国立幼稚園の学費は安いのでしょうか?高いのでしょうか?
国立幼稚園の学費は、一般的に、公立幼稚園に比べれば高めですが、私立幼稚園に比べると安いです。
ただ、国立幼稚園は、学費以外に、PTA会費や後援会費、助成金などの名目で月に数千円かかることもあります。
また、私立幼稚園の場合は、居住地の市区町村より補助金が出ることもありますから、結果的に、国立幼稚園の方が高くなることもあります。
では、国立幼稚園の学費について、詳細を見ていきましょう。
この記事に書いてあること
国立幼稚園の学費とは?
国立幼稚園の学費(保育料)は、年間73,200円です。前期と後期で2回に分けて徴収されることが多いようです。次女が通う国立幼稚園も同様です。
これは、全国に50ある国立幼稚園は、どこでも同じような気がします。
国立幼稚園の学費は月6,100円
国立幼稚園の学費(保育料)は、月々に換算すると、6,100円なので非常にお安いと思います。
ちなみに、長女が通った私立幼稚園は、月額の保育料は、22,000~25,000円でした。比べて見ると、3~4倍の差がありますね。
公立幼稚園の保育料は、月5,000~6,000円程度のところが多いようなので、多少、国立幼稚園の方が高くなりますね。私立幼稚園との差に比べれば、ほぼ同じ、という感じですが。
国立幼稚園、毎月の支払い額と内容は?
国立幼稚園の月々の支払い額と内容についてです。
国立幼稚園の学費(保育料)は、月々6,100円。ただし、年間73,200円の学費を前期・後期で二回に分けて徴収されるので、実際には月々の支払いはありません。
教材費 月々1,000円
クラス経費 月々1,000円
助成金 月々1,600円
PTA会費 月々2,000円
合計で、5,600円 になります。
そのため、月々にかかる費用としては、6,100円と5,600円で、11,700円になります。
私立小学校に通った長女は、月々32,000~35,000円くらい支払っていたので、それに比べたら1/3。かなりお安いです。
ただ、長女の場合は、毎日の給食費と通園バス代も含まれていたので、それらを引くと22,000~24,000円くらいかな。1/2ですね。
国立幼稚園入園時にかかる費用
国立幼稚園入園時にかかる費用についてです。
まず、受験時に検定料として、1,600円かかります。長女が通った私立幼稚園は5,000円だったので、かなりお安かったです。
そして、合格後の入園前に支払う費用として、入園料31,300円。助成金(寄付金)が20,000円。国立幼稚園に、助成金という名の寄付金があるとは思わなかったので、ちょっとビックリしました。入園料を納めた後だったので、「え、また?」という感じでした。
それから、次女が通う国立幼稚園の場合は一律20,000円ですが、幼稚園によっては、1口●万円で1口以上などというところもあります。1口以上、となると実際にはいくら収めた方が良いのか?いくら納める方が多いのか? 悩みそうですね。
その他、制服代や登園バッグ代、スモック代、お道具箱代など、国立幼稚園によっては支払いが発生します。
国立幼稚園、通園にかかる費用
国立幼稚園の場合、園にもよりますが、徒歩か自転車、公共交通機関を利用しての登園のみのところが多いようです。また、自動車の直接の乗り入れは許可していないところが多いですが、国立幼稚園の近くに駐車場を借りての登園は許可しているところもあります。
徒歩や自転車で通える範囲であれば、特に費用はかからないと思いますが、公共交通機関を利用したり、駐車場を借りたりすると、それなりの費用がかかりますね。我が家の場合は、月々8,000円ほどの費用がかかっています。
園バス通園の長女の時には、月々3,000円ほどの費用で済んで、自宅の前まで送迎してくれていましたので、非常に安価で楽でした。
国立幼稚園に通う次女は、費用もかかって、送迎の時間と手間もかかって、そういう面では大変です。
国立幼稚園には補助金は出る?
私立幼稚園の場合は、市区町村から補助金が出ることが多いですが、国立幼稚園はどうでしょうか?
答えとしては、「補助金は出ない」のです。
補助金は、私立幼稚園に通う家庭対象のもので、国公立幼稚園に通う場合は対象外です。しかも、国立幼稚園の場合は、独立行政法人化したことにより財政が厳しい国立大学の附属幼稚園ですから、同じく財政が厳しいんですよね。
そのため、学費(保育料)としては、全国の国立幼稚園は一律で安価に済みますが、その他に、助成金や後援会費、PTA会費などの名目でそれなりの費用がかかっています。
学費(保育料)の月々6,100円だけ見ていると非常に安価ですが、他に費用がかかったり、補助金が出なかったりとなると、人によっては私立幼稚園とさほど変わらなくなりますよね。
私立幼稚園の場合は、家庭の収入額や2人目3人目によって、結構な額の補助金が出るようですからね。
国立幼稚園はお付き合いにお金がかかる?
