国立幼稚園受験対策として、運動考査がある場合には、公園遊びで体幹を鍛えることが非常に有効です。
全国の国立幼稚園が当てはまるかどうかは分かりませんが、我が家の姉妹が受験した国立幼稚園では、半分が運動考査、半分が口頭での考査でした。
この運動考査の受験対策ですが、受験対策塾や幼児教室に通うことも良いと思うのですが、普段の公園遊びで十分でもあるのです。
この記事に書いてあること
国立幼稚園、運動考査ってどんなことが出るの?
国立幼稚園の運動考査ですが、一体どんなことが出るのでしょうか?
我が家の姉妹が受験した地方の国立幼稚園の例を挙げていくと、
1.5mほど長さのトンネルの中をくぐって行けるか
平均台から落ちないように歩いて行けるか
50cmほどの高さに置かれている棒を落とさずに這って行けるか
マットで作られた山を登って下りられるか
5mほどの距離をダッシュして戻ってこられるか
階段を左右の足を交互に出して上って下りられるか
などです。
2,3歳児にとって、そこまで難しいものが出る印象はありません。
ただ、やったことがあるか、慣れているか、クリアできるだけの体力があるか、体幹が鍛えられているか、は合否の分かれ目です。
また、まずは先生が見本を見せてくれるので、その見本をしっかりと見て覚えることが大切です。
そして後は、自分の順番がきた時に、きちんと見本の真似をして、クリアするように頑張ります。
例えできなくても、すぐに諦めてしまうのではなく、こなすように頑張ることが大切 です。
国立幼稚園受験対策、運動考査がどうやって対策をする?
国立幼稚園の受験項目である運動考査は、どうやって対策をしたら良いでしょうか?
受験対策塾や幼児教室で問題に慣れる
もちろん、受験対策塾や幼児教室に通って、実際に出題された過去問題や本番で出そうな問題を練習するのは良いのですが、それだけでは足りない と思います。
そのような塾や教室は、毎日ある訳ではなく、1回あたり1時間程度で、週に1回とか、月に3回だけとかだと思います。その時にやるだけの運動量では全然足りないのです。
塾や教室ではコツをつかんだり、問題に慣れたりすることが大切です。しかしながら、その時間だけで、実際に問題をクリアするだけの体幹を鍛えることは難しいと思うのです。
しっかりと体幹を鍛えることが大切
また、ある程度、年齢相応の体幹が鍛えられていれば、経験したことがない運動考査にあたっても難なくクリアできる可能性が高い と思います。しかし、何度もやったことがあるものでも、体幹が鍛えられていないとクリアできないことも多いのです。
実際に、長女が受験した時に、非常にお金をかけて対策をしてきたであろう男の子が一緒のグループになりました。運動考査になった時に、「もうやだ…」と半泣きで、それでも頑張っていました。
多分、その運動考査の問題は経験があるものだと思います。でもきっと、練習でもスムーズにできず、本番の考査でも出たので、思わず、「もうやだ…」という言葉が漏れてしまったのでしょう。
その子の場合は、受験対策塾での対策ばかりで、肝心な体幹が鍛えられていないがために、クリアが難しかったんだと思います。
けれども、その男の子は、決して諦めることなく、最後まで頑張っている姿を見せていました。
ちなみに、他の考査の出来具合がどうだったのか分かりませんが、考査は受かっていました。長女とは異性だったので、抽選の結果がどうだったのか、実際に入園できたのかどうかまでは分かりません。
推測ではありますが、塾通いばかりで、公園遊びで体幹を鍛える、ということが全くできていないように感じました。
実は公園遊びは非常に大切なのです。
公園遊びで体幹を鍛える
全身を使って遊具で遊ぶこと、公園内を走り回ること、やればやるほど体幹が鍛えられていきます。
実際に出題されている国立幼稚園の運動考査の項目も、実は公園ででも十分対策ができる内容なのです。直接的な対策をしなくても、公園遊びをたくさんしている子であれば、意外と難なくクリアしてしまうのです。
長女が特にこのパターンです。毎日のように公園に行き、思いっきり遊んでいました。その中で体幹が鍛えられていたようで、受験日当日は、初めてやる運動考査ばかりでしたが、すべて難なくクリアしていました。
次女の場合も、公園遊びはしっかりとやっていましたが、未就園児クラスで幼稚園に通っていたため、保育中に経験したこともいくつか出ていたようです。
つまりは、公園遊びでしっかりと体幹を鍛えて、過去問題などに慣れていれば、国立幼稚園の運動考査はクリアできるレベルになるのです。
公園遊びで体幹を鍛える方法
公園遊びで体幹を鍛えることがとても有効ですが、公園遊びと言っても、終始お砂場遊びをしていたり、公園内をゆっくりと散歩をしたりしている程度では効果は低いです。
体幹を鍛えるならば、やはり、遊具を使って、体いっぱい動かすことが大切 です。
例えば、滑り台やブランコ、ジャングルジム、トンネル、鉄棒など、公園によって設置してある遊具は異なると思いますが、いずれも体幹を鍛えるのにもってこいです。
滑り台
普通に階段を上って、滑る、これが一人でできるようになるかどうかも大切ですが、おすすめは、滑り台を下から上ること です。
もちろんマナー違反ですから、他の子がいる時には絶対に止めましょう。また、時に滑ったりして危険を伴いますので、自己判断・自己責任でトライしてみましょう。
