国立小学校受験で、落ちる子はどういう子でしょう?
国立小学校に合格する子の特徴も気になりますが、どういう子が落ちる子なのかも気になりますよね。
実際に、長女の国立小学校受験を経験した私が、国立小学校受験に落ちる子の特徴をまとめてみました。
この記事に書いてあること
国立小学校受験に落ちる子とは?
国立小学校受験、合格する子もいれば、落ちる子もいます。今回は、国立小学校受験に落ちる子の特徴をまとめてみました。
スバリ!
国立小学校受験に落ちる子は、考査・面接・抽選を突破できない子です。
当然のことですが、国立小学校受験で、考査や面接で合格基準に達していなければ落ちる子になってしまいます。そして、国立小学校受験には抽選がありますので抽選で通らなければ、やはり落ちる子 になってしまいます。
では、具体的に国立小学校受験で落ちる子がどういう子なのか、書いていきたいと思います。
・問題に的確に答えられない子
・自分の意見や考えを言えない子
・運動能力が足りない子
・協調性がない子、まわりが見えない子
国立小学校受験で落ちる子は、指示に従えない子
国立小学校受験で落ちる子の特徴の一つは、試験官の指示に従えな子です。
これは、国立小学校の受験内容云々以前の問題です。試験官が、「試験会場までは一言も話さずに静かに移動してください」と指示しているのに、しゃべりながら移動する。「●●してください」と指示を出しているのに、全く違うことをする。
こういう状態では、国立小学校の受験問題さえもまともに答えられないでしょう。
国立小学校の受験問題は、「知識」や「数量」、「図形」、「知覚」、「構成」、「お話の記憶」、「推理」、「巧緻性」、「運動テスト」などと非常に多岐に渡り、あらゆる方向から試されます。
しかも、秒単位で時間を制限されます。少しの間でもボーッとしていると、問題を聞き逃してしまうこともあるでしょう。集中して、次から次へと課される問題に対して、指示通りにどんどん答えていく必要があるのです。
指示に従えない、ということは、国立小学校受験においては致命的 なことだと思います。そして、指示に従えない、というのは日常生活でもそうなのだと思います。常日頃からそういう意識がなければ、できなくても仕方ないのかもしれません。
例えば、長女は一般的な私立幼稚園に通っていたのですが、その幼稚園では毎日子供たちがやらなくてはいけないことがいろいろとありました。例えば、登園したらスモックを着る、お手紙や提出物を先生に渡す、手拭きタオルを指定の場所にかける、など。
毎日決まったことですから、ほとんどの子供達は先生に言われずにやります。ですが、中にはなかなかできない子がいます。できない、というよりやらない子がいます。子供本人に、やらなくてはいけないこと、という意識がないのです。
そういう子を持つママさんの一人が、「別に子供がやらなくても良いと思うんだよね。先生がやってくれれば。まだ子供なんだから」と保育参観時に話しているのを聞いたことがあります。耳を疑いました。
毎日通う幼稚園で、毎朝の日課とされていることにも関わらず、「子供にやらせなくてはいけないこと」という認識が、驚くことに親にもないのです。これ、普通のことなのでしょうか?
私には理解できませんが、こういう親御さん、意外と多いと思います。「子供が嫌だって言うから、やらなくてもいいよ、って言っている」「できなくても困らないし、まあ、いいかな」と言うセリフ、複数のママさんから何回か耳にしたことがあります。
前提として、このような家庭の子たちは国立小学校を受験しようとは思わない気がしますが、こういう指示に従えない子たちは、国立小学校受験に落ちる子に入ると思います。
ちなみに、自由保育をしている国立幼稚園でも、登園したらスモックを着る、お手紙や提出物を先生に渡す、手拭きタオルを指定の場所にかける、このようなことはやらなくてはいけない子供たちの日課になっています。
自由保育は、やるべきこともやらなくても良い、何でも自由、好きなことさえやっていれば良い、というものではありません。
そのため、この「指示に従う」というのは、国小学校受験だけのことではなく、日頃の生活から教えていかなくてはいけないことなのです。
ただし、「指示がないと動けない」というのもまた違います。国立小学校に集まる子たちは、「指示通りに動ける」だけでなく、決まりを分かった上で自ら考えて行動出来る子ばかりです。国立小学校受験でも、そういう点を試されているのです。
国立小学校受験に落ちる子は、問題に的確に答えられない子
国立小学校受験で落ちる子の特徴の一つは、与えられた問題に的確に答えられない子です。
