国立小学校の受験、どんな服装で挑んだら良いのか悩みますよね?
いわゆるお受験スタイル じゃないといけないのでしょうか?
それとも普段着でも良いのでしょうか?
お受験スタイルが必須となれば、場合によっては新調しなくてはならず、費用負担が発生してしまうかもしれませんよね。
そこで、我が家の経験談を含めて、受験時のまわりの様子をお伝えしたいと思います。
この記事に書いてあること
いわゆるお受験スタイルって、どういうもの?
小学校受験なら、「お受験スタイル」で臨むのが常識!
これは、東京や大都市に限ってのことだと思っていました。
ですから、大体どんな感じとは分かっていても、地方の国立小学校を受験する私たちには関係ないし、そういうスタイルで来る人は皆無だと思い込んでいました。いても数人かな?と。
しかしながら、実際は、三分の一くらいはお受験スタイル、他の人も準お受験スタイル 、幼稚園の制服が数人、そして、我が家のように比較的ラフなスタイルが3人くらいだったでしょうか?
娘が受験した国立小学校は、一日目は面接、二日目は口頭・運動考査でした。その一日目の状況がこんな感じで、初めに会場に入った時は、非常に焦りました。
【参考に】「お受験スタイル」はこんな感じです♪
女の子のお受験スタイル
面接
面接を受ける際の女の子のお受験スタイルは、シンプルで清潔感があるものを選びましょう。ジャストサイズを選び、スカートの丈は膝が隠れる程度のもの。ブラウスの襟の形やスカートのデザインで印象も変わるので、お子様に似合うものを選ぶのが大切です。
紺のジャンパースカート
紺のボレロ
白ソックス
黒のワンストラップシューズ
運動考査
ほとんどの国立小学校受験で運動考査があります。「動きやすい服装」にすることが大切です。女の子のスカートはNGですので、ハーフパンツかキュロットにしましょう。膝を見えるようにすると、元気な印象が出て良いとも言われています。
紺のベスト ※寒い場合
紺のハーフパンツかキュロット
白ソックス
白シューズ
男の子のお受験スタイル
面接
面接を受ける際の男の子のお受験スタイルは、上品さがあるスーツを選びましょう。ジャストサイズを選び、パンツは膝丈のもの。ネクタイをしないスタイルなので、ジャケットは三つボタンでバランスが良く見えるものがおすすめです。
紺の膝丈パンツ
紺のジャケット
白ソックス
黒のローファー
運動考査
ほとんどの国立小学校受験で運動考査があります。「動きやすい服装」にすることが大切です。ジャストサイズを選び、ハーフパンツは膝を見えるようにすると、元気な印象が出て良いとも言われています。
紺のベスト ※寒い場合
紺のハーフパンツ
白ソックス
白シューズ
親のお受験スタイル
親の受験スタイルですが、学校によって付き添いのみの場合もあれば、親子面接がある場合も あります。母親の付き添いが多いですが、父親の付き添いも少なくはないです。
また、両親揃っての親子面接の場合は、家族全員でバランスが取れているスタイルを選ぶことも大切です。特に色は濃紺で揃えるのがおすすめです。
母親のお受験スタイル
肌色ストッキング
黒のパンプス
父親のお受験スタイル
白ワイシャツ
紺のレジメンタル柄か無地のネクタイ
黒か紺の靴下
黒の革靴
国立小学校受験、服装も評価されている?
国立小学校の受験は、学校によって多少異なりますが、面接・ペーパー考査・口頭考査・運動考査とありますが、その際の服装も評価されているのでしょうか?
