国立小学校に通うメリットとデメリット

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国立小学校に通うメリットとデメリットについてです。

国立小学校に入学するには、考査や面接、抽選を経なければなりません。子供にも親にも結構な負担がかかりますが、そこまでして国立小学校に入学するメリットとは何でしょう?そして、国立小学校に通うデメリットもあるのでしょうか?

我が家は長女が国立小学校に通っていますが、いくつかデメリットがあるものの、それを大きく上回るほどのメリットを感じています。

そして、一番のメリットは、そこに集まる子たちとの交流 です。

CHECK!

国立小学校に通うメリット

国立小学校に通うメリットはいくつもありますが、具体的にあげると下記のようなことです。娘も私たち親も同じようなことにメリットを感じています。

・選ばれた子たちが集まっている
・価値観や意識レベルが似たような子が集まっている
・教育熱心な家庭が多い
・学級崩壊やいじめなどが少ない
・個性的な先生が多い
・質の高いユニークな授業
・サポートする先生(大学生)がいる
・安心して通える環境

同じようなことをメリットとして並べていますが、総じて言うと、国立小学校に集まる子達と先生と同じ空間で同じ時間を過ごせることが、国立小学校に通う最大のメリットです。

国立小学校に入学する子はある一定レベルをクリアしている


国立小学校は、考査や面接、抽選を経て、入学する権利を獲得 できます。国立小学校に入学するための考査や面接は、簡単で誰でも通過することができるようなものではありません。

我が家の長女は、国立小学校の受験を決めて約2ヶ月で準備をして、合格をいただきましたが、ちょこっとやれば簡単に合格できる訳ではありません。この2ヶ月の間、こなしたプリントは600枚以上ですし、口頭試験や面接などの練習もたくさんしました。

また、早々に国立小学校受験を意識した家庭では幼稚園入園もしくはそれ以前から何かしらの対策を始めていますし、ほとんどの方は、1年ほど前からお受験塾や幼児教室に通って準備を進めてきます。

ですから、ある一定レベルのあらゆる能力をもった子たちが、国立小学校には集まっているのです。決して、裕福な家庭や地元の権力者だから選ばれる、ということではないです。

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国立小学校は意識レベルが高く、教育熱心な家庭が多い


このように、国立小学校の考査や面接を突破してきた子たちですから、比較的意識レベルも高いですし、教育熱心な家庭が多いです。

そして、国立小学校に通わせるような家庭では、徹底した家庭学習や塾通いをしていることがほとんどですので、授業は比較的スムーズに進み、発言も活発で、活気ある授業風景 を見ることができます。

当然、手を挙げて発言する子がからかわれたり、陰口を叩かれたり、なんて低俗なことは起きません。

また、国立小学校の場合、授業中に出歩いたり、先生の話を聞かなかったりするような子もほぼいないので、学級崩壊等、劣悪な授業環境になることもほぼないです。

国立小学校は、「授業なんてどうでもいい」「勉強ができなくても構わない」という家庭も子供達もほぼ皆無なので、同じような価値観で親子共々付き合いやすい環境 になります。このような国立小学校の環境は、大きなメリットだと感じています。

国立小学校は、いじめ問題が起きにくい

また、国立小学校はいじめ問題も発生しにくいです。

ただ、子供によくあるようなちょっとした仲間外れやいざこざはあります。国立小学校とはいえ普通の子供たちですし、それぞれの性格などもありますから、みんなが絵に描いたような良い子という訳ではありません。

ですが、何かしら起きたら、それぞれが自分なりに解決策を導き出し、前向きに歩んでいるような印象です。先生方も積極的に関わってくださっています。

そして、国立小学校は「いじめをしたら退学」 です。こんなにはっきりとは書いていませんが、誓約書に署名して提出してあります。ですから、子供の様子をしっかりと見て、躾や教育をきちんと行っている家庭が多く、その点でも安心です。

昨今、大きな問題に発展しがちないじめ。このようにいじめが起きにくい国立小学校の環境は、子供を通わせるのに安心できるものであり、大きなメリットです。

国立小学校の先生は個性的で、ユニークな授業


国立小学校の先生方は、大学から派遣されてきている場合と、公立小・中学校から異動されてきている場合があります。いずれも、教育熱心で個性的な先生が多く、将来的に校長となるような方が多いようです。

また、公立小・中学の先生が国立小学校に異動するということは、先生方の研修という意味合いもあるような気がします。子供達の入学可能地域だけでなく、他の地域からも先生方が来ています。

国立小学校の先生方は、全体的にきちっとした印象で、自信を持って授業を進めている様子が伺えます。授業参観を見に行っても、不安になることは何もなく、見ている親の方も楽しませてもらっている感じです。