国立小学校の受験では、ペーパー試験や口頭試験、行動観察、運動テストなど、あらゆる問題が出されます。それぞれの問題に的確に答えられなければ、国立小学校受験に落ちる子になってしまいます。
ですから、まず大切なのは、受験する国立小学校で出される問題の傾向を事前に把握しておくこと 。そして、どんな問題を出されても対応できるように、十分に練習・訓練をして、慣れておくこと です。
そのため、国立小学校受験を決めたら、受験する国立小学校の過去問題集を手に入れることをおすすめします。国立小学校と一言に言っても全国に70以上あり、各国立小学校で出される問題は異なります。
受験する国立小学校の過去問題集を手に入れることで、出題傾向が分かりますから、自ずと対策するべきことも見えてきます。事前に十分に練習・訓練しておくことで、国立小学校の受験問題に的確に答えられるようになります。
それからもう一つ大切なのは、素早く答えられるようになることです。国立小学校の受験では、秒単位で回答時間が区切られます。答えが分かっていても、制限時間内に答えられなければ、国立小学校受験に落ちる子になってしまいます。
国立小学校受験に落ちる子は、自分の意見や考えを言えない子
国立小学校受験に落ちる子の一つの特徴は、自分の意見や考えを言えない子です。
国立小学校の受験項目の中には、明確な一つの答えに決まっているものだけでなく、自分の意見や考えを答えるものもあります。
例えば、長女が受験した国立小学校で過去に出された問題には、公園でたくさんの遊ぶ子たちのイラストを見せられて、試験官に、「この中でお友達に意地悪をしている子は誰だと思いますか?それは何故ですか?」というのがありました。
それから、音声で物語を聞いた後に、その物語に関する問題を出されて口頭で答える、「お話の記憶」というのがあります。その中で、物語を理解した上で、「あなたが●●だったら、どう思いますか?」と問われます。
いずれも、状況や背景を理解して、自分なりの意見や考えをまとめて答える問題 になります。普段から、自分の意見や考えを持たない子には、到底答えられないものです。
国立小学校に集まる子たちは、しっかりと自分の意見や考えを持っている子ばかり です。授業中に手を挙げて、堂々と自分の意見や答えを言える子も多いです。高学年になると、大人顔負けの内容を自信に満ちた口調で発表する子も多いです。
そして、国立小学校の受験で、自分の意見や考えを言えるようにするには、普段から考えさせること、自分の言葉で言えるようにすること、その練習が大切 です。
読み聞かせをした後に、物語の内容を確認しながら「○○をしたのは誰だった?」「△△は何個だった?」という簡単に答えられるものから、徐々に難度を高めて、「なぜ、◆◆は●●してしまったんだと思う?」と考えさせるものにしていくと良いと思います。
また、幼稚園や保育園などでお友達と喧嘩したとか、嫌なことがあったとか、何か問題が起きた時に、「どうすれば良かったと思う?」「どうしてお友達は▲▲したんだと思う?」と一緒に考えて、自由に意見や考えを言わせる機会を持つと良いと思います。
初めから、「言ってみて」「答えて」というのは幼児には難しすぎると思います。まずは、何かしらの答えに導くように一緒に考えてみるところから始めて、徐々に、子供だけで考えて言えるように持っていくと良いと思います。
家庭学習のみで難しいようであれば、幼児教室やお受験塾に通うという手もあります。
自分の意見や考えが言えるようになると、国立小学校受験だけではなく、小学校生活などで大いに役立つと思います。
国立小学校受験で落ちる子は、運動能力が足りない子
国立小学校受験で落ちる子の特徴の一つは、運動能力が足りない子です。
ほとんどの国立小学校受験で、運動テストがあります。あまりにも、運動能力が足りないと、国立小学校受験に落ちる子となってしまいます。
例えば、小学校受験で、有名な熊歩き 。簡単そうですが、実はできない子もたくさんいるのです。筋力が足りなければ、膝や肘が曲がってしまい、ハイハイ歩きのようになってしまいます。バランス良く手足を動かして歩かないと、転んでしまいます。
素早く熊歩きが出来る子は、普段から外遊びを十分にしていて、運動能力が高い子と評価されるそうです。東京の有名国立小学校である筑波大学附属小学校では必ずと言っていい程、熊歩きが出るそうです。
他に、決められた距離のダッシュ、ケンケン、ボールをつく、ボールを投げる、その場でジャンプ、鉄棒で逆上がり、マットで前回りなど、国立小学校によって異なります。過去問題を見ることで、ある程度傾向が分かりますので、過去問題集は必ず手に入れましょう。
