった、ということですよね。
また、親子や親子3代で国立小学校に通っている家庭も少なくありません。それも、本当にただの結果論なのです。
家庭環境が国立小学校の求めることに合致している
兄弟で同じ国立小学校に通うことができているのは、一つの要因として、家庭環境が国立小学校の求めることに合致している、ということがあると思います。
国立小学校受験のために、受験専門の塾や幼児教室に通わせる家庭も多いと思いますが、通わせるだけで合格できる訳ではありません。一番重要なのは、家庭環境だと思います。
親が金持ちかどうか、学歴が高いかどうか、ということではなく、家庭での躾や日々の過ごし方など、普段の過ごし方が大きな影響を与えるのです。
そのため、兄弟・姉妹で、国立小学校に合格しやすい、というのはあると思います。
兄弟が違う小学校に通う家庭も多い。実例を挙げると…
でも実際には、兄弟が違う小学校に通っている家庭も多いのです。兄弟で国立小学校に通っている家庭も多く目立ちますが、同じくらい別の小学校に通っている家庭も多くあるのです。
長女の同級生でも、次女も同級生でも、兄弟が別の小学校に通っている子が複数います。ケースもいろいろなのですが、いくつか実例を挙げてみると…
ケース1:上の子は国立小学校、下の子は公立小学校
上の子は、小学校受験で国立小学校に通学中。下の子は、国立小学校を受験したものの、考査は通ったが、抽選落ち。公立小学校通学中。
中学受験で、国立中学を目指すかどうか検討中だそうです。
ケース2:上の子2人は公立小学校、3番の子が国立小学校
上の子2人は、受験は一切させずに公立小学校通学(卒業)。
3番目の子の時に、親しくしていたママ友の影響で国立小学校受験。合格し、通学中。時々、行事がかぶることがあって、困るそうです。
ケース3:上の子は私立小学校、下の子は国立小学校
上の子は、国立幼稚園・国立小学校と受験したが、どちらも抽選落ちで、私立小学校通学中。
下の子は、国立幼稚園を年少で受験し、一発合格。現在、国立小学校通学中。
ケース4:下の子は小学受験で国立小学校、上の子は中学受験で国立中学校
下の子は、幼稚園で仲良くしていた子の影響を受けて、自ら国立小学校を受験希望。受験して合格、通学中。
3歳上の上の子は、公立小学校に通っていたが、弟に触発されて、中学受験。見事合格して、国立中学校通学中。
ケース5:上の子は国立小学校、下の子は国立小学校受験予定
2歳差の兄弟。
上の子は国立幼稚園から国立小学校に入学、下の子は国立幼稚園に受からず他の幼稚園に。小学校入学時に、国立小学校を受験予定。
なので、まだ、兄弟で別々の小学校という訳ではないのですが、幼稚園は別になってしまって、2歳差なので1年間は2つの幼稚園で送迎があって大変だったそうです。
兄弟で違う小学校に通うデメリットはある?
では、兄弟で通う小学校が異なると、何かデメリットはあるのでしょうか?
・長期休暇や代休が異なることも
・兄弟で一緒に通学できない
・兄弟間で情報共有ができない
・兄弟間での嫉妬など
・友人関係の違い
行事が異なると、親が大変
大きなデメリットとしては、2つの小学校で行事が重なる可能性があることですね。
例えば、運動会が同じ日になる、ということがあります。授業参観やPTA関係の何かが重なることもあります。
そうなった場合には、何と言っても親が大変です。
兄弟で一緒に通学できない
地域の公立小学校ならば、朝、兄弟で一緒に通学できます。でも、通う小学校が異なると、一緒に通うということができなくなります。
特に、国立小学校の場合は、多くの子がバスや電車などの交通機関を使って通学しますので、通学に対する負担に差が出てきます。
また、立哨当番がある小学校もありますから、親の負担にも影響が出てきます。
長期休暇や代休が異なることも
通う小学校が異なると、長期休暇や代休が異なることもあります。
夏休みや冬休み、春休みの期間に多少のズレが生じたり、秋休みが全く違う期間になることもあります。
また、運動会などの行事による代休が異なることもあります。短縮授業なども違いが出る可能性が高いです。
そのような違いの対応に、困ることも出てくるかもしれません。
兄弟間で情報共有ができない
子供同士もそうですし、親もそうですが、同じ小学校に通っていれば情報共有できたことが、違う小学校に通うことでできなくなります。
忘れ物をした時に、兄弟に借りて済ませる、ということもできなくなりますね。
親は、どちらの小学校の情報も得ていかないといけなくなるので、その分、大変にもなります。
兄弟間での嫉妬など
もしどちらかが、不本意に今の小学校に通っている場合、兄弟間で嫉妬などの感情が生まれてしまうことがあります。
国立小学校に通いたかったのに不合格になってしまった、公立小学校に行きたかったのに受験させられて国立小学校になってしまった、など。
親としては、どちらかに優劣をつけるのではなく、それぞれが今の小学校生活を満喫できるよう導かないといけませんが、難しいことも出てくるかもしれません。
友人関係の違い
基本的には、国立小学校に通っていると、帰宅後や休日にお友達同士で遊ぶということがありません。通学区域が広いので、近所に同じ国立小学校の子がいるとは限らないんですよね。
けれど、公立小学校ならば、近所にクラスメートが住んでいて、毎日のように公園で遊ぶ、ということも可能だったりします。
友人関係の違いが、時にはデメリットになるかもしれません。
通う小学校が異なると、兄弟の育ち方に影響する?