そして、国立小学校は、教科書通りにただ授業を進めるのではなく、ユニークな授業が展開 されることが多いです。子供達から何かしら意見が出れば、それを実現するために急きょ予定が変更されたり、後日、実行されたりすることもあります。

国立小学校は予定が変わってもついていける子ばかりですし、それに対して不満を国立小学校側に言う父兄はいないと思いますが、もしそのような状態が気になるようだったら国立小学校は向かないと思います。

国立小学校に集まる先生方は、やる気のないような先生は一人もいませんので、子供達も楽しい毎日を過ごせますし、子供を預ける親としても本当に安心です。これは国立小学校の大きなメリット だと思います。

国立小学校にはサポートする先生や教育実習生が多い

国立小学校は、国立教育大学もしくは教育学部に附属している小学校です。そのため、国立小学校には児童をサポートする先生(大学生)がたくさんいますし、教育実習生もたくさん来ます。

国立小学校の子供達は、大学生のお兄さんお姉さんが大好きですし、担任の先生だけでなくサポートしてくれる先生(大学生)とも接することで良い影響をたくさん受けています。

また、国立小学校には教育実習生もたくさん来ます。クラスに何人も割り当てられますので、教育実習期間は、大学生の授業がほとんどになったりします。

国立小学校の先生方に比べれば、まだまだ未熟な未完成な授業になりますが、子供達はお兄さんお姉さんの授業を楽しんでいるようです。

私自身が小学生だった頃を思い出すと、教育実習生が来る期間は本当に楽しくて、大好きでした。自分のクラスに教育実習生が来なくても、他のクラスの先生のところにお話に行ったり、一緒に遊んだり、楽しかったことをよく覚えています。

理科の男性の教育実習生の先生が上手なイラストをたくさん描いてくれたことや、優しい女性の先生が一緒に遊んでくれたこと、今でもはっきりと覚えています。

私がそんな感じの小学生だったので、そのような機会が多い国立小学校の子供達は、正直楽しくて仕方がないだろうな、と思いますし、国立小学校に通う長女が羨ましい限りです。

私としては国立小学校のメリットと感じていますが、デメリットと思う方も少なくないと思います。

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国立小学校に通うデメリット

・通学に時間がかかる、不便
・近所に友達ができにくい
・先生方の研究関連で短縮授業が多い
・教育実習生の受け入れが多い
・月々の支払いが公立よりも多い

国立小学校に通うデメリットも当然あります 。けれども、我が家の長女の場合は、デメリットよりもメリットの方が多く感じているので、あまりデメリットを意識していないようです。

国立小学校は通学に時間がかかる


国立小学校は全員ではないですが、多くの子が、遠くから通学しています。

我が家の長女の場合も、国立小学校まで公共交通機関を使って40分ほどの距離です。長女の通う国立小学校には、さらに遠くから通う子もいますし、徒歩で数分の子もいます。合格と同時に国立小学校の近くに引っ越す人もいます。

中には自宅から国立小学校に着くまでに、満員電車に揺られる子、二度三度公共交通機関を乗り換える子、本数が少ない公共交通機関で通う子、もいます。我が家よりも、通うのが大変そうだな、という子もたくさんいます。

それでも子供達は頑張って毎日通っていますので、通い慣れればそれほど大変ではないようです。しかしながら、小さな子が時間をかけて国立小学校に毎日通うとなると、体力的にも精神的にも大きな負担にはなります。

我が家の場合、地元の公立小学校を選べば、徒歩10分の距離でした。そのため、時折、国立小学校ではなく、公立小学校に通わせるべきだったかな、と頭を過ぎることがあります。通学にかかる時間は、大きなデメリット ではあります。

でも、毎日楽しく国立小学校に通う長女を見ていると、「国立小学校を選択して良かったんだ」と思いますし、長女自身はすでに通学には慣れたようです。お友達と一緒に帰るのも楽しいようです。

国立小学校に通うと近所に友達ができにくい

国立小学校の場合は、ほとんどの子が地元の小学校の学区外になります。我が家もそうです。地域の公立小学校だったら徒歩10分の距離ですが、国立小学校までは公共交通機関を使って40分。

近所に同じように国立小学校に通う子は見当たりません。

そのため、国立小学校に通っていると、近所に友達ができにくくなります

また、小学校入学前は、同じ幼稚園に通って仲良しだった近所の子たちも、通う小学校が異なると、だんだんと疎遠になってきてしまいます。その子たちにも、通う小学校での友達関係などができてきますので、ある意味、仕方がないことです。

ただ、帰宅後の友達との遊びは、低学年のうちは親がついて行ったり、親同士が約束をして成り立ったりもしますので、近所に同級生がいないというのは別に気にしなくても良いかな、と思います。公園で一緒になった子とは、通っている学校が異なっても仲良く遊べていますし。