国立幼稚園はお付き合いにお金がかかる、と心配される方も多いでしょうか?
実際は、そういうお付き合いを好まれる方もいれば、ほどほどに、という方もいますし、仕事で忙しくて極力お付き合いをしない、という方もいます。
私は、ほどほどに、という感じでしょうか。仲良くなれたママさんとは、月に2回くらいお茶やランチに行く程度で、後は保育参観の後などに数人のママさん誘ってランチ行く、くらいです。
中には、ほぼ毎日、どこかでお茶やランチをしているグループもあります。
でも、人は人、自分は自分、でしょうか。
付き合いが悪いから云々、みたいな雰囲気は全くないです。クラス全員でのランチ会も、一番初めに顔合わせとして一回あっただけですし、1,000円台の非常にリーズナブルなランチでした。
ただ、無理をして自分の身の丈に合わないグループ付き合いなどをしていると、お金もかかりますし、ストレスも溜まると思います。これは国立幼稚園に限らず、どこの幼稚園でも生じることだと思います。
国立幼稚園は、比較的富裕層が多く集まっているとは思いますが、それが基準でお付き合いをしているような雰囲気はないですし、どんなお付き合いをするかは自分次第だと思います。
国立幼稚園は先が長いので人付き合いは慎重に
国立幼稚園によって変わりますが、国立小学校、国立中学校とお付き合いが続くところが多いです。中には、進学の度にふるいにかけられて、他の公立や私立に転校せざるを得ない場合もあります。
それでも、国立幼稚園に入園させたからには、国立小学校、国立中学校とそのまま進学することを望んでいる方が多いでしょう。となると、お付き合いは先が長いものとなります。
そのため、多くの方が、淡白なアッサリとしたお付き合いを望んでいるように見えます。もちろん、先が長いからこそ、ドップリと深いお付き合いをしたい、と思っている人もいると思いますが、自然と似たような人が集まるかな、と思います。
ですので、お付き合いにお金がかかるかどうかは、その人次第、だと思います。
国立幼稚園入園前に情報収集できる伝手があると良い
国立幼稚園にかかる費用は、入園前は公になっていないものがあります。実際に、助成金があるとか、月々かかる費用額とか、入園前は全く知りませんでした。
また、国立幼稚園入園前は費用面だけでなく、ちょっとしたことで悩んだり、判断に迷ったりすることがありますので、国立幼稚園に通う先輩ママや情報量が豊富な幼児教室など、頼れる伝手を持っておくと良いと思います。
国立幼稚園は、教諭と事務員の人数も最小限で、非常にこじんまりとしています。その分、PTAや保護者がお手伝いする部分も多いのですが。そのため、何か疑問などに思っても、いちいち幼稚園に確認をするのも気が引ける雰囲気があります。
私はそういう伝手が一切なかったので、少々不安でどきどきしてしまいましたが、入園前の一日入園時に親切な先輩ママさんと知り合うことができて、いろいろと情報をもらうことができました。
まわりをみると、大手の幼児教室で一緒だった方が多く、国立幼稚園入園前にすでに仲良くされていて少々気後れしてしまったことがありましたが、その
輪に入れないとか、仲間外れにされるとか、そういうことは一切ありませんでした。
国立幼稚園入園後でも、送迎時に一緒になった方とチョコチョコ話をしているうちに、気の合う方が見つかるでしょう。入園後も、幼稚園からのお知らせや連絡は最低限だったりもしますので、つながりは持っておいた方がいろいろと便利です。
これは、国立幼稚園だけでなく、国立小学校にも同じことが言えます。長女が国立小学校に通っていますが、必要な情報は、国立幼稚園に通う先輩ママさんから教えてもらうことが多いです。
国立幼稚園の学費は安い?高い? まとめ
国立幼稚園の学費(保育料)自体は、とても格安です。国立幼稚園受験のための検定料もお安いです。
しかしながら、入園料や助成金、後援会費、PTA会費などの費用がかかったり、通園のために公共交通機関の定期代や車の駐車場代がかかったりします。
また、ママさん同士のお付き合いにお茶やランチとお金がかかることもあります。
それから、私立幼稚園のように、市区町村からの補助金はありません。
そのため、国立幼稚園は学費(保育料)は安いですが、総額では人によっては意外と費用がかかるかもしれません。