国立小学校、双子での受験も少なくありません。
では、双子の合否は必ず同じなのでしょうか?双子なら、二人とも合格、もしくは二人とも不合格なのでしょうか?どちらか片方だけ合格するということもあるのでしょうか?
国立小学校における双子の合否について書いていこうと思います。
この記事に書いてあること
国立小学校、双子なら両方一緒に入学できる?
国立小学校、双子ならば両方一緒に入学できるのでしょうか?
国立小学校は、双子という理由で優遇されない
双子で同じ国立小学校に通っていることも少なくありません。
双子で国立小学校を受験して二人とも合格すれば、入学資格はもらえます。けれども、双子だから、という理由で優遇されることはないです。
ですから、双子で国立小学校に通っているのは、二人とも合格した、という結果論なのです。
国立小学校受験、双子の合否はそれぞれ
そのため、国立小学校を双子で受験した場合、合否はそれぞれなのです。
双子だから二人とも合格、二人とも不合格、ということは一切なく、それぞれに合否がつきます。ですから、二人とも合格もあれば、二人とも不合格もあるし、一人だけ合格ということもあるのです。
私立小学校ならば、双子の合否を考慮してくれる場合も
国立小学校の場合は、双子であっても合否はそれぞれで、双子だからという理由で合否が変わることはないです。しかし、私立小学校の場合は別です。
私立小学校によっては、双子ならば合否は一緒、という学校があります。二人とも合格、もしくは二人とも不合格。一人だけ合格はない、ということです。
もし、絶対に双子を同じ小学校に通わせたい、と思うならば、そのような私立小学校を受験させるか、地域の公立小学校に行かせる方が良いです。
とりあえず、双子で国立小学校を受験させて、結果次第で決める、ということもアリではありますが、どちらか一人だけ合格の場合、国立小学校の入学を辞退して別の同じ小学校に入れる、というのは心情的に受け入れられるものなのか、ちょっと心配になってしまいます。
国立小学校受験、双子のどちらかだけ合格したら?
双子で二人とも国立小学校を受験させた場合、結果としては、どちらも合格、どちらも不合格、どちらか一人だけ合格の3パターンです。正確に言えば、どちらか一人だけの合格は2パターンですので、全部で4パターンになりますが。
二人の合否が同じ場合は、特に悩まずに済むと思いますが、問題は双子の合否が分かれた時です。その時の選択肢はいくつかありますよね。
別々の小学校に通わせる
双子で、国立小学校受験の合否が分かれた場合、合否のままに別の小学校に就学するという選択肢があります。
国立小学校と公立小学校、または国立小学校と私立小学校。東京都内など、複数の国立小学校を併願できる場合は、別々の国立小学校に通う、ということも出てくるかもしれませんね。
生まれた時から同じ時間を過ごしている双子が、別々の小学校に入学するというのは、本人たちにとっても、親御さんにとっても、不安は大きいかもしれません。
けれども、一番の問題は、別々の小学校に通わせて、親が対応できるかどうか、だと思います。学年が異なる兄弟ならまだしも、同じ学年なので、行事が重なる可能性も高いですし、入学直後は親による送迎もあるかもしれません。
また、学校で使う教科書や進み具合が異なるということも出てきます。家庭での宿題や学習のフォローが二人同時にできるかどうかも、考慮する必要があります。
そして、双子それぞれに関わる友人関係やママ友関係などが出てきます。同じ小学校ならば、それほど負担にならないことが、違う小学校に通うことで2倍になります。
それぞれの子供の負担も考える必要はありますが、まずは親の負担と対応できるかどうかをよくよく考えた方が良さそうです。
国立小学校を辞退して、同じ小学校に通わせる
双子の合否が異なった場合、せっかく合格をもらった国立小学校を辞退して、二人とも同じ小学校に通わせる選択肢もあります。
地域の公立小学校、もしくは二人とも合格できた私立小学校になるでしょうか。
双子がそれぞれ違う小学校に通うよりは、同じ小学校に通ってくれた方が親としては楽になるでしょう。
ただ、その場合のリスクというか、生じる感情など、多少考慮した方が良いかもしれません。国立小学校への思い入れが強いほど、理由がどうであれ、合格したのに辞退してしまった、という思いは強く残ると思います。
そして、通わざるを得なくなった公立小学校や私立小学校に対して、マイナスの感情が強くなってしまっては、親も子も6年間通うのは大変になりそうです。
そのため、国立小学校受験前に、「二人とも合格しなければ、他の小学校を選ぶ」としっかりと気持ちを固めておいた方が良いです。もしくは、どちらかだけ合格することを考えて、受験自体を止める、というのも一つだと思います。
ただ、その場合、「もし国立小学校を受験していたら、二人とも合格したかもしれないのに」という思いが生じる可能性もあるのですが。
いずれにしても、双子で国立小学校を受験する場合は、「どちらか一方だけ合格した場合はどうするか?」、事前に考えをまとめておいた方が良さそうです。
とりあえず別の小学校に通わせて、別のチャンスを狙う
とりあえず、国立小学校に合格した方をそのまま入学させて、もう一人を他の小学校に入学させて、別のチャンスを狙うという方法もあります。
国立小学校によって対応が異なるのですが、学校によっては、途中編入の制度があるところがあります。編入制度がある国立小学校ならば、編入試験を受けられる時に再受験してみることができます。
それから、中学があるならば、小学6年間は諦めて他の小学校に通い、中学に入学するタイミングで、国立中学校を受験することもできます。
まずはそういう別のチャンスがあるかどうか、調べてみると良いかもしれません。
場合によって選択肢が異なる?