実際に評価されているかどうかも分かりませんし、学校によっても違うのかもしれませんが、長女が受験した地方の国立小学校の場合で言うと、「評価の対象にはなっていない」と思います。
例えば、「面接に外遊び帰りのような汚れた服装で挑んだ」、「運動考査にヒラヒラのスカートで挑んだ」、となれば、清潔感がない、運動に適した服装でない、と印象は良くないと思います。
直接的に服装の評価の対象にはならなくても、印象が悪ければ考査にも多少なりとも響くのではないかと思います。
そして、経験から言えることですが、面接にキレイ目のカジュアルスタイルで挑んだり、運動考査にキャラクターの絵柄が入っているトレーナーや長ズボンで挑んだりしても、全く評価は下がらない と思います。(想像ですが…)
これは、長女が実際に受験した時に、長女は面接にキレイ目のカジュアルスタイルで挑んでしまいましたが、第一印象で下げられたような感じはしませんでしたし、実際に合格しているので問題なかったと受け取っています。
また、運動考査では、面接でお受験スタイルだった女の子たちも、こぞってカジュアルスタイルで挑んでいました。いわゆるお受験スタイルの白ポロシャツに紺のハーフパンツという服装の子は目につきませんでした。
ただ、私は、実際にお受験スタイルで面接に来た複数の親子を見て、「ちょっと失敗したな」と思いましたし、少し焦りもしました。
幸いにも、長女はそこで引け目を感じずにいましたし、「かわいい服装で来ちゃったね!」と声を掛けたら、「そうだね!」と明るく答えていました。そこでもし、「みんなと違う」と泣き出してしまうような子だとかわいそうかもしれません。
なので、悩むのであれば、お受験スタイルもしくは準お受験スタイル くらいで整えておいた方が精神衛生上良いと思います。不合格になってしまった時に、「服装が原因かも」と後悔してしまうのも辛いでしょうからね。
国立小学校は、家柄や経済状態では選んでいない
国立小学校の場合は、あくまでも面接や考査、抽選で入学予定者を選んでいると思います。中にはもしかすると例外もあるのかもしれませんが、長女が受験した地方の国立小学校の場合は、不正入学は非常に難しい と感じました。
また、家柄や経済状況を見て、合否の判断は下していないと感じました。
ただ、実際に通っている子たちは、医者や弁護士、自営業などの裕福な家庭の子が多いとは思います。でもそれは、そのような層の子たちが受験する母数が多いので、必然とそうなっていると思います。
それと、外から見た印象として、そういう裕福な子たちしか通わない、というようなイメージもあるようです。でも実際は、我が家のような普通の家庭の子もたくさん通っています。
ですから、受験時の服装を見て、ブランド名からその家庭の経済状況を推測して選んだり、それよりも以前に願書で家柄を見て選んだりしていることはないと思います。第一、願書に、親の職業を書くような欄はありませんでした。
一方、私立小学校の場合は、服装は重要視されると思います。校風に合っているものか、そして、経済状況も見られているように思います。やはり私立小学校の場合は、国立小学校とはいろいろと違うと感じます。
そうはいっても、それほどブランドに詳しくない私でも分かるブランドロゴを見て、面接のために何万円もかけて準備してきたのね!?すごいなー!と思う子も何人かいました。
地方の国立小学校受験でも、お金をかけてくる人はいる
地方での小学校受験の場合、国立小学校か、数校の私立小学校くらいしか選択肢がありません。私が住む地方でも、国立小学校1校に、私立小学校が2校です。
そして、レベル的には国立小学校の方が上、というのが一般的なイメージです。そして、国立小学校が不合格だった場合、私立小学校を選ぶ家庭はそれほど多くなく、ほとんどは公立小学校を選びます。
また、初めから私立小学校を志望する場合は、やはり裕福な家庭が多いです。開業医や弁護士などが多い印象です。
この地方の私立小学校が実際に、どのような利点があって、公立小学校とどのような違いがあるのか、詳しくは分からないのですが、寄付金をたくさん出せて、地元で権力者の家庭であれば、相当優遇されるのではないか、と感じます。
実際に、代々開業医の家庭のお友達の子が通っていますが、話を聞くと、「そこまで良い待遇ならば、入学させたい」と思ってしまいます。でもそれだけの対価を支払っているのだから、当たり前のことなんですよね。
それから、親族のほとんどが国立大学附属に通っているから、何が何でも国立小学校に入れたい、という裕福な、地元の名士のような家庭も存在します。そのようなところに嫁いだ友人がいますが、「国立大学附属に入れなくてはいけない」というプレッシャーもなかなか大変そうです。
合格のために、1歳にならないくらいから、幼児教室に通ったりして準備を進めてきている家庭もあるのです。それこそ、いくつもの習い事もして、毎年、年間100万円以上かけていたりします。
そして、長女・次女が通う国立大学附属では、幼稚園・小学校・中学校とあり、受験機会は、「幼稚園の三年保育」「幼稚園の二年保育」「小学校」「中学校」の4回で す。大抵、幼稚園か小学校で入れますので、3回の受験機会で合格させなければいけません。
いずれの受験でも、考査の後に抽選がありますから、考査で受かっても抽選で落ちてしまうことが多々ある のです。長女の受験の時にも、お金をたくさんかけてきたんだろうな、という2組の親子が抽選で不合格になってしまっていました。
親子で泣きながら帰る姿を見るのは、非常に辛いものでした。
我が家の場合だったら、不合格になっても、「公立小学校に決まったね!頑張ろうね!」と無理にでも前向きにして帰ったと思います。
背負っているものや積み重ねてきたもの、かけてきた時間や金銭に大きな差があるんだろうな、と思った瞬間でした。
国立小学校受験時の服装、普段着でも良いって本当? まとめ
一般的にお受験スタイルというものがあります。
地方の国立小学校の場合は、全員がお受験スタイルで臨む訳ではないですし、お受験スタイルでなくても問題はないです。長女は、キレイ目のカジュアルスタイルで普段着でした。
また、経験からの判断ですが、長女が受験した国立小学校では、服装で合否の判断はされていないと感じました。同様の国立小学校は多いような気がします。
ですが、服装であれこれ悩むならば、後悔しないように、お受験スタイルで挑んだ方が精神衛生上良いと思います。