我が家でも、他の子がいる時には絶対にやらせませんでしたし、一緒に遊んでいる時に他の子がやっている時には「危ないよー」と声かけをしていました。矛盾しているようにも思えますが、子供は小さくてもきちんと理解します。
「他の子がいる時には絶対に下から上ってはいけないけど、誰もいなくて、ママが見ている時にはやっても良いよ」と伝えていました。「下から上れるようになるのも、良い運動なんだよ」と。
実際の国立幼稚園の受験では、山のようにしたマットを上って下りる、というのが出ました。我が家の姉妹は、スイスイと上って下りられましたが、特に上りで苦戦している子が多かったようです。
ブランコ
初めから自分ブランコを漕ぐのは難しいと思います。腹筋やタイミングを必要とするので、まずは、ブランコが揺れていても、バランス良く座っていられるか どうかを試しましょう。
「絶対に手を放してはいけない」と再三言い聞かせて、注意深く様子を見ましょう。
次女はブランコが大好きで、初めはすぐに手を放しそうで見ている方も怖かったですが、徐々に慣れてきて、少しずつ漕ぐような仕草が出てきました。国立幼稚園受験当時でこんな感じでした。
ジャングルジム
高さがあるので一人で上るのは難しくても、上ろうとしているならば、手を貸してあげて1段目くらいは上れるよう促してみましょう。
それと、少し体をかがめて、頭がぶつからないように進む練習も有 効です。長女の国立幼稚園受験の時、棒に触れないように体を屈めてくぐる、というのが出ました。
どれくらい体を屈めればぶつからないか、体を屈めた状態で進めるか、経験のない2,3歳児にはなかなか難しいものです。
砂場の縁を歩く
砂場や花壇の縁がちょっと高くなっていたり、色で区別されていたりしたら、その上を落ちないように歩くのもオススメ です。
国立幼稚園の受験では、平均台の上を落ちないように歩くとか、線からはみ出さないように歩くとか、そういう問題がよく出ます。
高さがある場合は、まずは手をつないで歩く練習をして、徐々に一人歩けるようにしていきましょう。子供は、そういう場所を歩くのが好きですが、あまりに高いところは、落ちた時にケガをしてしまうこともあるので避けましょう。
ダッシュ(走る)
ダッシュする、走る、というのもとても大切 です。
「向こうの木のところまで走ろう!」「競争しよう!」と声を掛けると、俄然やる気になって一生懸命走る姉妹です。手加減しながら一緒に走ってあげると効果絶大です。もちろん、手加減しつつも、必死に走っているように装います。その方が子供もやる気になりますからね。
特に長女は走るのが大好きなのですが、国立幼稚園を受験した時も、国立小学校を受験した時もダッシュの課題が出ました。国立小学校の時は、秒数の制限もありました。
ストライダー
公園遊びとはちょっと違いますが、ストライダーもオススメです。
ブレーキ機能がないので、しっかりと親が見ていないと危険が伴うので要注意ですが、バランス感覚を養ったり、足で進むという行為を練習 したりできます。
自転車に早く乗れるようになる、という利点もありますし、体幹を鍛えられます。
トランポリン
トランポリンはなかなか遊ぶ機会がないとは思いますが、体幹を鍛えるのにとても有効 です。
我が家には、アンパンマンのトランポリンがあります。次女の2歳の誕生日にプレゼントとして買ったのですが、初めは立つのもやっとだったのが、すぐに立てるようになって、少しずつジャンプするようになって。
今では、上手にぴょんぴょん跳んで遊べるようになりました。
国立幼稚園の運動考査は全部できなくても大丈夫?
姉妹が受験した地方の国立幼稚園では、運動考査として、5種類の項目が出されました。
姉妹ともに、その5種類をすべてクリアすることができていましたが、クリアしないと即不合格になってしまうのでしょうか?
明確な評価ポイントは分かりませんが、「できなくても、諦めずにがんばる」ことが大切と言われています。どうしたらクリアできるのか、何度もトライする、努力する、ことが大切です。
挑戦もせずに、「できない」と諦めてしまうのが一番良くないと思います。
というのは、運動考査では、年齢相応の運動レベルがあるかどうかは当然見られていると思いますが、他に、国立幼稚園で過ごすにあたり、相応しい子かどうかが判断されていると思います。
自由保育が主になる国立幼稚園では、自ら考え動ける子、努力を惜しまない子、クリアするように工夫する子などが求められています。
ですから、何もしないままに、「できない」と諦めてしまうような子は国立幼稚園にもっとも相応しくないのだと思います。できなくても、とにかく、努力を惜しまない、頑張ることが重要です。
とはいえ、出題された5項目すべてをクリアすることができなければ、いくら諦めずに努力したとはいえ、年齢相応の運動力がない、と低い評価をされてしまうと思います。
国立幼稚園受験対策、公園遊びで体幹を鍛えよう まとめ
すべての国立幼稚園の考査に当てはまるかどうかは分かりませんが、運動考査がある場合は、公園遊びで体幹を鍛えることが重要です。
出題される項目は、2,3歳がクリアできるであろう年齢相応の内容ばかりですが、体幹が鍛えられていないとクリアが難しい 場合もあります。
また、出題された項目が、経験がないものだったとしても、しっかりと公園遊びで体幹が鍛えられていれば、難なくクリアできてしまうものが多いです。
受験対策塾や幼児教室で、過去問題や出そうな問題に慣れる練習をするのも良いのですが、運動考査の場合は、併せて体幹を鍛えることがおすすめです。方法としては、公園遊びがイチオシです。