最後に、場合によって選択肢が異なることもあるかもしれませんね。
というのは、どちらか一人が合格したら、と言っても、二人をAとBとして、Aだけが合格した場合は●●だけど、Bだけが合格した場合は△△と選択肢が異なることもあるでしょう。
例えば、Aが男の子、Bが女の子の双子で、Aだけが合格した場合はAはそのまま国立小学校でBは私立の女子小学校に入学させる。でも、Bだけが合格した場合は、国立小学校は辞退させて二人とも一緒に共学の私立小学校に入学させる、とか。
家庭ごとに事情や考えは異なるでしょうが、そういう選択肢がある場合は、事前に決めておいた方が良いです。いざ、その時になってから悩むとなると、正しい選択ができないかもしれませんしね。
双子で違う小学校に通うこと
双子で違う小学校に通うことは、何か問題が起きたり、困ることが起きたりするのでしょうか?
一番に思うのは、登下校の付き添いや学校の行事など、子供のための学校の用事が重なった時に親がこなせるかどうかだと思います。特に、国立小学校は通学区域が広いですから、ご自宅から結構距離がある場合は、その分親の負担も大きくなりがちです。
また、同じ小学校に通っていれば、双子の二人の中で共通の話題や価値観を常に築くことができますが、別の小学校に通うことで、それらが難しくなってしまいます。
すると、子供たちの関係性にも影響があるかもしれません。お互いに良い方向で刺激し合えば良いのですが、それだけとは限りませんので、慎重に検討した方が良さそうです。
ただし、国立小学校の場合、兄弟で別の小学校に通う家庭は非常に多くあります。そのことで何かしらの影響を受けている家庭はあると思いますが、親の努力で乗り越えているケースが多いように感じます。
双子が優遇される国立小学校もある?
国立小学校は合格基準を公に示されていなかったり、抽選があったりと、ある意味、不透明な部分が多くあります。それ故に、確実に合格できる、という自信を持ちにくかったりもします。
その中で、「双子が優遇される国立小学校はあるのでしょうか?」
全国70以上ある国立小学校なので、実際に、そのように双子を優遇する国立小学校があるかどうかは分かりません。研究課題が双子だから、双子を優先的に合格させる、というような噂もネット上で見かけることもありますが、実際にはそういうこともあるのでしょうか?
一校周知の事実として双子が優遇される国立中学校はありますよね。同じような国立小学校があるかどうか、ネットで調べてみましたがそのような情報は見当たりませんでした。
そのため、「双子を優遇する」と公言している国立小学校は今のところ存在しないと思って良いと思います。
双子が揃って国立小学校に入学するには、二人ともに、国立小学校を受験し、考査や抽選を突破し、入学許可をいただくしかありません。もしくは、附属の国立幼稚園を受験して合格をもらい、国立幼稚園からのもち上がりで双子揃って国立小学校に通う、という方法でしょう。
ただし、国立幼稚園の受験でも、双子だからこそ優遇されるということはないと思いますので、実力と運で合格を勝ち取るしかありません。
国立小学校、双子の合否は同じ?片方だけ受かることもある? まとめ
国立小学校を双子で受験した場合、双子であることを考慮されて、合否が同じになることはありません。子供一人ひとりが考査や抽選の結果を受けて、双子それぞれが、ともに合格をもらうしかありません。
ですので、万一、どちらか片方だけ合格した場合は、どうするのか、十分に検討しておく必要があります。
また、兄弟で国立小学校に通う家庭も多いですが、別の小学校に通わせせている家庭も多いです。その場合、親の負担が大きくなることは否めません。そして、双子となると、同じ学年で二人ですから、さらに親の負担が大きくでしょう。
どうしても双子を同じ小学校に入学させたい場合は、地域の公立小学校や、双子であることを考慮してくれる私立小学校の方が無難な選択かもしれません。