それに、習い事や塾に通う子も少なくないですし、宿題や家庭学習もありますし、毎日、放課後に友達と遊ぶ余裕がある子ばかりでもないと思います。土日に友達と遊ぶ子も少数派だと思います。

平日も、家に着くのは16時過ぎくらいですので、それから友達と約束して遊ぶというのはあまり想像ができません。

近所にお友達ができにくいことは、国立小学校のデメリットと思う方もいるでしょうが、我が家の場合は、特に気にならないデメリット です。

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国立小学校は、先生方の研究関連で短縮授業が多い

国立小学校は教育研究機関でもあるので、先生方の研究や研修関連で短縮授業になることが多いです。他校から先生方が来る研究授業もあります。

その分、国立小学校は授業時間が減る、授業が予定通りに進まない、ということが多々起きます。この辺を国立小学校のデメリットと捉える人も多いでしょう。

しかしながら、教育研究機関でもある国立小学校が年柄年中短縮授業で、研究目的の公開授業をしているかというと、決してそうではありません。一般の公立小学校よりも多いですが、授業は授業できちんと進められています。

ですので、そんなに気にすることもないかな、と私は思っています。むしろ、時には短縮授業で早く帰れた方が、普段できないことができますし、子供達もリフレッシュ できます。

我が家の場合は、娘が通う国立小学校が短縮授業の時は、一緒に買い物に行ったり、家で一緒にお菓子を作ったり、スライムを一緒に作って遊んだり、何かしらやるようにしています。

とはいえ、私の場合は在宅ワークをしていますので時間に融通が利きますが、両親ともに仕事で短縮授業などイレギュラーな対応が難しい家庭にとっては、やはり国立小学校のデメリットになりそうです。

国立小学校は、教育実習生の受け入れが多い

先にメリットとして書いてしまったので、矛盾しているかと思うのですが、「国立小学校は、教育実習生の受け入れが多い」ということをデメリットに感じている人も多いと思うので書いておこうと思います。

国立小学校は国立教育大学もしくは教育学部の附属小学校です。そのため、大学生の教育実習期間には、公立小学校よりも多くの実習生が国立小学校に来ます。その数、40~50人です。

1クラスに何人もの実習生が割り当てられるため、その教育実習期間の授業は、教育実習生によるものが多くなります。当然、担任の先生方に比べれば未熟な授業ですし、スムーズに進まないこともあると思います。

けれども、子供達にとっては、大学生のお兄さんお姉さんによる授業は、それはそれで楽しくて面白いもの のようです。実際、私自身が小学生の時を思い出しても、とっても楽しかったのを覚えています。

国立小学校に通わせたい親としては、授業が遅れてしまうんじゃないか、大切な内容が子供達に十分に伝わらないんじゃないか、と思うかもしれませんが、そんなに心配することもないと思います。

実際に国立小学校に通わせている親から、国立小学校側にクレームがいくようなことはほぼないと思います。それを承知の上で通学させていますし、気に入らないのであれば地元の公立小学校に転校することも可能です。

また、国立小学校に子供を通わせている家庭は教育熱心な場合が多く、家庭学習や塾などで学校以外の学習機会を設けていますので、教育実習で未熟な授業が行われてもフォローすることが十分できます。

国立小学校は教育実習生が多いというのはその特性から変えられることがないことだと思いますので、この点を大きなデメリットと感じてしまう場合は、国立小学校に通わせるのは向かない でしょう。

国立小学校は、月々の支払いが公立よりも多い


国立小学校は公立小学校よりも、月々の支払額が多いです。長女が通う国立小学校の場合は、地元の公立小学校の約2倍 です。

そして、通学にかかる公共交通機関の定期券や登下校時の連絡手段として持たせているスマホにかかる費用などを合わせると、毎月、公立小学校の3倍近い額がかかっています。

ちなみに、国立小学校の学費は、公立小学校と同じく無料 です。給食費も大差ないかと思いますので、その他にかかる費用として差が大きいのは、PTA会費や助成会費などだと思います。

国立小学校は、公立小学校のように国や都道府県からの助成がなく、国立大学は独立した国立大学法人となりますので、そこに附属した小学校はなかなか厳しい財政だそうです。

そのため、助成会費などの名目で徴収される額が生じます。入学が決まった時点でも、3万円ほどの助成費の徴収 がありました。私自身、国立小学校は安いと聞いていたので、ちょっとビックリでした。

公立小学校と比べて支払い額だけを見ればデメリットといえばデメリットです。

ただ、毎月、公立小学校の2倍かかる国立小学校ですが、毎日子供たちが過ごす環境、一緒に過ごすお友達や先生方の質などを考えると、実は安いくらいだと思います。

国立小学校と同じように、考査や面接等を経て入学できる私立小学校の場合は、それ以上の高額な費用がかかります。1年間、何十万円から100万円超えとなります。そのような私立小学校に比べれば、国立小学校は格安で通えて、大変お得だと思います。

