国立小学校、寄付金の納付義務はあるのでしょうか?
私立小学校のように、寄付金が当たり前の環境とは違って、国立小学校は公立小学校同様、授業料無料で、教材費等も安価で、と思っていたら、実際は全然違いました。
寄付金、という名ではありませんが、公立小学校ではないであろうお金の徴収がありました。とはいえ、私立小学校の比ではないのですが。
この記事に書いてあること
国立小学校でも寄付金があるって本当?
国立小学校、国立なのに寄付金があるって本当なのでしょうか?
答えは… 本当です。
とはいっても、寄付金という名目でない場合が多いと思います。また、私立小学校のように、何十万円も寄付しなければいけない、ということはないです。
公立小学校と同じように考えていたらビックリ!
私もそうですし、同じように国立小学校受験組のママさんもそうなのですが、実際に入学が決まって、費用などの話があると、「高くてビックリした!」という反応です。
「え? 公立小学校よりもこんなに高いの?」と本当に驚きました。
月々の学校への支払いは、近くの公立小学校約2倍、通学にかかる交通費なども入れると約3倍になってしまいます。
私なんて、国立小学校に支払う金額は公立小学校と同じくらいか、むしろ安いとさえ思っていたので、月々の支払いが高いし、入学のタイミングで寄付金のようなものがあったりして、出費が思う以上に多くてビックリでした。
名目が異なっても、実質寄付金?
国立小学校の寄付金は、私立小学校のように、“寄付金”として集金されることは少ないように感じます。どんな名目で集められるのでしょうか?
例えば、後援会費、環境設備費、教育支援金、助成金、などです。漠然とした“寄付金”よりは使途が明確化されているので、より分かりやすい気はしますが、寄付金には変わりないかな、と思います。
長女が国立小学校に入学した時には、入学のタイミングで3万円の納付義務がありました。全員納付のもので、希望制ではなかったです。また、全員一律3万円だったので、金額に悩むことがなく、その点では楽でした。
私立小学校のように、1口●万円、なんてなっていたら、何口寄付すべきか悩みそうですし、そもそも寄付しなくても良いのか、も悩みそうです。
国立小学校でも、上限のない寄付金がある?
我が家の長女が通う国立小学校の場合は、一人3万円と全員に納付義務があるものだけでした。
しかし、中には、私立小学校のように“1口5万円”などと決まっている国立小学校もあります。また、1口だけの納付の方もいれば、複数納める方もいます。中には何十万円と納める方もいるようです。
それと、かなりの少数派だとは思いますが、納めない、という選択をする方もいるそうです。
納付額自由、納付義務もないような寄付金であれば、納めない、という選択肢もありますが、子供たちが日々お世話になっている学校のために使われるわけですから、最低額くらいは納付した方が良いんじゃないかな、と個人的には思います。
国立大学の法人化により財政難
国立小学校への寄付金ですが、国立大学が独立行政法人化したことによって、財政難に陥っていることが原因のようです。
長女が国立小学校に入学する時に3万円の納付義務がありましたが、「大学からの助成金だけでは足りないので…」という説明がありました。
ちなみに、国立幼稚園も同様です。次女が国立幼稚園に入園するタイミングで、2万円の納付義務がありました。理由は、国立小学校と同じように、「大学からの助成金だけでは足りないので…」ということでした。
また、中には、●●改修工事のため、●●の設置のため、と都度使途を明確にした、寄付金集めもあるようです。このように使途が明らかであればあるほど、私個人としては、気持ち良くお金を出せる気がします。
国立小学校、寄付金のおかげで整っている設備や環境
国立小学校と言っても、全国に70校以上あるので、それぞれ差はあると思うのですが、長女が通う国立小学校の場合は、この寄付金のおかげで、設備や環境が整っているように感じます。
例えば、全教室冷暖房完備ですし、トイレは全部ウォシュレット付きの洋式トイレ、廊下などもリフォームされていてとてもキレイです。
近くの公立小学校に通っている子の話を聞くと、トイレはほとんど和式で30年前と変わっていないらしです。臭いや薄暗さが怖いようですし、和式トイレに慣れていない子はトイレに行くことが苦痛で仕方ないそうです。
国立小学校への寄付金、各家庭に負担があるのは確かですが、子供たちが学校生活を過ごす上でより良い環境になっているのは分かるので、みなさん、納得済み、なのかもしれませんね。
国立小学校の寄付金、私立小学校よりは負担小さい
国立小学校の寄付金、公立小学校と比べてしまうと負担が大きいものですが、私立小学校に比べたら負担は小さいです。
私立小学校であれば、授業などで年間何十万円もかかりますし、中には100万円を超すところもあります。さらに、寄付金で、何十万円と支払うことになります。
そのような私立小学校に比べれば、国立小学校の寄付金は小さな負担です。
私立小学校よりも小さな負担で、公立小学校にはない良い環境で学べるわけですし、それを考えればお安い方かもしれません。実際には、かなりお得な環境だと思います。
とはいえ、国立小学校は公立小学校よりも2~3倍多くの負担がありますので、その時点で費用負担が難しいようであれば、国立小学校の受験は諦めた方がよいかもしれませんね。
国立小学校、寄付金はある?全員納付義務あり? まとめ
国立小学校、寄付金という名目ではない場合が多いように思いますが、あらゆる目的での納付義務はあります。長女が通う国立小学校の場合は、入学のタイミングで3万円の納付義務がありました。
また、月々の負担は、学校への支払いの他、通学用のバスや電車の定期代、居場所確認などのための携帯電話やスマホの費用などを含めると、公立小学校の2~3倍となります。
とはいえ、私立小学校に比べれば負担は小さいです。私立小学校よりも小さな負担で、公立小学校よりも良い環境で学校生活が送れる訳ですから、とてもお得な環境であることは間違いないと思います。