それから、国立小学校受験対策では、運動能力を高める練習をするのはもちろんですが、どうしても運動が苦手な子もいると思います。
けれど、運動が苦手=不合格ではありません。
自分ができる範囲で精一杯頑張る、クリアするよう努力する、ことが非常に大切 です。できないから、とすぐに諦めてしまうのが絶対に良くありません。また、簡単だから、と手を抜いてやるのも良くありません。
国立小学校受験の評価基準は公表されていないため詳細は分かりませんが、できた・できない、だけでなく、その過程や取り組む姿勢などもしっかりと見られていると言われます。どんなことでも、集中して精一杯頑張る、というのが非常に重要です。
国立小学校受験に落ちる子は、協調性がない子、まわりが見えない子
国立小学校受験に落ちる子の特徴の一つは、協調性がない子、まわりが見えない子です。
国立小学校の受験項目には、行動観察 というものがあります。受験生全員で自由に遊んでいるところを評価されることもあれば、受験生数人一組で協力して何かを成し遂げるところを評価されることもあります。
長女が受験した国立小学校の場合は、後者の、数人で一つの課題を成し遂げるものでした。初めて会った子たちと、役割を分担して、声をかけながら、協力してやり遂げる、というのは容易なことではありません。
このような行動観察は、まわりの子の動きが見えていて、協調性がないと、うまくいかないでしょう。そのため、「協調性がない子、まわりが見えない子」というのは、国立小学校受験に落ちる子 となってしまうのです。
そして、協調性やまわりを見る、というのは一朝一夕にできるようになることではありません。普段の生活が出やすい のです。つまりは、普段から、行動に気をつけていないと、国立小学校受験で合格する子にはなれないのです。
例えば、国立小学校を受験するほとんどの子が幼稚園や保育園に通っていると思います。その毎日の園生活では、お友達と関わり合う時間が非常に多いと思いますので、その時がチャンスなのです。
何も意識せずに過ごすのではなく、意識的にお友達と関わったり、グループで何かをする時に積極的に声かけをしていったり、困っているお友達がいたら助けてあげたり、そういうことを繰り返していくうちに、国立小学校受験で必要な要素が磨かれていくのです。
国立小学校受験で出される問題は、年相応の内容ですし、小学校に入学してから必要とされる要素が詰め込まれています。極端に難解なものではないのです。
ですが、協調性やまわりを見る、というのはプリント学習などでは養えないことです。日々の生活、幼稚園・保育園生活でも、鍛えていくようにしていきましょう。
国立小学校受験に落ちる子は、抽選に通らない子
もう一つ、国立小学校受験に落ちる子を書き加えておきたいと思います。それは、抽選に通らない子です。
国立小学校受験は、考査や面接の他、抽選があります。考査や面接前に抽選が行われることもあれば、考査・面接後に抽選が行われることもあります。
抽選に通るかどうかは、国立小学校を受験する子の能力には左右されませんが、運も実力のうち 、なのです。
初めて国立の小学校を受験して合格してしまう子もいれば、同じ大学附属となる国立幼稚園の3年保育、2年保育を受験するも2回とも抽選落ち、そして、国立小学校受験も抽選落ちしてしまう子も存在するのです。
このように、考査では通っても、毎回抽選落ちしてしまう、という子もいるのです。実際に、身近なところで話を聞いたこともあります。
ちなみに、私個人の経験から言えることですが、国立小学校受験の抽選で通るには、「絶対に合格する、入学する」と強く強く念じることです。長女は、国立幼稚園受験時には抽選落ちしましたが、今回の国立小学校受験は合格しました。
考査・面接後の抽選で合格できたのは、「絶対に合格する、入学する」と強く強く念じたからだと思っています。
国立小学校受験、落ちる子はどういう子? まとめ
国立小学校受験に落ちる子は、考査・面接・抽選を突破できない子です。
また、具体的に、国立小学校受験に落ちる子の特徴をあげてみると、こういう子が当てはまります。
・問題に的確に答えられない子
・自分の意見や考えを言えない子
・運動能力が足りない子
・協調性がない子、まわりが見えない子
それから、国立小学校受験には、抽選もあります。抽選に通らない子も、国立小学校受験に落ちる子になります。
※国立小学校は全国に70以上あるため、実際の国立小学校受験で出される問題は各校で異なりますし、合格基準が明確ではないため、すべてが当てはまるとは限りません。