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国立小学校、デメリットよりもメリットが勝れば受験


国立小学校は入学するまでに考査や面接、抽選をパスしなくてはなりません。その国立小学校が求めている一定のレベルをクリアしないといけませんし、そのためにはある程度の訓練や練習が必要 となります。

国立小学校を受験する子だけでなく、親も一緒になり、時間や手間、費用をかけて準備 することになります。もちろん、中には何も特別な準備をせずに国立小学校に合格して入学する子もいますが、それでも、ある一定のレベルをクリアしていることには間違いありません。

そして、考査や面接の内容はそれぞれの国立小学校で異なると思いますが、長女の通う国立小学校の考査や面接はものすごく簡単なものだった訳ではありません。

一見簡単な問題でも、国立小学校の受験日には、緊張感の漂う雰囲気で、秒単位の短い時間で答えるとなると、一気に難度が上がります。

それと、国立小学校の受験項目の中には机上のペーパー試験対策だけでは不十分な行動観察というものがあります。遊んでいる姿や初めて試験場で会った数人の子達と協力して何かをする姿を評価されるのです。

行動観察は、特に普段の行動が出やすいです。家庭での躾、幼稚園や保育園での振るまいがそのまま出ますので、いわゆる机上の受験対策だけでは通用しないのです。

それだけの準備や対策が必要となりますので、国立小学校を受験をする場合には、メリットとデメリットをよく考えて、デメリットよりもメリット勝った時点で国立小学校の受験を決めた方が良いです。

特に大きなところでは、国立小学校への通学にかかる時間と月々の支払いだと思います。後々、「公立小学校にしておけば良かった」と後悔しそうな点は、この2点だと思います。

国立小学校受験対策は、その年齢の子に必要なこと


国立小学校の考査に出題される問題は、その年齢の子に必要なことばかりだと思います。国立小学校受験なのに、例えば、中学レベルのようなことが問われるわけではないのです。

とはいえ、何の対策や準備もしなくても、スラスラと解けるものばかりではありません。早い人は幼稚園入園前後から、ほとんどの人は国立小学校受験の一年ほど前から、お受験専門塾や幼児教室などに通って準備を進めてきます。

国立小学校受験を考えなければ、やることはなかったような問題などもたくさんありますが、それらはその年齢の子に必要な内容ばかりなのです。やらないよりやった方が良い、と思うものばかり です。

ですので、我が家の場合、国立小学校受験を決めてからプリント600枚以上、口頭試験の対策などもたくさんやりましたけど、国立小学校受験だけでなく、長女にとってプラスになるように考えて、教材などを用意していました。

ですので、長女の場合、2ヶ月間の家庭学習のみで対策をして合格しましたが、実際の考査でできなかったことは合格後に復習 をしてできるようにしておきました。

特に、国立小学校受験は、能力とは関係がない抽選もありますので、もし不合格だったとしても、無駄にならないことばかりです。その子のために、と考えてやっていく方が後々活きてくると思います。

それから、中には何の対策もせずに国立小学校を受験し、考査・面接をクリアして、運良く抽選も当たって合格してしまう子がいます。もともとそれだけの能力があったのだと思います。

けれども、実際に国立小学校に入学して、ともに同じ環境で同じ時間を過ごすならば、できれば、考査で問われるような内容はしっかりと習得しておいた方が良いです。

ただ単に、国立小学校受験で問われた問題に的確に答える、というだけではなく、思考力や分析力などの訓練にもつながりますので、同等のベースを作っておく方が子供が苦労しないと思います。

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国立小学校に通うメリットとデメリット まとめ

国立小学校に通うメリットとデメリットはいろいろとあります。

<国立小学校に通うメリット>
・選ばれた子たちが集まっている
・価値観や意識レベルが似たような子が集まっている
・教育熱心な家庭が多い
・学級崩壊やいじめなどが少ない
・個性的な先生が多い
・質の高いユニークな授業
・サポートする先生(大学生)がいる
・安心して通える環境

<国立小学校に通うデメリット>
・通学に時間がかかる、不便
・近所に友達ができにくい
・先生方の研究関連で短縮授業が多い
・教育実習生の受け入れが多い
・月々の支払いが公立よりも多い

デメリットよりもメリットが勝った場合に、国立小学校受験を決めると良いと思います。

また、国立小学校に対するメリットとデメリットは、人によって多少異なると思います。ご自身で、対象となる国立小学校の情報をできるだけ集めて、メリットとデメリットを比べて判断することが重要だと思います。

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