兄弟で通う小学校が異なると、育ち方に影響はあるのでしょうか?
小学校に通うようになると、本当に多くの時間を小学校で過ごしますようになります。家庭での影響もありますが、小学校に通うことによって受ける影響も小さくはありません。
けれども、感じ方はそれぞれですし、一概にどちらが良いとは言えません。担任の先生やクラスメートによって、大きく変わる部分もありますしね。
ただ、小学校が異なることで優劣をつけてしまうと、兄弟間で思わぬ影響が出てくる可能性があります。例えば、国立小学校に通っている方が優秀で、公立小学校は劣っている、とか。
実際に、国立小学校は受験をして、合格した子しか通えません。けれども、その時点での結果が、人生最後まで有効な訳ではありません。
もし、兄弟どちらかが国立小学校が不合格で公立小学校に行くことになったとしても、その後の努力で、逆転することは大いにあります。国立小学校に通っているから誰もが優秀な訳でもありません。個々人の努力が一番大切なのです。
通っている小学校が、一番適している学校
何はどうであれ、今通っている小学校が、その子にとって一番適している学校、と思えたら良いと思います。
常に、「本当は、●●小学校に通いたかった」と思っていては、その子の中に歪みが出てしまいます。今通っている小学校が一番適している、楽しい、面白い、と思えるように、親が導いてあげられると良いですよね。
国立小学校の入学条件は公平
国立小学校の入学条件は、公平なのです。
国立小学校を受験していない方などは、「国立小学校は、金持ちしか入学できないんでしょ?」「抽選って、予め受かる人が決まっているんでしょ?」「上の子が通っているんだから、絶対に合格するんでしょう?」なんて、好き勝手言ったりします。
でも、実際に、国立小学校を受験してみると分かる通り、入学条件は公平なのです。
通学区域内に住んでいないとダメですし、受験して考査や抽選に通らないと合格しないですし、合格しなければ入学資格も得られませんし。考査や抽選は、不正は一切なく、公平ですし。
考査が明らかに出来たのに不合格だったとか、抽選に通ったはずなのに合格がもらえなかった、なんてことは起こらないはずです。
そもそも考査の判定基準は明らかにされていないので、親としては出来たのになぜ?という思いがあったとしたら、それは判定基準にズレが生じていたということだと思います。
抽選では、対象者が全員見ているところで行われるので、通ったはずなのに合格がもらえなかった、落ちたはずの子が入学している、なんてことは起きないでしょう。補欠合格で、後日、入学資格がもらえた、ということはあり得ますが。
国立小学校、兄弟は優先的に入学できる? まとめ
国立小学校は、兄弟が優先的に入学できる制度や、兄弟枠での受験などは一切ありません。
全員が公平な条件の下で、受験をして、考査や抽選を経て合否が決定します。
実際に、兄弟で同じ国立小学校に通っている家庭も多いですが、それは結果論で、子供それぞれが入学資格をもらえた、ということなのです。
そして、兄弟で違う小学校に通っている家庭も実は多いです。
けれど、別の違う小学校に通うことで行事がかぶるなどの不都合も出てきたりはしますが、基本的には大きな問題は生じません。親が優劣をつけることなく、今の小学校に通うことで充実した日々が過ごせるよう導いてあげられると良いと思います。